============================================================================ ミニ情報の(番号)は (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。 偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。 ---------------------------------------------------------------------------- ■東邦大学付属東邦中学校 [京成本線京成大久保から徒歩、他にJR総武快速線・中央総武緩行線 津田沼 新京成線新津田沼からバス] =ミニ情報= (1)男・女 (2)<前>1/21 <後>2/2 (3)<前>250名 <後>20名 (4)<前>4科 <後>算・理 (5)<前>男:統65日59四57 女:統65日58四60 <後>男:統66日56四56 女:統66日57四60 注)以下は<前>について表記。<後>は特殊な形式の入試のため過去問 で内容確認のこと 算数 <時間:45分、満点:100点、難度:C〜B> 大問6・7題、設問18問。式や考え方なども答える設問はふつう出 されません。 大問1計算問題・数の性質・割合・図形などの一行問題。2〜6・7 数の性質・速さや割合などの文章題・場合の数・平面図形・立体図形 などの問題です。図形は立体図形の問題がとても多いのが特色で、動 点の問題や場合の数で図形を扱うものなどを加えると、設問の半分以 上を占めます。同レベルの他校に比べると問題は易しめですが、時間 の割に設問数が多いのですばやく解答する処理力が必要です。 2002年<前>図形の問題大問5「複合立体の表面積と体積」を別に解説 しています。細かく分けるために計算が複雑になります。類題が桐蔭 学園などで出されたことがあります。 高度な思考力を要求する難しい問題や、解答に工夫が必要な変わった 問題はありません。塾の授業に合わせて単元別に問題練習をしましょ う。基本から標準レベルの問題を中心にやり、図形だけは発展問題も 含めてやると良いでしょう。事項から応用レベルまで練習しておくこ とが必要です。時間配分や図形の問題に慣れるために「試し受験」の 場合でも過去問練習は必要です。 合格点の目安は男子が60〜70%、女子は55〜65%です。 国語 <時間:45分、満点:100点、難度:C> 大問2題、設問25〜30問です。記述はふつう出されません。 大問は2題とも読解問題で、1随筆文か説明文、2小説文です。漢字 ・語句などの知識問題も読解問題の中に含まれています。設問数が少 なく、選択式や抜き書き式の設問ばかりなのでかなり易しそうな印象 を与えます。しかし選択肢の中には紛らわしいものがあり、本文をし っかり読んでいないと間違えてしまいます。なお、以前は2題とも短 い文章が多いのが特色でしたが、最近はかなり長い文章が使われてお り、試験時間内に何度も読み直すことが難しくなりました。 漢字・語句の設問は少ないのですが、読解の基本となる言葉の力は重 要です。塾のテストなどに合わせて計画的に練習しましょう。読解問 題の勉強では、小学生ではうまく使えない言葉や表現について考えさ せる設問が多いので、小5までは多くの本を読み、小6で塾のテキス トや問題集に取り組んで慣れましょう。出題される文章に新しいもの が多いので模試は多く受けるのが良いでしょう。 合格点は男子が60〜70%、女子が65〜75%です。 理科 <時間:45分、満点:100点、難度:C> 大問8・9題、設問30〜40問。記述が1問、計算が3〜7問含ま れています。 大問1が独特な「科学に関する時事問題」、他は物理・化学・生物・ 地学の分野別に1〜3単元が取り上げられて出題されます。時事問題 は前年を中心に最近の自然現象や発見・発明について問われます。生 物・地学は実験や観察の目的・結果・手順・操作など基本的な知識や 理解を問うものが多く、物理・化学ではそれに加えてデータをもとに して計算させる問題がよく出されます。以前は単純な記号選択の設問 が多く出されましたが、2002年には記述やグラフ作成なども出されて います。 塾の授業にあわせた予習・復習・問題練習が基本です。しかし「実物 を見た」「実物に触れた」経験の豊かな生徒が有利な問題内容です。 塾や地域での科学実験や観察に参加するなど、実際に体験する機会を 増やすのが良いでしょう。小6の9月からは知識の整理を兼ねて塾の テキスト・問題集・模試などで数多くの問題を解きましょう。どのよ うな単元の問題でも内容を知っている状態になることが目標です。 合格点の目安は男女とも60〜70%です。 社会 <時間:45分、満点:100点、難度:C> 大問3・4題、設問30〜40問。記述や漢字指定は出されません。 大問は地理・歴史・公民の分野別の問題と、地理・歴史を中心とした 総合問題が出される場合があります。多数の地図・統計・史料などの 資料を基に考える出題と、地元千葉に関する出題が特色です。ただ、 2002年は資料の量が減り、より一般的な形式に変わりました。今後は 出題内容が大きく変化する可能性もあります。 資料は減りましたが各分野の基礎的な事がらと、関係する土地・人物 ・制度などの資料問題への準備が重要です。作業によって知識を確実 にすることが大切なので、白地図や年表で整理をしましょう。塾で使 用する作業帳だけでは不足なので別のものをもう1冊用意したり、自 分独自のまとめノートを作ることができるとたいへん良いでしょう。 合格点は男女とも60〜70%です。 総合 数少なくなった4科均等配点の学校です。問題が易しめで合格点が高 くなるため、4科の学力のバランスが取れた生徒、ミスをしにくい生 徒には有利です。東京・神奈川方面からの「試し受験」の生徒がとて も多いので、第1志望の生徒は受験生の多さや学力の高さに気後れし ないように心の準備をして臨みましょう。 ≪現状と展望≫ 1961年に東邦大学付属高校に併設して開校されました。長く千葉県内 の私立中学・高校をリードしてきた学校です。兄弟校の駒場東邦と同 様に東邦大への内部進学者はきわめて少なく、充実した教科指導で公 立トップ校に対抗できる進学校として、特に理科系への進学希望者か ら高い評価を得ています。今後は中高一貫カリキュラムの特色がさら に強く表れるようになるでしょう。 渋谷幕張と並ぶ千葉県私学のトップ校ですが、近年は進学実績などで やや差を付けられています。千葉・東葛飾・船橋の県立御三家にかつ ての勢いがなく、六年一貫私学志向が強まってきているので、当面は 人気を保っていくでしょう。生徒の進学希望がより上位の大学へシフ トしており、それに応えるためにカリキュラムがさらに充実すること が期待されています。 ----------------------------------------------------------------------------- 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を 5段階に分類したものです。 A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい E:易しい (○〜□:2つのレベルの中間) を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。 ----------------------------------------------------------------------------- |