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  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。
  偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。
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■東京女学館中学校
     [地下鉄日比谷線(東急東横線/東武伊勢崎線乗入れ)広尾から徒歩
     JR各線/私鉄各線/地下鉄各線渋谷からバス]

 =ミニ情報= (1)女子 (2)2/1 (3)190名 (4)2科4科選択
        (5)統57日51四52

      注)2003年は2回入試に変更
        <1>2/1 120名 2科4科選択
        <2>2/3 35名 2科4科選択 *<2> のみ作文あり
        理科・社会の試験時間は各25分に短縮。
        各科の配点は変更なし。

 算数 <時間:50分、満点:100点、難度:C>

    大問7題、設問17・18問。式や考え方も答える設問はふつう出さ
    れません。

    大問1計算、2割合・速さ・場合の数・約束記号・平面図形などの一
    行問題、3〜7割合・場合の数・速さ・平面図形・立体図形・グラフ
    の問題です。毎年のように場合の数と平面図形が2題以上出され、出
    題内容に偏りがあります。また、前半と後半とで問題の難度の差が大
    きく、前半で得点することが大切です。

    2002年立体図形の問題大問7「容器中の水の深さの変化」を別に解説
    しています。グラフで示された深さの変化をもとに考える問題で中学
    入試ではよく出される問題です。

    出題内容に偏りが大きいので、よく出される図形や数の性質の問題は
    塾の宿題以外にも練習をしましょう。基本問題を何度も繰り返して解
    法を完全に覚えましょう。後半の図形、グラフ、速さの問題は本番で
    はすべての設問が解ける必要はないので、1つ目の設問を確実に正解
    するよう類題練習をしましょう。

    合格点の目安は50〜65%です。


 国語 <時間:50分、満点:100点、難度:C〜B>

    大問3題、設問約40問。記述が約5問含まれています。

    大問1・2読解問題、3が漢字の書き取りです。文章は1題が小説文
    で他が随筆文・論説文・説明文から出されるのがふつうです。小学生
    にはやや難しい内容の文章も出されます。条件に合わせ文中の語句を
    用いて文章を完成したり自分の言葉で書いたりする設問は、傍線部の
    前後の一部分を読んだだけでは答えることができません。また、内容
    を考えて自分の意見を述べる本格的な記述も出されます。

    いろいろな文章(特に随筆文)を数多く読んで慣れておくことが必要
    です。時間的に余裕がある小4・小5の時期に子供向けの小説や物語
    を読むのが良いでしょう。小6は主に塾のテキストや問題集の文章で
    読書不足を補いましょう。問題練習の復習で問題文の要約や感想を書
    くと記述の練習になります。小6の10月からは過去問に取り組み設
    問の形式に慣れましょう。

    合格点の目安は55〜65%です。


 理科 <時間:30分、満点:50点、難度:D>

    大問4題、設問約20問。記述が1・2問、計算は出題内容によって
    出されることがあります。

    大問は物理・化学・生物・地学の分野別に出されます。実験や観察の
    問題を使って基本事項の理解度を診るものです。ただ一般的な出題が
    多かった初年度(2001年)に比べて、2002年は実験の方法に工夫が加
    えられたものが出されました。地学は2ヵ年とも天体の問題が出され
    ているなどの特色はありますが、しばらくは出題内容に変化があると
    考えておく方が良いでしょう。

    まず各単元の基本事項を正確に覚えるための勉強が必要です。特に生
    物・地学は基本事項をそのまま問われる傾向が強いので、テキストの
    まとめの部分を活用して暗記しましょう。過去問が少なく出題傾向が
    はっきりしないので、一般的な問題集で標準レベルの問題を中心に練
    習しましょう。小6の12月頃に過去問で定着度をチェックし最後の
    学習ポイントを決めると良いでしょう。

    合格点の目安は55〜65%です。


 社会 <時間:30分、満点:50点、難度:C>

    大問4・5題、設問約40問。記述が3・4問含まれています。

    大問は地理・歴史・公民の分野別の出題に加え、テーマ問題が出され
    ます。本格的な記述もあり、なかなか意欲的な出題です。社会につい
    て幅広い学力が問われています。2か年の問題内容がかなり異なり、
    当面は手直しを加えながら出されると思われます。

    まず基本知識を正確に覚えることが大切です。テキストのまとめの部
    分を使ってノート作成をして覚えるなど、作業をしながら整理してい
    くのが良いでしょう。時事問題も見られるので問題集を購入して解い
    ておきましょう。説明会に出かけて必ず出題方針や内容についての情
    報を得ることが大切です。

    合格点の目安は55〜65%です。


 総合 2教科の難度のバランスがとれています。合格点があまり高くないの
    で、算数・国語のいずれかで高得点ができる力があれば一方をカバー
    できます。理科・社会は出題内容が変化すると思われ、向き・不向き
    がまだはっきりしません。

    ≪現状と展望≫
    1888年女子教育奨励会(委員長は伊藤博文)によって創立され、現在
    小学校から大学(2002年短大から発展)までを抱える総合学園になり
    ました。従来から併設短大への進学者は少なく、多彩な選択授業が設
    けられた進学校です。いわゆる「お嬢様学校」のひとつで、卒業生や
    在校生の学校に対する愛着が強く、世の中が変わっていく中でも独特
    の「厳しい」校則が守り続けられています。

    厳しい校則があることや中学入試で共学校志向が強まったことなどの
    ため、以前に比べてかなり入試難度が下がっています。しかし、伝統
    のある女子教育にファンが多く、入試が2回に増やされる2003年は難
    度が上昇すると思われます。

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 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を
       5段階に分類したものです。
      A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい
      E:易しい (○〜□:2つのレベルの中間)
      を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。

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