============================================================================ ミニ情報の(番号)は (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。 偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。 ---------------------------------------------------------------------------- ■逗子開成中学校 [JR横須賀線(JR総武快速線・湘南ライナー直通)逗子 京急逗子 線新逗子から徒歩] =ミニ情報= (1)男子 (2)<1>2/1 <2>2/4 <1科>2/6 (3)<1>120名 <2>60名 <1科>30名 (4)<1><2>4科 <1科> 算・国選択 (5)<1>統59日53四54 <2>統61日59四55 <1科>統63日58四58 注)1.2003年に高校募集を停止し、完全な中高一貫校に移行 2.2003年に募集定員を変更 <1>150名 <2>70名 <1科>30名 3.算数・国語は<1><2>について表記。1科入試は出題内容が異 なるので過去問で確認のこと 算数 <時間:50分、満点:150点、難度:C> 大問4〜6題、設問16〜20問。式や考え方も答える設問が含まれ ています。 大問1計算問題、2速さ・割合・数の性質・平面図形の一行問題か小 問、3〜6規則性・約束記号・場合の数・平面図形・立体図形などの 問題です。基本から上級レベルの問題まで段階別に出されています。 以前に比べて計算・一行問題や文章題は減り、図形に関する問題や条 件を整理して解く問題が増えています。今後も同様な傾向が続くと考 えられます。 2002年1回目立体図形の問題大問4「辺上の点を結んでできる図形の 数」を別に解説しています。場合の数の考え方を含んだ問題で、他校 でも平面図形を用いたものでよく出されています。 同レベルの学校に比べると基本的な問題が多いので、まず塾の授業に 合わせて基本問題の練習をして解法を正確に覚えましょう。ただし、 図形、場合の数、規則性の問題を勉強する場合だけは、応用・発展問 題まで取り組むことが必要です。試験により平面図形など特定の単元 に集中して出題されることもあります。説明会で出題について情報を 得て入試前の勉強内容のポイントを考えましょう。 合格点の目安は60〜75%です。 国語 <時間:50分、満点:150点、難度:C> 大問2題、設問約40問。記述が5問程度含まれています。 大問いずれも読解問題で、随筆文・説明文・論説文から出されます。 次第に文章が長くなり難しい内容が出されるようになってきました。 漢字・語句、文法などの知識問題がその中に20問以上含まれていま す。読解に関する設問は選択式のものが少なく、記述と抜書きが中心 です。記述は文章中の表現を説明するもので深い読み取りが必要とさ れ、他の設問との難度の差がとても大きくなっています。 知識問題を完全に解けるようにすることが大切です。塾の授業に沿っ て勉強するだけでなく、別に問題集を用意して漢字・語句の練習をし ましょう。また、読解は説明文・論説文を中心に練習し、解いた後に 内容の要約を書いて記述練習をしましょう。過去問の研究は学校説明 会で出題内容に関する情報を得てから始める方が良いでしょう。 合格点の目安は55〜65%です。問題難度の変化が大きいのでこの 範囲を大きく外れることもあります。 理科 <時間:40分、満点:100点、難度:C> 大問5・6題、設問25〜40問。計算が3〜5問、記述が2〜4問 含まれています 大問は物理・化学・生物・地学の分野別に出されます。実験・観察に 関する問題が中心で、単純に知識を問うものから、次第に実験・観察 のデータを基に考えるものに変わってきました。物理・化学では計算 問題が必ず出され、比例や反比例を使って正確に解ける力が要求され ています。 まず塾の授業に沿って知識事項のまとめをしましょう。特に実験・観 察は、装置・手順・結果を詳しくまとめておきましょう。内容が不足 の場合、他の参考書や理科事典を用いて補ってください。小6の9月 以降は模擬テストなどで、新しい種類の実験・観察問題にも取り組ん でおきましょう。過去問は古いものはあまり参考になりません。最近 3か年のものに取り組み問題形式に慣れましょう。 合格点の目安は55〜70%です。 社会 <時間:40分、満点:100点、難度:C> 大問1題、設問約50問。記述2・3問、漢字指定10〜20問含ま れています。 以前は地理・歴史・公民の分野別大問でしたが、2001年から総合問題 1題に変わりました。あるテーマにそった長い説明文を読み、3分野 にわたった関連事項を答えるものです。よく読むと各分野の基本知識 がバランスよく問われていることがわかります。設問の難度は標準的 なものが中心です。ひとつの事がらに関して数多く問われること、一 部にかなり細かい事がらも含まれていること、漢字指定が多いことが 特色です。 まず基本知識を確実に覚えることが大切です。塾の授業に沿ってまと めノートの作成をするなど、きちんとした復習をしましょう。一問一 答式の問題などで確認を繰り返すと良いでしょう。問題の関連事項も 調べて、まとめノートに加えれば効果的な勉強ができます。またテキ ストの索引を利用して重要語句の漢字練習もしましょう。問題の変化 が大きいので、過去問は最近3か年のものに取り組みましょう。 合格点の目安は55〜65%です。 総合 近年、毎年のように出題内容が変化します。受験生の学力レベルが大 きく上がってきたため、今後も問題は難しくなっていくでしょう。現 状では合格点が高いので得意不得意の差が少ない生徒に向きます。 ≪現状と展望≫ 1903年東京の開成中の分校として設立された神奈川最古の私立男子校 です。戦前は海軍との関わりも強く、現在につながる独特の海洋教育 の基礎が造られました。かなり長い間低迷をしましたが、近年は学校 改革が進められ、特に1986年中学再開以降は進学校としても注目され るようになりました。ヨットの製作や相模湾での帆走などの評価の高 い海洋教育に加えて、コンピュータ教育や芸術活動などを取り込んだ 新しい取り組みでも評価されています。 教科指導や情操教育など多方面で新しい試みを数多く打ち出し、さら にそれらを外部に積極的にアピールすることで人気を回復しました。 中学のレベルアップはあまりに急速だったために、現時点ではまだ入 学生と卒業生の学力レベルに相当な差があります。今後は学力の高い 卒業生が増えるため大学進学実績の伸びは確実でしょう。2003年から 高校募集が停止され完全な中高一貫体制に変わります。一層のレベル アップも期待されます。 ----------------------------------------------------------------------------- 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を 5段階に分類したものです。 A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい E:易しい (○〜□:2つのレベルの中間) を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。 ----------------------------------------------------------------------------- |