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  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。
  偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。
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■青山学院中等部

 =交 通= JR山手線・埼京線/東急東横線・田園都市線/京王井の頭線
       /地下鉄銀座線・半蔵門線「渋谷」、地下鉄銀座線・半蔵門線
       ・千代田線「表参道」

 =ミニ情報= (1)男・女 (2)2/3 (3)140名 (4)2科4科選択
        (5)男:統65日57四55 女:統69日64四66

     注)1.上記偏差値は2003年入試の結果偏差値
       2.2004年は2/3から2/2に入試日を変更予定

 算数 <時間:50分、満点:100点、難度:C〜B>

    大問(小問)13〜15題、設問約20問。式や考え方も答える設問
    は出されない。

    2科4科選択に変更後やや出題内容が変わってきた。一行問題や小問
    が並ぶ形式や難度に大きな変化はないが、図や表によって条件を与え
    る問題が増えている。最後の問題は場合の数や規則性の発見など作業
    をしながら考えるものが出され、他の難関・上位校に内容が近づいて
    いる。2002年は易しすぎたように思われたが、2003年は単純な出題が
    減っている。設問の難度の差が大きくなってきたので、後半は受験生
    の学力に見合った難度に出題が変わっていく可能性もある。

    2003年「さいころを転がして移動させる問題」を別に解説している。
    まだ易しいが、同じ問題や類題は上位の学校で出されている。

    従来ほどではないが、計算のスピードと基本の公式・性質・法則など
    を正確に覚えていることが大切である。また女子の場合、合格点が高
    く単純ミスが合否を分けるので慎重に解くことも要求される。学習の
    基本はテキストを中心に標準から上級問題を練習することであろう。
    難しくなることが考えられる図形・場合の数・規則性は難問にも取り
    組む必要がある。小6の9月以降、四谷大塚の「四科のまとめ」など
    基本をパターン別にまとめた問題集を使い解法確認をすると良い。

    合格点の目安は男子65〜75%、女子70〜85%。


 国語 <時間:50分、満点:100点、難度:C> 

    大問4・5題、設問40〜50問。記述は少ない。

    2科4科選択に変更後、独立した知識問題がなくなり、すべて短い読
    解問題となった。読解は小説文・随筆文・詩・説明文・論説文とほぼ
    すべての種類の文章から出される。設問は選択式がほとんどだが、一
    部に紛らわしい選択肢もあり注意深く読むことが要求される。全体的
    には易しすぎる印象があるので、文章内容が難しくなる可能性も考え
    られる。

    塾の授業に合わせて数多く練習問題を解き問題慣れをすることが大切
    である。選択肢を適切に選べるように傍線部や空欄の前後をゆっくり
    読んだり繰り返し読んだりしながら解く練習をするとよい。ただし、
    問題内容が一般的なので、他の難関校を併願する場合にはそちらの学
    校を考えた勉強を優先する方が良いだろう。小6の9月以降、四谷大
    塚を中心に各種の模擬テストを受けることも必要である。

    合格点の目安は男子65〜75%、女子80〜90%。


 理科 <時間:25分、満点:50点、難度:C>

    大問4〜6題、設問約25問。出題内容によって計算が出される。

    大問は物理・化学・生物・地学の分野別に出される。2002年は実験や
    観察に関する問題が中心で一般的な出題だったが、2003年は物理の2
    題ともに計算問題が出されやや難しくなった。それでも受験生の学力
    レベルを考えると易しい。これからも手直しがあることが考えられ、
    問題が徐々に難しくなっていくと思われる。   

    塾の授業に合わせて基本から標準レベルの問題練習をすると良い。化
    学や物理は計算が出される可能性が高いので、化学変化・溶解度・力
    などの単元は計算練習を数多くやり計算法を覚えなくてはならない。
    一気に問題が難化するとは思われないが、説明会などで出題の情報を
    得て勉強内容を調整する必要がある。

    合格点の目安は男子65〜75%、女子75〜90%。


 社会 <時間:25分、満点:50点、難度:C> 

    大問3・4題、設問25問。漢字やひらがな指定の設問が約5問出さ
    れる。

    大問は地理・歴史・公民の分野別のもの以外に、環境問題や時事問題
    が出される。2002年は一般的な知識問題が多かったが、予想通り問題
    形式が変わり内容もやや難しくなった。ただし、作問に不慣れなため
    か選択肢の一部に意味のないものが見られた。受験生の学力レベルを
    考えるとまだ易しい問題なので、入学後の生徒の状況を考えながら問
    題の手直しが続くと思われる。   

    塾の授業に合わせて問題練習をして知識の漏れをなくすことが大切で
    ある。新聞やテレビで特集された内容に関心を持ち、疑問点は事典や
    参考書などを使って調べると良い。重要語句を漢字で書いたり読みを
    正確に覚えたりすることも必要である。女子の場合は、合格点が高い
    ので注意深く解いてミスをなくすことが肝要である。

    合格点の目安は男子65〜75%、女子75〜90%。


 総合 従来から算数・国語は受験生の学力レベルに比べて易しい出題が続い
    ている。今後も同様な傾向が続くのかははっきりしないが、しばらく
    は大幅な難化はないだろう。練習量が豊富で速解力がある生徒に向く
    出題で、小6からの受験準備でも間に合う可能性がある。

    2教科で受験ができる数少ない難関校で、女子にとって最難関校の1
    つである。大学の人気低下や渋谷教育渋谷の台頭などのため以前より
    難度は下がっている。大学が淵野辺キャンパスに移転統合されるなど
    大きな改革が進んでおり、今後はその影響も考えられる。なお、2004
    年はサンデーショックのため女子の難度がかなり下がると思われ狙い
    目になる。

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 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を
       5段階に分類したものです。
      A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい
      E:易しい (○〜□:2つのレベルの中間)
      を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。

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