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  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。
  偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。
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■聖光学院中学校

 =交 通= JR根岸線「山手」

 =ミニ情報=(1)男子 (2)<1>2/2 <2>2/4 (3)<1>175名 <2>50名 (4)4科
       (5)<1>統70日65四66 <2>統71日66四66

 算数 <時間:60分、満点:150点、難度:B>

    大問6〜8題、設問約15問。式や考え方を答える設問はふつう出さ
    れない。

    大問1計算、2〜4割合・速さ・規則性・場合の数の問題、5〜8平
    面図形・立体図形の問題である。他の男子難関校とは異なり規則性や
    場合の数などの「条件を整理して考える問題」に偏っておらず、広い
    範囲から出題される。また、大問がふつう難度の低い順に並んでいる
    のも特色である。ただし、少しずつ問題の内容が変わってきており、
    他の男子難関校に近い出題になる可能性もある。

    2003年「積み重ねた円柱の表面積」を別に解説している。円柱の重な
    りの様子を投影図に表して考える問題である。

    単元的に偏りが少ないので、苦手な内容を作らないようにバランスよ
    く勉強する必要がある。塾のテキストや問題集で全単元を一通り練習
    した後、不安な内容を繰り返し練習することが大切である。また難問
    が出されやすい場合の数・規則性・立体図形では発展レベルを中心に
    多くの問題を解かなくてはならない。小6の9月以降問題に慣れるた
    め過去問に取り組み時間配分も考えよう。なお学校別対策授業を受講
    するのも効率的な学習につながる。

    合格点の目安は55〜80%。試験によって大きく異なる。


 国語 <時間:60分、満点:150点、難度:B>

    大問4題、設問30〜35問。記述が5問程度含まれている。

    大問1・2知識問題、3・4読解問題が出される。知識問題は独特な
    形式で漢字・語句や文法・語法が出され、主に語句を適切に使うこと
    ができるかどうかを診る問題である。読解は小説文1題と随筆文か説
    明文1題が出される。他の難関校に比べ小学生にも読みやすい文章が
    多い。設問は主題・心情・要旨に関するもので多くが選択式である。
    使われている言葉によく注意して読むことが大切である。記述は本文
    中の表現を使ってまとめるものが多い。

    知識問題は形式に慣れておけば一般的な問題練習でも通用する。読解
    問題は設問に合わせて細切れに読んでいくと、論理の展開や話の筋が
    つかみにくくなる。最初から最後まで読み通してから設問にあたる練
    習が望ましい。選択肢が多い問題を数多く解いて慣れることも不可欠
    ある。小5までにいろいろなジャンルの書物を読んだり新聞を読んだ
    りするのも大切である。小6の10月以降、過去問に取り組んで選択
    肢の特徴をつかんでおくことが必要である。

    合格点の目安は65〜75%。80%を大きく超える場合もある。


 理科 <時間:40分、満点:100点、難度:B>

    大問5・6題、設問約30問。記述が1・2問、計算が3〜10問含
    まれている。 

    大問はふつう物理・化学・生物・地学の分野別に出されるが、4分野
    がすべて出されるとは限らない。どの分野とも実験・観察問題が出さ
    れ、データを利用して考える問題が出されるのが特色である。計算は
    以前に比べていろいろな内容で出されるようになっている。単純に知
    識を増やす勉強では通用しない出題に変わってきた。

    まず、抜けのないようにテキストを読みながら、重要事項を書き出し
    整理して覚えていくことが大切である。かなり専門的な内容も出され
    るので、疑問点は百科事典や図鑑で資料を見たり科学館などで各種の
    体験をしたりしながら身につけるのが良い。小6の9月以降は日能研
    を主にいろいろな模擬テストを受けたり最新版の入試問題集で新しい
    問題を解くことも必要である。

    合格点の目安は55〜70%。問題によっては75%以上の得点が必
    要になる。


 社会 <時間:40分、満点:100点、難度:B>

    大問4・5題、設問40〜50問。漢字指定がふつう10問以上出さ
    れる。

    大問は地理・歴史・公民の分野別に出される。他に各分野の融合問題
    やあるテーマに沿った総合問題も出される。過去には参考書や問題集
    にない日本の風物や世界の情勢などいろいろな内容が出されている。
    一部の漢字指定の設問など、大変難しく細かい事項が含まれている。
    以前よりもかなり難しい問題が増え、受験生の学力レベルに見合う問
    題に変わってきた。

    出題範囲が広いので、塾で新出内容の指導が終わるまではテキストに
    沿って問題練習・まとめノート作成などの勉強を通じて知識を増やし
    ていくことである。1つの事がらについて百科辞典など各種の資料に
    目を通しながら関連事項を整理すると良い。またテキストの索引を用
    いて漢字練習をするのも効果的である。小6の3月以降、新聞やテレ
    ビで特集された社会問題や外交問題などを調べ、資料を使ってまとめ
    ることも大切である。

    合格点の目安は60〜75%。


 総合 男子難関校の中では問題量が多く内容も易しく感じられる。最近では
    かなり難しい内容が増えたが、他の難関校と異なり記述が少ないので
    記述を苦手にする生徒にも対応できる。正確な知識を身についていて
    ミスが少ない生徒には有利な出題である。

    「予備校不要」と言われる面倒見の良さで知られ、東大・早慶などの
    難関国立・私立大学への高い現役合格率を挙げている。学内全体でラ
    イバル栄光学園を追い抜くことを目標に努力してきた。入試1回目で
    も最近2、3年で栄光学園とほぼ並ぶ入試難度になっている。これか
    ら高い人気が続き神奈川最難関校の地位を保つだろう。

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 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を
       5段階に分類したものです。
      A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい
      E:易しい (○〜□:2つのレベルの中間)
      を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。

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