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  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。
  偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。
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■学習院女子中等科

 =交 通= 地下鉄東西線「早稲田」、JR山手線/西武新宿線/地下鉄東
       西線「高田馬場」

 =ミニ情報=(1)女子 (2)2/1 (3)120名 (4)4科 (5)統61日55四53

     注)上記偏差値は2003年入試の結果偏差値


 算数 <時間:50分、満点:100点、難度:C〜B>

    大問6・7題、設問12・13問。ほとんどすべての問題で式や考え
    方も答える必要がある。

    大問1計算、2以降は数の性質・割合・速さ・規則性・平面図形・立
    体図形・場合の数などが出される。大問数は多いが偏りがあり、年に
    よって出されない内容も多い。ただし、図形に関する規則性や場合の
    数の問題が以前に比べて増えてきたように思われる。難度はあまり高
    くはないが、考え方や式を書かなくてはならないので学校選びの際は
    注意が必要である。

    2003年「棒を使ってできる正三角形や正方形の個数」を別に解説して
    いる。棒の数をいくつかの3や4の倍数に分けて考えるものである。
    今後も同じような作り方の問題が出されると思われる。

    以前に比べて内容が偏ってきているので、出題傾向に合わせて勉強す
    る方が効率的である。小6の春には過去問を研究してよく出される内
    容をつかんでおき、塾で扱われたときは他の単元より多くの問題を解
    くようにするとよい。また、すべての単元の勉強が終わった段階で過
    去問を解き始めて、解答の作り方に慣れることが必要である。また、
    女子校では雙葉以外に同じような形式の学校があまりないので、男子
    の難関校の記述形式の問題にも取り組むとよいだろう。

    合格点の目安は50〜65%。


 国語 <時間:50分、満点:100点、難度:B>

    大問2題、設問40問前後。記述が10以上問出される。

    大問は読解問題と漢字の読み書きである。読解はふつう小説文で、他
    に随筆文や論説文が出されることがある。小説文では登場人物の心情
    説明、随筆文や論説文では筆者の考え・意見の説明などが字数制限の
    ない記述として出される。これらの記述は他の女子校ではあまり出さ
    れない。漢字の読み書きは基本的なものからやや難しいものまで合計
    20問出され、重視されていることがわかる。

    塾で記述対策を受講していない場合は、記述のための勉強が必要であ
    る。問題練習で使った文章や模試で出された文章を使って、粗筋や要
    旨をまとめる練習をすると良い。また、小6の9月頃からは選択肢を
    隠して問題を解き、正しい選択肢を模範解答に書く練習などをすると
    いい。なお、漢字の読み書きでの失点は絶対に許されないので、問題
    集を用意し、毎日練習して実力をつけていくことが大切である。

    合格点の目安は55〜65%。


 理科 <時間:30分、満点:60点、難度:C〜B>

    大問4〜6題、設問10〜15問。記述や計算の数は一定しない。

    物理・化学・生物・地学の分野別の問題が中心だが,環境問題などの
    テーマ問題や時事的な問題が出されることもある。ほとんどが文章や
    図を使って解答する問題で、年によって形式がかなり異なるので注意
    が必要である。出題内容は高度なものはほとんどなく、普段から身近
    な事がらをどのように観察しているかが問われるものが多い。

    一般的な出題内容ではないので、塾で新出内容の勉強がなくなってか
    らは、基本から応用・発展までいろいろな問題に取り組むことが必要
    である。過去問だけでなく同種の問題をよく出す武蔵・栄光の問題も
    練習すると良い。記述の仕方や図の使い方は自分ではチェックするこ
    とが難しいので、保護者や先生にも見てもらってより良いものにする
    ことが必要である。。

    合格点の目安は55〜70%。


 社会 <時間:30分、満点:60点、難度:C〜B>

    大問2〜4題、設問30〜40問。記述が5問以上出され、漢字指定
    の設問もある。

    2002年まではふつう地理・歴史・公民の分野別に出されたが、2003年
    はテーマ問題と時事的な問題が出された。他の3教科に比べると記述
    が少なく、内容は特に難しいものではなかったが、分野別の出題では
    なかったために難しいと感じた受験生が多かったようだ。今後も同様
    な出題が続くかどうかははっきりしないので。いろいろな出題を考え
    た準備が必要である。

    記述が中心の出題なので記述練習は必要であるが、それ以上に基本知
    識を正確に覚えることが大切である。授業後にまとめノートを作成し
    たり、白地図作業や年表作成をしたりするのが良い。また、知識のチ
    ェックは、問題集の基本問題を繰り返し解くのがいいだろう。記述は
    重要語句の説明や理由の説明が多いので、練習問題の選択肢をまるご
    と覚えるつもりで取り組もう。小6の11月頃から過去問に取り組み、
    そのときに時間配分も考えると良い。

    合格点の目安は50〜70%。


 総合 記述があまり出されない場合が多い女子校の中で、男子の最難関校に
    匹敵する記述量を課す学校である。出題方針が明確なので対策は立て
    やすいが、記述や作図を苦にしないことが受験の条件となる。

    学習院は幼稚園から大学・大学院まで持つ数少ない総合学園である。
    もともと公家の教育機関だったため、現在でも「皇室関係者が通う学
    校」というイメージが強い。しかし、実際は内部進学者に加え難関大
    学への進学者も多い学校である。「女武蔵」とさえ言われる独特な入
    試問題が嫌われ以前に比べかなり易しくなっているが、それでも第一
    志望者による厳しい入試が続いている。

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 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を
       5段階に分類したものです。
      A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい
      E:易しい (○〜□:2つのレベルの中間)
      を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。

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