算数


    「容器に水を入れ傾ける問題」

    体積・容積の問題のうち容器を傾けて水のこぼす問題は、平行線の角の性質や立体の見方
    を考えさせる問題として、よく出されてきました。この問題も同じ考えで作られており、
    基礎知識の定着を診るのにも良い問題である。

<問題>
 図1のように、水平な台の上に1辺が20cmの立方体の容器があります。この容器に水を
 入れ、図2のように傾けると、AB=CDとなりました。ただし、図1、図2は容器を
 真横から見た図です。このとき、次の問に答えなさい。


(1) アの角度を求めなさい。


(2) 水の体積を求めなさい。














<解答>

(1) 平行線の錯角が等しい性質を利用すると、次の図の赤い3つの角はみな等しいことが
  わかります。

   

  図から赤い角の大きさは、

   180−(38+90)=52

   角ア=180−52=128度

                             答 128度

  *他にもいろいろな解法があります。


(2) AB=CDなので、次の青と緑の2つの台形は合同だとわかります。

   

  水の体積は、青の台形を底面とする高さ20cmの四角柱の体積として考えることがで
  きます。

    底面積=20×20÷2=200cm2

    体 積=200×20=4000cm3

                             答 4000cm3


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