算数


    「立体図形の底面積と高さ」

    比例・反比例の考え方を使って解く図形問題はほとんどが「線分比と面積比」に関するも
    のです。が,この問題のように「底面積比と体積比」に関する問題も出されることがあり
    ます。底面積を割合で表して計算します。


<問題>

図のような円柱の容器があります。この容器の底面に垂直に2枚のしきりを入れて,A,B,Cの3つの部分に分けました。このA,B,Cの部分に同じ量の水を入れたところ,水面の高さがそれぞれ9cm,7cm,3cmになりました。ただし,しきりの厚さは考えません。
次の各問いに答えなさい。
   
(1) A,B,Cの底面積の比を最も簡単な整数で表しなさい。


(2) この2枚のしきりをとると,水面の高さは何cmになりますか。















<解答>

(1) 角柱・円柱などの柱体では,体積が等しいときに底面積と高さとは反比例します。

  高さの比  A:B:C=9:7:3

  底面積の比 A:B:C==7:9:21

                            答 7:9:21


(2) A,B,Cの底面積をそれぞれ7,9,21として,水の体積を求めると,

   7×9+9×7+21×3=189

  円柱の容器全体の底面積は,

   7+9+21=37

  よって,しきりを取り除いたときの深さは,

   189÷37=5cm
                            答 5cm



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