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  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。
  偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。
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■成蹊中学校

 =交 通= JR中央快速線・中央総武緩行線/井の頭線「吉祥寺」、西武
       新宿線「武蔵関」

 =ミニ情報=(1)男・女 (2)2/1 (3)男70名 女40名 (4)2科4科選択
       (5)男:統59日52四50 女:統64日57四59

 算数 <時間:60分、満点:100点、難度:C>

    大問5〜7題、設問15問前後。式や考え方も答える設問はふつう出
    されない。

    大問1計算、2割合・速さ・平面図形・立体図形などの一行問題、3
    〜7速さ・平面図形・条件整理の問題などが出される。以前は同種の
    問題が一度に数問出されたり出題に大きな偏りが見られたが、最近は
    単元的にバランスの良い問題になった。条件整理の問題は言葉で与え
    た条件を正しく読み取ることを要求する問題が出され、図形の問題で
    は簡単な性質をその問題の状況に合わせてうまく用いることを要求す
    る問題が出される。全体的によく工夫された良問が多い。

    2004年「容器から水をこぼす問題」を別に解説している。中学入試で
    よく出される問題で、直方体を組み合わせた容器をいろいろな方向か
    ら見て解く問題である。

    長めの文章で条件を与え考えさせるが、使う考え方はどのテキストに
    取り上げられているものである。塾の授業とテキストを中心に内容の
    もれがないように勉強していくことが大切である。例題の類題を解い
    て応用問題を練習し、考え方を図表などにまとめながら解くことにも
    慣れる必要がある。はじめと終わりで問題の難度に差が大きいので、
    過去問を練習する際に出題の特徴をつかんでおくことも必要である。

    合格点の目安は男子50〜60%、女子55〜65%。


 国語 <時間:60分、満点:100点、難度:B>

    大問2・3題、設問25〜30問。記述が5〜10問出される。

    大問は読解問題2題で、他に漢字の読み書きが独立した大問になるこ
    ともある。読解では小説文1題と説明文か論説文1題が出されること
    が多いが、随筆文が出されることもある。以前に比べ難しい言葉や表
    現が多い文章も出されるようになってきた。記述は登場人物の心情、
    筆者の主張、自分の意見・感想など、自分の言葉でわかりやすく説明
    する記述が多い。文章をしっかり読んで考えてほしいという出題者の
    意図が設問にも反映されている。

    読書の好きな生徒にとても有利である。小5まではいろいろな種類の
    本を数多く読んでおくことである。小6では短編小説や新聞のコラム
    など、短時間で読めるものを読むと良い。特殊な出題なので、過去問
    は遅くとも小6の夏休みのころから取り組み、記述に慣れることが大
    切である。テキストの問題でも要約や感想をまとめ、模擬テストでも
    記述の多いものを中心に毎月2回は受けて、いろいな読解問題に慣れ
    るとよい。

    合格点の目安は男子45〜60%、女子60〜75%。


 理科 <時間:40分、満点:50点、難度:C>

    大問5題、設問約30問。計算4問程度、記述も5問程度出される。

    大問は物理・化学・生物・地学の分野別に出されまる。長い説明文を
    読んで関連することを答えるものや、実験方法とデータ処理に関する
    問題など、他の学校とはやや異なった問題が出されている。ただ物理
    は一般的な力学の計算なども出されるので、必要以上に出題形式ばか
    り気にする必要ない。今後も同様な内容の出題が続くと思われるが、
    年によって問題の難度や質が異なるので注意がいる。

    各分野の基礎知識を正確に覚えていくことである。物理・化学の計算
    問題、生物・地学の実験・観察に関する問題は時間をかけて何度も練
    習することが大切である。問題は標準から発展レベルを練習すればよ
    い。科学館や博物館、特別展などに出かけて知らないことを調べて解
    決する姿勢が重要である。これは入学後の勉強にも役立つ。過去問は
    小6の10月頃から取り組み、問題形式に慣れておく必要がある。

    合格点の目安は男子55〜65%、女子は55〜70%。


 社会 <時間:40分、満点:50点、難度:C〜B>

    大問2題、設問15〜20問。記述が5問前後出される。

    大問は総合問題2題で、あるテーマについて長い説明文を読んで考え
    る問題である。1題は主に歴史、もう1題は公民が中心だが、地理的
    な設問もある。一見すると難問だが、考え方のヒントが書かれていた
    り、基本的な知識事項をそのまま答えたりするものも含まれている。
    問題に慣れている受験生には意外に答えやすい形式である。設問に答
    えることで文章に示された考え方をよく知ってほしいという意図が感
    じられる。

    独特な問題だが、まず各分野の基礎知識を正確に覚えることが大切で
    ある。復習の際に事典や参考書を活用して知識事項の整理し、必要に
    応じて図表にまとめたり、切抜きを作ったりするとよい。また、テキ
    スト中で別にコラムとして載せられている内容は、よく調べて意味を
    まとめておく必要がある。いろいろな事柄について問われるので、普
    段から新聞やTVに注意を向け、不明な点はインターネットや資料館
    など、広い範囲で調べる心掛けができると大変よい。過去問は小6夏
    休み頃までに1度はやっておくと良い。

    合格点の目安は男子40〜60%、女子45〜65%。内容によって
    差が大きい。


 総合 どの教科もよく工夫された問題が出される。内容の偏りはあるが、考
    える力を診るユニークな出題が多い。入試問題をよく研究しておくと
    予想以上の高得点を取ることもできる。

    女子の人気が高い共学校で、男女で入試難度もかなり差がある。成蹊
    大学への内部進学者も多いが、東大・早慶など難関大学への進学者も
    かなり多い「半付属校」である。入学者の学力レベルがかなり青山学
    院に近づいた時期もあったが、早稲田実業の国分寺移転・共学化の影
    響で入学難度が大きく下がっている。その分狙い目の学校になってい
    るので、過去問をよく研究して強気で受験すると良い結果も期待でき
    る。

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 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を
       5段階に分類したものです。
      A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい
      E:易しい (○〜□:2つのレベルの中間)
      を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。
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