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  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象 (2)入試日 (3)募集定員 (4)入試科目数 (5)合格ライン偏差値
  を示している。偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚
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■国立大学法人筑波大学附属駒場中学校

 =交 通= 京王井の頭線「駒場東大前」、東急田園都市線「池尻大橋」  =ミニ情報=(1)男子 (2)<抽選>1/16 <筆答>2/3 (3)120名 (4)4科        (5)統76日70四73      注)1.上記はすべて2004年入試。偏差値は2004年結果偏差値        2.実際の受験者を想定し倍率を考えるようになり、<抽選>は実         施されないことが多い        3.2004年に国立大附属中で初めて合格最高・最低点を公表。詳         細は学校のホームページを参照            算数 <時間:40分、満点:100点、難度:B〜A>     大問4・5題、設問12問。すべて式や考え方を答える設問である。     国立大附属中の中では唯一、私立難関校に近い出題である。計算や教     科書に準じた一行問題は全く出されない。数の性質・場合の数・速さ     ・規則性・平面図形などの問題が出され、割合と立体図形の問題が最     近は出されていない。開成・麻布・武蔵・駒東の私立男子トップ校と     ほぼ同じ問題構成だが、試験時間が短いことで、与えられたた条件に     合わせて試行錯誤を繰り返す問題、複雑な計算が必要な線分比や面積     比の問題は出されていない。そのため、先に挙げた私立中よりも問題     はやや易しい。     2004年「動点でできる図形の面積変化」を別に解説している。かかっ     た時間と面積の変化をグラフに表す問題である。難しい問題ではない     ので、中堅レベルの学校を志望する生徒には良い練習問題になる。     併願校の範囲を考えると、上の4校の他には栄光・渋幕などが考えら     れる。よく似た内容でやや易しい問題が出されるので、併願私立中の     勉強内容を優先し、過去問を練習問題の1つとして取り組めば良い。     小6の9月以降、過去問と私立難関校の問題を単元別・解答の考え方     に分けて解くとよい。そこで知識に足らない部分が出てきたら、その     都度まとめて練習して覚えていくことが大切である。     合格点の目安は65〜75%。  国語 <時間:40分、満点:推定100点、難度:B>     大問3題、設問約20問。記述が約10問出される。     大問はすべて読解・鑑賞問題で、漢字・語句などの知識問題もその中     に含まれている。文章は小説文1題、説明文か論説文1題、詩が1題     である。文章の種類や内容、設問の内容がバランスが取れており良問     である。記述は以前よりは増えてきたがまだ少なく、文章に表現され     た事がらから類推することを要求する設問もないので、併願する私立     男子トップ校に比べるとかなり易しい。ただし、詩が出されること、     単純な知識問題ではないことは留意しておかなくてはならない。     併願校の対策をすることでこの学校の対策にもなる。小説を中心に数     多くの文章を読むこと、過去問の出題内容、特に記述を研究して出題     者が求める形の記述練習をすることも大切である。記述練習は塾で対     策講座もあるだろうが、別に課題を出してもらって添削指導を受ける     必要がある。9月以降は学校を絞らないで、開成・麻布・武蔵・駒東     ・栄光など記述の多い学校の過去問も使って練習すると良い。詩は類     題が少ないので、過去問を繰り返し問題に慣れることが大切である。     合格点の目安は70〜85%。  理科  <時間:40分、満点:推定100点、難度:B>     大問8題、設問は30〜35問。記述・図示が1・2問。計算が3問     程度出される。     大問は物理・化学・生物・地学の分野別に出される。2002年以前は大     問が10題以上出され、中には算数で言う一行問題のようなものも数多     くあったが、2003年から一般的な問題構成に変わっている。実験・観     察に関して目的・結果を考えるもの以外に、方法・手順を答えるもの     も出される。これは国立大附属中に共通する特色だが、他の学校より     も私立中に近い形式・内容で難度も高い。     問題が一般的なものに変わってきたので、塾のテキストで単元の漏れ     がないように勉強するのが良い。用語やその説明などの基本知識に加     えて、実験・観察の装置・手順・結果を正確に覚えることが大切であ     る。小6の9月、併願校に合わせた問題をすることと学校別を含む各     種の模擬テストでいろいろな問題に慣れておくことが必要である。     合格点の目安は75〜90%。  社会  <時間:40分、満点:推定100点、難度:C〜B>     大問3〜5題、設問20〜25問。記述や漢字指定はほとんど出され     ない。     大問は地理・歴史・公民の分野別に出される。時事問題を中心にした     公民中心の総合問題や、ある事がらを分野を超えて考えさせる総合問     題が出されることもある。選択式の設問が大部分であるが、似たよう     な内容の紛らわしい選択肢がいくつか作られていること、正解をすべ     て選ぶように指定された設問があることなど、単純な知識を答えるだ     けではない。ただし、併願する私立男子トップ校はいずれも記述が多     いので、受験生の学力レベルを考えると易しい問題である。     内容としては他の私立中と大きな違いはないので、塾のテキストを使     って基本事項を正確に覚えることが大切である。用語の意味を正確に     覚え、関連する人物や場所なども合わせて覚えなければならない。各     種の統計を組み込んて地図を作る、歴史上の重要な事件を1つずつ表     にまとめる、などの作業をすることも必要である。参考書や事典など     を活用して知識を増やすことも大切である。選択問題の内容に慣れる     ため、入試直前に過去問を繰り返し解くことも良いだろう。     合格点の目安は75〜90%。  総合 受験生の学力レベルに比べると問題はかなり易しい。特に理科・社会     は、選択式が中心のために極端に合格ラインが高くなることもある。     4科の学力がとても高いレベルにあり、さらにバランスが取れている     ことが合格の絶対条件である。     灘中と並ぶ全国最難関の中学である。併設高からの現役での東大合格     率はナンバー1を続けている。国立大附属のためカリキュラムなどに     大きな制約があり、受験指導や進路指導には力を入れることができな     い。そのため難関学部への進学状況や進学先の多様性など、私学であ     る灘高や開成高にかなり劣るのが実情である。しかし、充実した教師     陣、安い学費など大きな魅力があり最難関校の地位に揺るぎはない。 ----------------------------------------------------------------------  難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を       5段階に分類したものです。           A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい       E:易しい ○〜□:2つのレベルの中間         を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。 ----------------------------------------------------------------------