======================================================================== ミニ情報の(番号)は (1)対象 (2)入試日 (3)募集定員 (4)入試科目数 (5)合格ライン偏差値 を示している。偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚 ------------------------------------------------------------------------■駒場東邦中学校
=交 通= 京王井の頭線「駒場東大前」、東急田園都市線「池尻大橋」 =ミニ情報=(1)男子 (2)2/1 (3)240名 (4)4科 (5)統70日65四66 注)上記は2006年入試。偏差値は結果偏差値 算数 <時間:50分、満点:120点、難度:B〜A> 大問3・4題、設問12問前後。ほとんどの設問が式や考え方も答え るものである。 大問は数の性質・場合の数・規則性・平面図形・立体図形などの難度 の高い問題ばかりが出される。与えられた条件をもとにして解答の糸 口を見つける問題が多く、これは難関校特有の出題である。ただ、他 の難関男子校と比べ、基本的な事がらの正確な理解を診るものがよく 出されている。課題に取り組んで身につけた知識や考え方を活かす問 題なので、直感や思いつきだけでは対応ができない良問である。 2006年「わり算の応用問題」を別に解説している。規則的な計算につ いて公約数やわり算の性質を利用して解くものである。 単純な公式の暗記などでは通用しない。普段から応用レベルの練習を 繰り返す必要がある。特に上に挙げた5内容を中心にテキスト・問題 集の応用・発展問題を繰り返すとよい。練習を通じて、図や表、式や グラフなどを用いて整理する方法を正しく身につけるととてもよい。 小6の9月以降は過去問や学校別の模試・講座などを利用して、出題 傾向に合わせた勉強をする必要がある。 合格点の目安は55〜65%。 国語 <時間:50分、満点:120点、難度:A> 大問1題、設問約30問。記述が5問程度出される。 大問は読解問題1題で小説文である。男の子が主人公でその子に起こ るできごとで生じる心の傷みを考えさせる設問が目立つのが特色であ る。ことばや行動から心情を読み取ることができる力が要求される。 難関男子校の中では漢字・語句の力が特に重視され、多くの漢字・語 句の問題が含まれている。 早い時期から小説文を中心に数多くの文章に触れておくことが必要で ある。小3・4のころには主人公の喜怒哀楽の心情が理解できない場 合も多いので親子で一緒に読みながら問いかけをするのがよい。その 際に心情が示されている言葉や行動を示して考えさせるとよい。小5 ・6では心情を記述する練習をテキスト、過去問、麻布・武蔵・栄光 ・フェリスなどの入試問題で慣れるのがよい。 合格点の目安は50〜65%。 理科 <時間:30分、満点:80点、難度:B> 大問5題、設問30〜40問。計算と記述が必ず出されるが、年によ って設問数は大きく変わる。 大問は物理・化学・生物・地学の分野別のもの4題と、各分野の小問 の集まり1題である。この形式は公立高校で多く見られ、出題内容に 大きな偏りが出ないようにするために採られる。分野別の大問は実験 ・観察に関する問題で、特に変わったものが出されるわけではない。 ただし、知識の正確さを診る設問だけでなく、いろいろなデータを基 に考察できる力を診る設問が含まれる。 まず単元別に重要事項を整理して覚えることが必要である。テキスト の太字の語句や実験・観察について不明な点は参考書・図鑑・インタ ーネットなどを駆使して調べてまとめるとよい。さらに科学館・博物 館などに出かけて実際に見たり、説明を聞いたりすることも必要であ る。さらに学校別の模試や講座を利用して勉強するのもよい。 合格点の目安は55〜70%。 社会 <時間:30分、満点:80点、難度:B> 大問2題、設問約20問。記述が5問程度出される。 大問は1題が歴史・地理を中心とした総合問題、もう1題が時事的な 内容などに関するテーマ問題である。形式が独特なので3分野の出題 の割合は一定しない。単純な解答形式の設問は減り、記述の割合が増 えている。記述は説明文や資料とは直接関係がない一般常識や教養的 な内容も問われる。 まず基本的な事がらをまとめて、正確に覚えることが必要である。言 葉の意味を書き出すだけでなく関連する事がら、原因・結果・影響な ども含めてより詳しく調べてまとめるのがよい。資料館・博物館・遺 跡などに出かけて、実際に見たり聞いたりして調べるとさらによい。 特に地理の問題は地形や気候など地理的条件だけでなく、その地域の 歴史なども考える総合問題に慣れておく必要がある。 合格点の目安は55〜65%。 総合 4科の難度のバランスがよく取れている。各教科とも内容や形式の面 で工夫された良問である。入試難度の上昇に伴い記述力や表現力の豊 かな生徒に有利になっている。 教師・生徒・父母の三位一体の教育を目指した教育が進められ、いろ いろな行事に加え保護者との懇親会なども盛んである。面倒見の良い 指導で知られ、「最も多くの親が我が子に通わせたいと考える学校」 とも言われる。最近は一層難度が上がり、麻布と並ぶ難度になってい る。他の難関校に比べて穏やかで真面目な印象を与える生徒が多いの が特徴である。 ---------------------------------------------------------------------- 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を 5段階に分類したものです。 A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい E:易しい ○〜□:2つのレベルの中間 を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。 ----------------------------------------------------------------------