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  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象 (2)入試日 (3)募集定員 (4)入試科目数 (5)合格ライン偏差値
  を示している。偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚
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■慶應義塾中等部

 =交 通= JR山手線・京浜東北線「田町」、地下鉄浅草線・三田線「三        田」、地下鉄南北線・大江戸線「麻布十番」  =ミニ情報=(1)男・女 (2)1次(筆答)2/3 2次(面接他)2/7or8        (3)男140名 女50名 (4)4科         (5)男:統70日65四65 女:統73日69四72      注)上記は2006年入試。偏差値は2006年結果偏差値  算数 <時間:45分、満点:100点、難度:C>     大問6〜8題、設問約20問。式や考え方を答える設問はない。     大問1〜3が計算・単位換算・数の性質・割合・速さ・場合の数・平     面図形・立体図形などの一行問題や短問、4〜8規則性・割合・速さ     ・平面図形・立体図形の問題である。ほとんどの問題が基本から標準     レベルのもので、難関校の中では最も易しい。主に計算がすばやく正     確にできるか、基本問題の考え方・解き方が正しく理解されているか     を診る出題である。合格点が高くなるのでミスは厳禁である。     2006年「点の移動」の問題を別に解説している。最近は出題例が減っ     てきたがよく出される問題のひとつである。あまり難しくはないので     中堅レベルの学校を志望する受験生にも参考になる。     この学校が第1志望かどうかで勉強法が変わる。第1志望であれば、     特殊算や、図形の基本問題などは見た瞬間に解法が思い浮かぶように     なることが必要である。塾の授業の復習と標準レベルの問題を繰り返     し練習して解法を暗記するとよい。小6の10月頃から過去問を繰り     返し問題の形式や配列をもとに時間配分を考えることも大切である。     難関進学校や慶應普通部を第1志望に併願する場合は、そちらの学校     の対策を優先する方がよい。       合格点の目安は男子75〜90%、女子85〜95%。志願者の多く     が過去問では満点が取れると思われる。  国語 <時間:45分、満点:100点、難度:C>     大問4〜6題、設問約60問。記述は出されない。     大問はふつう読解問題1題、他はすべて知識問題である。読解は論説     文・説明文・随筆文が主だが、戯曲や詩歌が出されたこともある。他     の大問は漢字・語句・文法などいろいろで、文学史に関する出題もあ     る。また、読解問題の一部にも知識問題が含まれており、他の難関校     より知識問題の配点がとても大きい。読解は易しいものも多いが、高     度な論説文が出されることもある。知識問題では文章の空欄にあては     まる用語などを解答する独特な形式のものが出される。     漢字・語句、文法・語法など知識事項を正確に覚えることが必要であ     る。少しでもあやふやな内容があると合格は難しいので、テキストや     参考書などを用いて内容を整理し、多くの問題を期間を置いて繰り返     し解くとよい。読解は通常の勉強で対応できるので、塾の授業に合わ     せた問題練習、模擬テストなどで数多く解けばよい。特に男子の場合     は併願校が記述主体の学校であることが多いので、無駄な勉強をしな     いように学校別の対策内容を吟味して取り組むことが大切である。     合格点の目安は男子75〜85%、女子80〜90%。  理科 <時間:25分、満点:50点、難度:C>     大問5〜7題、設問30〜40問。出題内容によって計算が5問程度     出されることがある。     大問は物理・化学・生物・地学の分野別に出される。各分野の基本事     項の理解を診る問題でかなり易しい。一部の大問で分野を越えて関連     事項がまとめて問われることがある。以前は日常生活に関する常識問     題、身の回りの題材を用いて物理学の法則を考える問題など、独特な     出題もあったが最近は一般的な出題が多い。ただし、他校では出され     ない変わった設問が幾つかあるのでよく考えて解答する必要がある。     受験生の学力レベルに対してとても易しいので、塾で勉強した事を正     確に覚え、使えるようになれば対応できる。図鑑や百科事典などで関     連事項を調べる勉強、図・表などにまとめてより正確に覚えていく勉     強をするとよい。また、低学年時から、科学館・動物園・植物園など     に出かけ、実際に見たり触ったりする経験を増やしておくとさらによ     い。小6の11月頃からは過去問を繰り返して問題の特徴をつかみ、     選択肢の選び方なども練習しておく必要もある。     合格点の目安は男女とも70〜90%。  社会 <時間:25分、満点:50点、難度:C>     大問3〜5題、設問約50問。記述や漢字指定は出されない。     大問は地理・歴史・公民の分野別のものの他、時事問題など特定のテ     ーマに関して一般的な常識や教養を問われる総合問題が出されること     がある。設問はすべて記述式で大部分の設問は各分野の基本的な知識     問題である。ただし、設問数が多く、いくつかの解答を組み合わせて     1つの設問になっているものも多いので、速解速答が要求される。     一部の特殊な設問を除けば塾の指導内容でほぼ対応できる。しかし、     他校と比べてより正確な知識が要求されるので、時間をかけた取り組     みが必要である。関連事項も合わせて覚えるために日本全国の地勢・     産業地図、地方別の重要都市一覧、各時代別の地図、分野別年表など     を作りながら覚えるのがよい。問題練習や模試などでわからなかった     事は、必ず参考書や資料集で調べ内容を確認し覚える必要がある。     合格点の目安は男子75〜85%、女子80〜90%。     総合 受験生の学力レベルに比べてどの教科も問題が易しすぎるので、とて     も高い得点の争いとなる。特に定員が少ない女子は不注意による失点     は絶対に許されない。正確な知識とすばやい処理力が不可欠だが、男     子は併願校との問題傾向が大きく異なることも多く、勉強法に注意が     必要である。     試験日が2月1日ではないので、高い学力を持った受験生を集めてい     る。受験日を2006年には2月3日に設定したため、男子は筑波大駒場     ・早稲田・海城などと競合しかなり易しくなった。しかし、女子には     有力な競合校がなく、以前と変わらず全国の最難関であった。慶應義     塾の卒業生など多数の固定ファンに支えられ、今後も高いレベルを保     っていく。 ----------------------------------------------------------------------  難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を       5段階に分類したものです。           A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい       E:易しい ○〜□:2つのレベルの中間         を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。 ----------------------------------------------------------------------