算数


    「容積と水位の変化」

    区切りのある容器、あるいは立体の組み合わせで作られた容器に水を入れていく問題は、
    中堅レベルの学校で出される立体図形の問題のほぼ4分の1を占めます。多くの問題を解
    いて必ず
解法を覚えておきましょう。


<問題>

 次図のような直方体の水そうがあります。この水そうの面ABCDに平行に2つのしき
りをつけました。(しきりの厚さは考えないものとします。)この水そうに図の位置にある
給水口から水を毎秒100cm3の割合で入れたとき、次の問いに答えなさい。




(1) 満水になるまでの時間は何分何秒ですか。


(2) 満水になるまでの間の、ABで測った水面の高さと時間の関係のグラフをかきなさい。















<解答>

(1) 直方体の容器の容積は、
  20×(10+10+20)×40=32000cm3

  毎秒100cm3の割合で水を入れるので、満水になるまでの時間は、
  32000÷100=320秒=5分20秒

                                 答 5分20秒


(2) 仕切りがあるために水の深さが変わらない時間帯があるため、折れ線グラフとなりま
  す。その境目となる時間と深さを考えていきます。





  図1の状態になるまでは一定の割合で深さが増していきます。

   図1の時の水の深さは、 15cm
   図1の時の水の体積は、 20×20×15=6000cm3
   図1になるまでの時間は、6000÷100=60秒

  図1から図2の状態になるまでは深さは変わりません。

   図2の時の水の深さは、 15cm
   図2の時の水の体積は、 20×(10+20)×15=9000cm3
   図2になるまでの時間は、9000÷100=90秒

  図2から図3の状態になるまでは一定の割合で深さが増していきます。

   図3の時の水の深さは、 30cm
   図3の時の水の体積は、 20×(10+20)×30=18000cm3
   図3になるまでの時間は、18000÷100=180秒

  図3から図4の状態になるまでは一定の割合で深さが増していきます。

   図4の時の水の深さは、 30cm
   図4の時の水の体積は、 20×(10+10+20)×30=24000cm3
   図4になるまでの時間は、24000÷100=240秒

  以下満水なるまで一定の割合で深さが増していきます。

   満水の時の水の深さは、 40cm
   満水になるまでの時間は、320秒

  これらの数値をもとにグラフを書くと、次のようになります。 





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