算数



    「9の倍数の見つけ方」

    桁数の多い数は数字の並びから何の倍数であるかを考えることが大切です。この問題は9
    の倍数について詳しく考えています。他に、2の倍数、3の倍数、4の倍数、5の倍数、
    6の倍数、8の倍数、10の倍数、11の倍数の見分け方は、テキストや参考書で調べて
    覚えておきましょう。



<問題>

 9の倍数の見つけ方を考えます。例えば、5237は9の倍数でしょうか。

  5237=5000+200+30+77
      =5×1000+2×100+3×10+77
      =5×(999+1)+2×(99+1)+3×(9+1)+7
      =5×999+2×99+3×9+(5+2+3+7)

ここで、999、99、9はすべて9で割り切れるので、5×999+2×99+3×9

の部分は9で割り切[ 1 ]。ですから、5237が9の倍数かどうかを調べるのに、

5+2+3+7の部分が9で割り切れるかどうかを調べればよいことになります。

この部分をたした結果は17ですから、9で割り切れ[ 2 ]。ですから、5237

9の倍数で[ 3 ]ことになります。

このことを、簡単に『かく位の数字の[ 4 ]が9の倍数であれば、その数は9の倍

です』のように表現します。

 ここに調べた理由から、あまりについてもつぎのことがわかります。『ある数を9で割

ったあまりは、かく位の数字の和を9で割った[ 5 ]です』


 次の各問いに答えなさい。

(1) 上の1から5の[ ]にふさわしい言葉をア〜コの中から選びなさい。

   ア.ます   イ.ません  ウ.ある   エ.ない   オ.和
   カ.差    キ.積    ク.あまり  ケ.偶数   コ.奇数

(2) 次の3つの数のう9の倍数であるものはどれですか。

   52007、21063、40716

(3) 73650026を9で割ったあまりを求めなさい。

(4) 325×5130 は9の倍数ですか。9の倍数のあれば、○を書き、割り切れない
  場合は、あまりを書きなさい。

                  (掲載の都合上、一部の表記を変えてあります)

















<解答>

(1) 問題文を参考に順々に考えてます。

                答 1:ア、 2:イ、 3:エ、 4.オ、 5:ク


(2) 『かく位の数字の和が9の倍数であれば、その数は9の倍数です』という性質を使い
  ます。

   5+2+0+0+7=14  14は9の倍数ではない
   2+1+0+6+3=12  12は9の倍数ではない
   4+0+7+1+6=18  18は9の倍数である

               答 40716


(3) 『ある数を9で割ったあまりは、かく位の数字の和を9で割ったあまりです』という
  性質を使います。

   7+3+6+5+0+0+2+6=29
   29÷9=3あまり2

               答 2


(4) 325×5130 を計算する必要はありません。

   3+2+5=10   10は9の倍数ではない
   5+1+3+0=9  9は9の倍数である

  5130が9の倍数なので、325×5130も9の倍数です。

               答 ○

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