算数


    「自然数の並べ方」

    この種の問題は数列の応用問題です。等差数列の知識や平方数の知識などが大切になりま
    す。入試で出さされる可能性が高いので、(3) 1段上の数との差に目をつける問題は計算
    法をぜひ覚えてください。


<問題>

 次の図のように1段目に1個、2段目に3個、3段目に5個、……となるように自然数
 を順に並べました。このとき、次の問いに答えなさい。




(1) 上から10段目の1番左の数はいくつですか。

(2) 230は上から何段目で左から何番目ですか。

(3) 1から下へ各段の真ん中の数を順に見ていきます。たとえば、2段目は3で、3段目
  は7です。100段目の数が9901のとき、101段目の数はいくつですか。














<解答>

(1) 各段の1番右の数を見るとすべて平方数になっています。




   1段目 1×1= 1
   2段目 2×2= 4
   3段目 3×3= 9
   4段目 4×4=16

   10段目の1番左の数は9段目の1番右の数に1を加えたものなので、

   9×9+1=82

                        答 82


(2) 10段目から下の段で各段の1番右の数を考えます。

   10段目 10×10=100
   11段目 11×11=121
   12段目 12×12=144
   13段目 13×13=169
   14段目 14×14=196
   15段目 15×15=225
   16段目 16×16=256

   230は226以上256以下の範囲に入るので上から16段目の数です。

   上から16段目の数を左から順に書いていくと、

   226、227、228、229、230、…

   よって、230は上から16段目で左から5番目の数だとわかります。

                        答 上から16段目で左から5番目


(3) 「101段めの真ん中の数は何か」という問いになるのが一般的なので、2つの解法
  を示します。




   解法1)9901を使わないで解きます。

   等差数列では「真ん中の数=両端の数の和÷2」が成り立つことを利用して、

   101段目の1番左の数 100×100+1=10001
   101段目の1番右の数 101×101=10201
   101段目の真ん中の数 (10001+10201)÷2=10101


   解法2)問題に即して9901を使って解きます。

   各段の真ん中の数どうしで差を考えると、

   2段目と1段目の差    3−1=2=1×2
   3段目と2段目の差    7−3=4=2×2
   4段目と3段目の差   13−7=6=3×2

   差はいつも上の段の数の2倍だとわかります。

   101段目の真ん中の数 9901+(101−1)×2=10101

                        答 10101

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