算数


    「図形の重なりの面積変化」

    直線上を平行移動する図形の重なりの面積変化を考える問題は、速さの考え方と相似など
    図形の考え方を融合させた問題です。主に中堅レベルの学校で出されています。


<問題>

 次の図のような正方形ABCDと、EFとEGの長さが等しい二等辺三角形EFGがあ
ります。二等辺三角形EFGが図の位置から毎秒2cmの速さで、矢印の方向に直線mに
沿ってGがBと重なるまで移動するものとします。次の問いに答えなさい。




(1) 2つの図形の重なった部分が正方形であるのは、何秒間ですか。


(2) 7秒後の重なった部分の図形は何角形ですか。


(3) 2つの図形の重なった部分が台形になるのは2回あります。 何秒後から再び台形に
 なりますか。














<解答>

(1) 正方形ABCDが二等辺三角形EFGと完全に重なっている時間です。正方形の上の
  辺ADが二等辺三角形EFGと重なる時間を考えます。



  上の図のように辺ADと重なる部分HIの長さは、三角形の相似を利用して、

  HI:FG=16cm:(16cm−8cm)
       =2:1

  HI=24cm×1÷2
    =12cm




  点Hが頂点Aがと重なってから点Iが点Dと重なるまでが正方形になります。

  二等辺三角形EFGが進んだ距離  12cm−8cm=4cm

  その間にかかった時間       4cm÷毎秒2cm=2秒

                               答 2秒



(2) 三角形の相似を利用して7秒後の図を描いて考えます。

  二等辺三角形EFGが進んだ距離は、

  毎秒2cm×7秒=14cm
   
  点Fの位置は頂点Bから左へ

  14cm−(2cm+8cm)=4cm

  これをもとに7秒後の図を描きます。




  この図を見ると五角形だとわかります。

                               答 五角形



(3) 頂点Gが頂点Cと重なるとそれまでの五角形から台形に変わります。



  (24cm+2cm)÷毎秒2cm=13秒

                               答 13秒後


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