算数


    「ろうそくの燃える速さ」

    ろうそくが燃える場合のように、一定の割合で変化するものは速さの問題と同様に考える
    ことができます。グラフを読んだりひとつひとつ計算したりして解答を導きます。

<問題>

 長さ6cm のろうそくが8本あります。このろうそくに@〜Gの番号をつけます。
 それぞれのろうそくの燃える速さは、

 @、Aは、1分間に0.5cm
 B、C、D、Eは、1分間に1cm
 F、Gは、1分間に2cm です。

 今、@のろうそくに火をつけてから、30秒おきに番号順にろうそくに火をつけていく
ことにします。そして@のろうそくに火をつけると同時にストップウォッチを押して時間
を計るものとします。ろうそくが完全に燃えつきるまで火は消えないものとして次の問に
答えなさい。

(1) @からCのろうそくが、それぞれ燃えつきたときのストップウォッチの時間をまとめ
 たのが下の表です。表の空欄にあてはまる数字をかきなさい。




(2) ストップウォッチを押してから、一番早く燃えつきたのは、どのろうそくですか。


(3) @〜Gのろうそくの燃える様子をグラフにします。グラフのたて軸はろうそくの長さ、
 横軸はストップウォッチを押してからの時間です。下の図には@〜Cのグラフがかいて
 あります。D〜Gのグラフをかきこみなさい。ただし、どのグラフがどのろうそくのグ
 ラフなのか、わかるようにグラフに番号をつけること。




(4) Eのろうそくと同時に4cmになるろうそくはどれですか。答は1つとは限りません。

(5) ストップウォッチを押してから5.5分たったとき、一番長いろうそくと、一番短い
 ろうそくをそれぞれ答えなさい。また、同じ長さになっているろうそくはどれとどれで、
 その長さは何cmですか。

(6) Cのろうそくが、Gのろうそくより短くなるのは、ストップウォッチを押した後、何
 分から何分の間ですか。
















<解答>

(1) 順に計算していきます。

  B:1分+6cm÷毎分1cm=7分

  C:1.5分+6cm÷毎分1cm=7.5分

  D:2分+6cm÷毎分1cm=8分

  E:2.5分+6cm÷毎分1cm=8.5分

  F:3分+6cm÷毎分2cm=6分

  G:3.5分+6cm÷毎分2cm=6.5分

 答は以下の表の通りです。




(2) 上の表から、Fのろうそくだとわかります。

                      答 F


(3) 始めの点と終わりの点をとって線分を書きます。答は以下のグラフです。





(4) グラフを見て決めるのがふつうますが、グラフがない場合もあるのでここでは計算で
 確かめます。

  Eが4cmになるのは、

   2.5分+(6cm−4cm)÷毎分1cm=4.5分

  それぞれのろうそくの4.5分の時点での長さを求めます。

  @:6cm−毎分0.5cm×4.5分=3.75cm

  A:6cm−毎分0.5cm×(4.5分−0.5分)=4cm

  B:6cm−毎分1cm×(4.5分−1分)=2.5cm

  C:6cm−毎分1cm×(4.5分−1.5分)=3cm

  D:6cm−毎分1cm×(4.5分−2分)=3.5cm

  F:6cm−毎分2cm×(4.5分−3分)=3cm

  G:6cm−毎分2cm×(4.5分−3.5分)=4cm

                      答 A、G


(5) グラフを見て決めますが、グラフがない場合もあるので計算で確かめておきます。

  5.5分の時点で燃え尽きているろうそくはありません。グラフで決めますが、ここ
  では計算もします。

  @:6cm−毎分0.5cm×5.5分=3.25cm

  A:6cm−毎分0.5cm×(5.5分−0.5分)=3.5cm

  B:6cm−毎分1cm×(5.5分−1分)=1.5cm

  C:6cm−毎分1cm×(5.5分−1.5分)=2cm

  D:6cm−毎分1cm×(5.5分−2分)=2.5cm

  E:6cm−毎分1cm×(5.5分−2.5分)=3cm

  F:6cm−毎分2cm×(5.5分−3分)=1cm

  G:6cm−毎分2cm×(5.5分−3.5分)=2cm

                      答 一番長いろうそく:A 
                        一番短いろうそく:F
                        同じ長さのろうそく:CとG、2cm

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