算数


    「数列の総合問題」

    等差数列とその応用問題はいろいろな形で出題されます。基本公式をもとにしてきちん
    と計算していけば特に困る問題ではありません。

<問題>

 整数が1から順番にある規則に従って並んでいます。次の表はその一部です。
 次の問に答えなさい。

 

1列

2列

3列

4列

5列

6列

7列

8列

9列

10列

11列

12列

1行

17

10

15

26

19

24

2行

12

14

16

21

23

25

 

 

  

3行

13

18

11

22

27

20

 

 

 

                            *表の形を一部変えてあります


(1) ア、イ、ウを求めなさい。


(2) 1行の50列目の数を求めなさい。


(3) 106はどの行の何列目の数かを求めなさい。


(4) 3行の1列目から27列列目までの数の和を求めなさい。















<解答>

(1) 最初から3列ずつ区切って考えると、合計9つのマスに連続する9個の整数が、縦・横・斜めの和が
  等しくなるように並んでいることがわかります。

  そのため、区切られた9つのマスについて同じ位置にある数どうしは等しい差が9の等差数列になり
  ます。

   1行目の左の列の数: 8 → 17 → 26 → ア
   1行目の中の列の数: 1 → 10 → 19 → イ
   1行目の右の列の数: 6 → 15 → 24 → ウ

  よって、

   ア=26+9=35
   イ=19+9=28
   ウ=24+9=33

                                           答 ア=35、イ=28、ウ=33


(2) 何区切り目のどの列の整数になるのか考えます。

   50÷3=16あまり2

  17区切り目の中の列の数です。

  「等差数列のN番目の数=初めの数+等しい差×(N−1)」を使って、

   8+9×(17−1)=152

                                           答 152

(3) まず9個の整数のうちどの位置の数かを考えます。

   105÷9=11あまり6

  あまりが6なので、1行目の右の列の数です。

  また12区切り目の数であることもわかるので、何列目かを考えることもできます。

   3×(12−1)+2=35

                                           答 1行の35列目


(4) まず、何区切り目の何列目までの和なのかを考えます。

   27÷3=9

  よって、9区切り目までの数の和です。  

 A)3つの位置の数の和をそれぞれ求める

  等差数列のN番目の数を求める方法で、

   左の列の9番目の数=4+9×(9−1)=76
   中の列の9番目の数=9+9×(9−1)=81
   右の列の9番目の数=2+9×(9−1)=74

  「等差数列の和=(最初の数+最後の数)×数の個数÷2」を使って、 

   左の列の数の和=(4+76)×9÷2=360   
   中の列の数の和=(9+81)×9÷2=405
   右の列の数の和=(2+74)×9÷2=342

  これらの和を求めて、

   360+405+342=1107

  B)3つの位置の数の和でできる数列の和を求める方法
  
  3つの位置の数の和は、差が(9×3=)27の等差数列になります。

  9区切り目の3つの数の和は、

   (4+9+2)+27×(9−1)=231

  すべての数の和は、

   4+9+2=15
   (15+231)×9÷2=1107

                                           答 1107


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