算数


    「直角三角形の平行移動と回転」

    図形の問題のうち回転や移動が含まれたものはよく出されます。相似や速さの考え方が必
    要になる場合が多いので、移動した跡の面積の計算もふつう単純な考え方でけではできま
    せん。

<問題>

 図のように直角三角形ABCを平行に移動した後で、点Fを中心に90°回転させまし
た。円周率を3.14として、次の問いに答えなさい。


 
(1) 斜線の部分の面積は何cm2ですか。


(2) 何cm平行移動させましたか。


(3) 90°の回転移動で辺DEが動いたあとの図形の面積は何cm2ですか。















<解答>

(1) ACとDEの交点をIとすると、

  三角形AIDと三角形CIEは相似な直角三角形です。
  
   CI=16cm−12cm=4cm

   DI:EI=AI:CI
        =12cm:4cm
        =3:1

   EI=22.5cm×=7.5cm

  三角形AIDの面積は、

   7.5×4÷2=15cm2

                               答 15cm2


(2) 平行移動させた距離はADの長さと同じです。

  三角形AIDと三角形CABは相似なので、

   AD:CB=AI:CA
        =12cm:16cm
        =3:4

   AD=34cm×=25.5cm

                               答 25.5cm


(3) 辺DEが動いたあとの図形は次図のアとイを組み合わせた部分(緑)です。


  イの部分はウの部分(青)と合同なので、面積をアとウの和として求めることができ
  ます。

   34×34×3.14×−16×16×3.14×

   =3.14×(289−64)
   =706.5cm2

                               答 706.5cm2


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