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  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。
  偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。
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■豊島岡女子学園中学校
   [JR各線/私鉄各線/地下鉄各線池袋 地下鉄有楽町線(東武東上線
    /西武池袋線乗入れ)東池袋 都電荒川線東池袋四丁目から徒歩]

 =ミニ情報= (1)女子 (2)<1>2/2 <2>2/3 <3>2/4
        (3)<1>140名 <2>30名 <3>30名 (4)4科
        (5)<1>統67日60四63 <2>統68日63四63 <3>統68日63四64

 算数 <時間:50分、満点:100点、難度:B>

    大問6題、設問18問。式や考え方も答える問題はふつう出ません。

    大問1・2計算問題・数の性質・割合・場合の数などの一行問題、3
    〜6速さ・割合・平面図形・立体図形の問題です。以前に比べて問題
    が難しくなり、特に図形の問題は女子校の出題としては難しい問題で
    す。また、見た目は単純そうでも実際に解いてみると面倒で、時間が
    かかるものもあります。他の難関・上位校で以前に出された問題を研
    究して作成されたと思われる問題もよく出されます。

    2002年1回目の立体図形の問題「正四角錐を沈めた時の水の深さ」を
    別に解説しています。相似立体の体積を考える問題で、他の難関・上
    位校でもよく出されます。

    難度の高い問題の多くが図形の問題です。予習シリーズなど単元別の
    レベル差が少ない教材を使っている場合には注意が必要です。教材の
    内容を補うために、図形問題は別の問題集も用意し取り組むのが良い
    でしょう。速さや割合、文章題や場合の数、規則性の問題はテキスト
    の繰り返し練習を中心にやりましょう。小6の早い時期から過去問に
    目を通しておくと、出題傾向に合わせた問題練習のポイントを見つけ
    やすいでしょう。

    合格点の目安はふつう55〜65%です。


 国語 <時間:50分、満点:100点、難度:C〜B>

    大問2題、設問約25問。記述が5問程度含まれています。

    大問は2題とも読解問題で、漢字・語句などの知識問題は出されませ
    ん。文章は長文で相当な速読力が必要とされます。小説文の他、随筆
    文・説明文・論説文から出され一定していません。かなり難しい表現
    が含まれた文章も出されることがあります。設問は主題・心情・要旨
    に関する記述と選択で、一部に区別が難しい選択肢もあります。以前
    はほとんどなかった記述が少しずつ増えてきたため、全体として難し
    くなってきました。

    文章をすばやく読んで内容も正確につかめるように読書量を増やしま
    しょう。小5までは教科書や他の書物で多くの音読をするようにしま
    しょう。言葉にすることで内容の理解が速まります。また、小6では
    数多くの問題を解いて、制限時間を短く設定しすばやく読む練習をし
    ましょう。過去問は小6の10月以降に取り組み、選択肢の特徴に慣
    れておくことが大切です。

    合格点の目安はふつう60〜70%です。


 理科 <時間:社会と合わせて50分、満点:50点、難度:B> 

    大問4題、設問20〜25問。計算5〜10問含まれています。

    大問は物理・化学・生物・地学の分野別に出されます。説明で使われ
    ている言葉が小学生には難しいものが多く、また物理・化学の実験に
    関する問題では見慣れない題材がよく使われます。多くは中学や高校
    で扱うものですが、しっかり読んでいけば他の学校に比べてそれほど
    難しいものではありません。どんな内容の問題が出ても見かけの難し
    さで慌てないことが必要です。

    まず、塾の指導にそって基本的な知識事項を整理しながら覚えること
    が大切です。単元ごとに標準から上級レベルの練習問題を繰り返しま
    しょう。使われている言葉や表現が以前の男子難関校に近いので、開
    成、巣鴨、芝、攻玉社などの過去問で3〜5年くらい前のものをやる
    と参考になります。さらに、小6の10月頃からは過去問に取り組み
    問題の特色に慣れましょう。

    合格点の目安はふつう50〜60%です。


 社会 <時間:理科と合わせて50分、満点:50点、難度:C>

    大問2題、設問約20問。記述が1・2問含まれ、漢字指定は試験に
    よって数が異なります。 

    総合問題を2題出した時期が続きましたが、現在は地理・歴史・公民
    の分野別の出題です。図表などの資料がほとんどなく、説明文を読ん
    で答えるという形式です。地理は他校でよく出される地図を使った問
    題「地図で示した場所に関連する事項を問うもの」がないので変わっ
    た印象を与える出題です。説明文は難しい用語が使われていることが
    多いので注意が必要です。

    まず、用語を覚えることなど、基礎知識の暗記に取り組みましょう。
    漢字指定の設問もあるので、書いてチェックすることが必要です。テ
    キストの基本問題や、一問一答式の確認問題を利用すると良いでしょ
    う。塾で新出内容がなくなる9月以降は、時事問題集も含め標準から
    上級レベルの問題を中心に問題練習をしましょう。また、模擬テスト
    は一種類だけでなく、いろいろなものを受けると良いでしょう。過去
    問は小6の11月頃から新しいものだけ取り組みましょう。

    合格点の目安は55〜65%です。


 総合 易しすぎる算数の問題が難しくなり、受験生の学力レベルに見合った
    ものになりました。理科・社会は他の学校とはかなり異なった問題が
    出されることが多いので注意が必要です。学習量がとても多く、弱点
    とする単元が少ない生徒に有利です。

    ≪現状と展望≫
    1892年創立の洋裁専門学校が前身です。1970年代から大学受験指導に
    積極的に取り組んで女子受験校として評価されるようになりました。
    さらに中学入試での入学者のレベルアップを背景にして進学状況が伸
    び、女子のトップ校の仲間入りをしました。また、現在も続く始業時
    の運針など独特の取り組みでも知られます。

    国公立大や難関・上位私大への高い合格率で知られます。進学実績や
    入試難度で雙葉・白百合などに勝るとも劣らないレベルになっていま
    す。入試回数が多く受験しやすいこともあり桜蔭や女子学院との併願
    者も多数います。今後も順調に大学合格実績を伸ばし続けると思われ
    ます。なお、2003年から浦和明の星女子が中学入試を始めるために、
    埼玉方面からの入学者の減少も予想され、東京の受験生には有利にな
    ることも考えられます。

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 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を
       5段階に分類したものです。
      A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい
      E:易しい (○〜□:2つのレベルの中間)
      を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。

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