算数


    「らせん状に数を並べる問題」

    数列・数表問題では規則を見つけ、正しく計算することが大切です。特に等差数列の規
    則を用いる問題は数多く出されるので、いろいろ問題を練習して慣れておきましょう。


<問題>

 次の図のように、太線で4つにくぎられたところに折れ線を引き、1から順に奇数を
入れていきま
す。次の問いに答えなさい。



(1) 101はA、B、C、Dのどの部分に入りますか。理由も15字程度で書きなさい。

(2) Bの部分の数を、ある数から大きくなる順にいくつかたしていくと、440になり
 ます。ある数はいくつですか。












<解答>

(1) 奇数を4つのグループに分けることになります。次の表のようにそれぞれの場所に
 入る数を順に書いていくと、等差数列ができます。

 1  9 17 25 33 ・・・
 3 11 19 27 35 ・・・
 5 13 21 29 37 ・・・
 7 15 23 31 39 ・・・


 それぞれの数の特徴は、次の通りです。

  A:8で割ると1余る整数
  B:8で割ると3余る整数
  C:8で割ると5余る整数
  D:8で割ると7余る整数

 「101÷8=12余り5」なので、Cに入ります。

                                   答 C、(理由)8で割ると5余る整数だから。


(2) 「等差数列の和」の公式をそのまま使って解くことはできません

  等差数列の和=(最初の数+最後の数)×数の個数÷2 なので、

  「(最初の数+最後の数)×数の個数」のところに目を付けます。

  440×2=880 なので、

   (最初の数+最後の数)と数の個数はともに880の約数

  また、最初の数、最後の数はともに「8の倍数+3」になので、

   (最初の数+最後の数)は8の倍数+6・・・(ア)

  880の約数で条件(ア)に当てはまるものは、110だけです。

   最初の数+最後の数=110

   数の個数=8

  数の個数が8なので、

   最後の数−最初の数=8×(8−1)=56

  和差算の考え方を使って、

   最初の数=(110−56)÷2=27

                                  答 27

*他にも考え方があります。上では約数の性質を用いた考え方を使いました。 


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