算数


    「正方形の移動の問題」

    回転移動や対称移動に関する問題は小問として出されるのが一般的です。このように移動
    を組み合わせた大問が出されるのはあまり例がありません。しかし,とても工夫された問
    題なのできちんと考えて解いてみましょう。

<問題>

 正方形ABCDに,次のような6種類の移動を行うことにします。

  ア 対角線の交点を中心に時計まわりに90度回転
    
  イ 対角線の交点を中心に時計まわりに180度回転
  ウ 左上から右下への対角線を軸として対称に移動
    
  エ 右上から左下への対角線を軸として対称に移動
  オ 上下の2辺のまん中の点を結ぶ線を軸として対称に移動
    
  カ 左右の2辺のまん中の点を結ぶ線を軸として対称に移動

 図1の正方形にアを行うと図2になり,さらにウを行うと図3になります。
 アを行い,つづいてウを行うことをア○ウで表すことにします。
 ア○ウは,はじめの図1の正方形にカを行ったことと同じことになるので,このことを
 ア○ウ=カと表すことにします。

 次の□の中に,ア,イ,ウ,エ,オ,カのどれか1つを入れなさい。

 (1) ア○カ=□


 (2) エ○□=ウ


 (3) (カ○ウ)○エ=□

 (編集の都合で表記を一部変えてあります)















<解答>

(1) 次の図のように変わります。
  
  右図は左図を「右上から左下への対角線を軸として対称に移動」したものなので,
  
  ア○カ=エです。

                                 答 エ


(2) 次の図のように変わったことがわかります。
  
  右図は中図を「対角線の交点を中心に時計まわりに180度回転」したものなので,
  
  エ○イ=ウです。

                                 答 イ


(3)(カ○ウ)○エは,カ→ウ→エの順に移動を行うことを示します。
  
  右図は左図を「上下の2辺のまん中の点を結ぶ線を軸として対称に移動」したものな
  ので,
  
  (カ○ウ)○エ=オです。

                                 答 オ


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