算数


    「さいころを転がして移動させる問題」

    与えられた条件に合わせて考えたり作業したりする問題は難関・上位校では必ず出されま
    す。青山学院は以前は同種の問題が出されても短時間で解けるものがほとんどでした。出
    題内容が少しずつ変化しています。

<問題>

 まず自分の好きなように1図のアにさいころを置きます。そしてさいころの上の目が奇
数ならば目の数だけ東へ,偶数ならば目の数だけ北へころがしていきます。(さいころは
向かい合う面の数の和が7になっています)

    

(1) 真君はアの位置に2図のようにさいころを置きました。さいころは上の目が2なので,
 アから北へ2ますころがしてイに移動させます。このとき,さいころの上の目は5にな
 っているので,こんどは東へ5ますころがしてウに移動させます。こうしてさいころは,
 2回の移動でアから東へ5ます,北に2ます行ったウにあります。真君がこのあと続け
 て2回さいころを移動させるとその位置はアから東へ[ ]ます,北へ[ ]ます行っ
 たところです。


(2) 緑さんがさいころをアに置いて2回移動させたらさいころはエにきました。このさい
 ころがアにあったときの東側の面の目は[ ]です。















<解答>

(1) 最初に置いた形によって決まります。順に考えていきましょう。

  ころがって止まった時のさいころの目は次のようになります。

    

  これからさいころの転がり方は次の図の通りになります。

    

  東に,5+1=6

  西に,2+6=8

                                答 順に 6,8


(2) エの位置はアの位置から東へ5,北へ4行ったところです。

  東と北どちらの方向にころがっても4つ進むと同じ目が上に来るので、先に北へ4回
  ころがるとまた同じころがり方を繰り返すことになります。よって,先に東へ5回こ
  ろがり,次に北へ4回ころがる以外はありません。

  5回ころがって4が上に来るためには,1回ころがったときに上の目が4にならなく
  てはなりません。これは上の目が 5→4→2→3→5→4 と変わる場合だけです。

  これを合うのは,アに次の図のように置かれたときです。東側の目は3です。


    

                                答 3


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