算数


    「相似な三角形の辺の長さ」

    平行四辺形の中に三角形を作り,その相似比などを利用して線の長さや面積を求める問題
    はとてもよく出されます。辺の対応を確認しながら正確に相似比や長さの比を求めて解く
    ことが大切です。

<問題>

 <図1>の長方形ABCDにおいて,AE=16cm,ED=8cm,AB=12cm,CF
 =12cmです。

 

 <図2>,<図3>は,<図1>の長方形から一部を抜き出したものです。

    

 これらを利用して,つぎの問いに答えなさい。

(1) CGの長さを求めなさい。


(2) HIの長さを求めなさい。


(3) BIの長さを求めなさい。















<解答>

相似な三角形の組を見つけて考えることが大切です。

(1) 図の赤い三角形JCDは三角形DCEと相似で、三角形CGDとも相似です。
  
  

  よって三角形DCEと三角形CGDが相似になるので、

   DC:DE=CG:CD=12cm:8cm=3:2

  これから、

   CG=CD×=12cm×=18cm

                              答 18cm


(2) 三角形ADHと三角形FGHが相似で、その相似比を求めると、

   AD:FG=(16cm+8cm):(18cm−12cm)=4:1

  2つの三角形の高さの比KI:HIも4:1です。

  

  これから、

   HI=12cm×=2.4cm

                              答 2.4cm


(3) 三角形ABFと三角形HIFは相似です。

  

  また、BF=16cm+8cm−12cm=12cmなので、AB=BFとなり、

  三角形ABFと三角形HIFはともに直角二等辺三角形だとわかります。

  よって、

   IF=HI=2.4cm

   BI=BF−IF=12cm−2.4cm=9.6cm

                              答 9.6cm


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