算数


    「旅人算の応用」

    この学校の問題には他の中学でもよく出されるタイプのものが多いのが特徴です。ただし
    単純な内容の問題では差がつきにくいので、いくつかの内容を組み合わせたものになって
    います。この問題のような出会う・追い越されることが繰り返される問題は最近では少な
    くなりました。が、周期性を考えて解く問題として良い問題です。


<問題>

 次の図のような,1周21.6kmの湖のまわりの道があります。はじめ君,お父さん,
よう子さんの3人が,この道をP地点から同時にまわり始めました。はじめ君は徒歩で時
計の針と同じ方向に毎分60mの速さで,お父さんはオートバイで時計の針と同じ方向に
毎分360mの速さで,よう子さんは自転車で時計の針と逆の方向に毎分180mの速さ
で何周もまわりました。

  
次の問いに答えなさい。

(1) はじめ君が1周したとき,よう子さんと何回出会いましたか。


(2) 3人が2回目に同時に同じ地点で会うまでに,お父さんははじめ君に何回追いつきま
  したか。















<解答>

(1) はじめ君が1週するのにかかった時間は、

   21600m÷毎分60m=360分

  はじめ君がよう子さんとはじめて出会うまでの時間は、

   21600m÷(毎分60m+毎分180m)=90分

  その後も90分毎に出会うので、同時に出発してから出会う回数は、

   360分÷90分=4回

                              答 4回


(2) お父さんがはじめてはじめ君に追いつくのは、

   21600m÷(毎分360m−毎分60m)=72分

  その後も72分毎に追いつきます。3人が同時に同じ場所にくるのは、90と72の
  公倍数分ごとに起こります。

  90と72の最小公倍数は360なので、2回目に3人が同じ場所にくるのは、

   360×2=720分後

  この間に、お父さんがはじめ君を追いつくのは、

   720分÷72分=10回

                              答 10回

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