算数


    「線分の長さと三角形の面積の比」

    線分の長さの比を用いて三角形の面積比を考える問題は、高さまたは底辺が等しい場合と
    相似の場合がよく出されます。この問題は両方の考え方が使われています。練習問題とし
    て利用しても良いものです。


<問題>

次の平行四辺形ABCDで,BE=3cm,CD=5cmである。CEとBDの交点をF,EからBCに平行な線をひき,BDとの交点をGとするとき,次の問いに答えよ。

    

(1) BF:FG:GDを求めなさい。

(2) 平行四辺形ABCDの面積が48cm2のとき,三角形EGCの面積を求めなさい。















<解答>

(1) 平行四辺形の対辺は等しいので、BA=CD=5cm

  ADとEGは平行なので、2つの三角形ABDとEBGは相似です。

    

   BA:BE=EG:AD=BG:BD=3:5

  同様に平行四辺形の対辺は等しいので、BC=AD

  BCとEGは平行なので、2つの三角形FBCとFGEは相似です。

    

   BF:GF=BC:GE=AD:EG=5:3

  ここで、BD=1とすると、

   BG=、GD=

  さらに、

   BF=BG×

     =×

     =

   FG=BG−BF

     =

     =

  よって、

   BF:FG:GD=

           =15:9:16
                           答 15:9:16


(2) 平行四辺形は対角線で面積が2等分されるので、

   三角形ABD=三角形BCD=48÷2=24cm2

  高さの等しい三角形の面積の比は底辺の比なので、

    

   三角形CBF:三角形CFG:三角形CGD=BF:FG:GD
                       =15:9:16

   三角形FCG=三角形BCD×

         =24×

         =5

  一般的な三角形の面積比は(底辺×高さ)の比なので、

    

   三角形EFG:三角形ABD=(FG×EB):(BD×AB)

                =(9×3):(40×5)

                =27:200

   三角形EFG=三角形ABD×

         =24×

         =3

  これらから、

    三角形EGC=三角形FCG+三角形EFG

          =5+3<

          =8

                          答 8cm2


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