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入試問題のポイント(算数)

■線分の長さの比を利用して面積を求める問題

図形の面積比を考える問題はとてもよく出される問題です。この問題はあまり難しくはありませんが、いろいろな考え方ができるように工夫されています。

■問題

図のように,1辺が10cmの正方形が4つ横に並んでいます。
このとき,次の各問いに答えなさい。
  
(1) 図の斜線部分の面積を求めなさい。

(2) 斜線の「あ」の部分と,斜線の「い」の部分の面積の和を求めなさい。











■解答

(1) 正方形を4つ並べてできた長方形の対角線の下側の斜線部を動かすと、
  次の赤い部分になります。


   40cm×10cm÷2=200cm2

答200cm2

(2) いろいろな考え方があります。
  ここでは入試でよく使われる三角形の面積比の考え方を用いて解答します。
  次の図のように頂点に名前をつけます。

  三角形ADFと三角形CEFは相似なので、
   AF:CF=AD:CE=4:1
  三角形ADFと三角形ACDとの面積比は、
   AF:(AF+CF)=4:5
   三角形ADFの面積 200cm2×=160cm2
  次の図のように表すと、

  三角形ADF、三角形AGI、三角形AHJはすべて相似です。
  この3つの三角形の相似比は4:1:3なので、面積比は16:1:9です。
  これより、「あ」+「い」の部分の面積は、
   三角形ADFの面積×=80cm2

答 80cm2