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入試問題のポイント(算数)

■三角形の相似・合同の利用

中学入試でよく出される問題です。難度に違いはあっても、ほとんどの学校で出されます。十分に練習問題を解いて入試に臨みましょう。

■問題

 次の問いに答えなさい。 [1] 図1で,点Q,RはそれぞれPS,PTの真ん中の点です。
三角形PSTの面積は三角形PQRの何倍ですか。


[2] 図2は,BCの長さが2cmの直角三角形ABCで,BPは角Bをちょうど二等分しています。

  ABとPDが垂直に交わっているとき,
 (1) PDの長さを求めなさい。
 (2) 三角形PABの面積を求めなさい。
 (3) ABとAPの長さを求めなさい。









■解答

[1] 三角形PTSと三角形PQRが相似であることを利用して解きます。
  三角形PTSと三角形PQRの相似比は、
   PT:PS=2:1
  相似形の面積比は相似比の2乗の比になるので、
   (2×2):(1×1)=4:1
  よって、三角形PSTの面積は三角形PQRの4倍です。

            答  4倍

[2] (1) 角PBC=角PBD、角PCB=角PDB=90度、辺PBは共通です。
    1つの辺の長さとその両端にある角の大きさの等しいので、
    三角形PBCと三角形PBDは合同です。 

    辺PCと辺PDは対応する辺なので、PDの長さも1cmです。

            答  1cm

  (2) 角ACB=角ADP=90度、また角BACと角PADは同じ角です。
    2つの角がそれぞれ等しいので、三角形ABCと三角形APDは相似です。

    この相似比を求めると、
     BC:PD=2:1
    2つの三角形の面積比は、
     (2×2):(1×1)=4:1
    ここで、三角形APDの面積=1とすると、
     三角形ABCの面積=4
     四角形BCPDの面積=4−1=3
     三角形PBCの面積=3÷2=
    と決まります。
    三角形PBCの面積は、
     2cm×1cm÷2=1cm2
    よって、
     三角形APDの面積=1cm2÷cm2
     三角形ABCの面積=cm2×4=cm2
     三角形PABの面積=三角形ABCの面積−三角形PBCの面積
              =cm2−1cm2
              =cm2

            答  cm2 (1cm2)

                    

  (3) 三角形PABは、
    あ)底辺をABとすると高さがPDになる。
    い)底辺をAPとすると高さがBCになる。
    あ)から、
     ABの長さ×1cm÷2=cm2
     ABの長さ=cm2×2÷1cm=cm
    い)から、
     APの長さ×2cm÷2=cm2
     APの長さ=cm2×2÷2cm=cm

            答  ABの長さ:cm(3cm)、APの長さ:cm(1cm)