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入試問題のポイント(算数)

■条件整理の問題

与えられた条件を整理しながら解いていく問題は、場合の数と規則性の問題が代表的です。
この問題は単位量あたりの大きさを考えて解く問題ですが、よく読んで考えていけば、特別に難しいものではありません。

■問題

日本の主食である米は,田に稲の苗を植えて育てます。 稲の成長のようす,苗の植え方,米や田に関する量については,次の通りです。
〔稲の成長のようす〕
・1本の苗は成長しておよそ10倍の本数に増える。
・成長して増えたそれぞれの1本の苗は,およそ20粒ずつ米を実らせる。
〔苗の植え方〕
・およそ2本の苗を1株にして植える。
・苗の株は,となりの株とおよそ20cmずつはなして,次の図のように植える。
・苗の株は,あぜ(田の周囲にある通路)から20cmずつはなして,次の図のように植える。



〔米や田に関する量〕
・20粒の米の重さはおよそ1gである。
・1俵はおよそ60kgである。
・1石はおよそ2.5俵である。
・1aは,1辺10mの正方形の面積と等しい。
・1反は10aとおよそ等しい。
・1町は10反とおよそ等しい。

このとき。次の問いにそれぞれ答えなさい。
間1 1株に実る米の重さは,およそ何gですか。

問2 1辺1mの正方形の田から収穫できる米の重さは,およそ何gですか。

問3 1aの正方形の田から収穫できる米の量は,およそ何俵ですか。

間4 1町の正方形の田から収穫できる米の量は,およそ何石ですか。










■解答

*およその数で答えることになるので、四捨五入した場所の違いによって解答が異なる場合がある。
問1 関係する事がらを整理して考えます。
    あ)1株は2本の苗からなる
    い)1本の苗は10本の成長した苗になる
    う)1本の成長した苗では20粒の米が収穫できる
    え)20粒の米の重さはおよそ1gである
   これらから、1株から収穫できる米の数は、
    20×(10×2)=400粒
   よって、
    400÷20=20g
            答 20g

問2 植木算の考え方を用いて、1辺1mの正方形の田に植えられた株の数を求めます。
   両端には植えないで、1辺100cmに20cm間隔で植えるので、
    100cm÷20cm−1=4株
   1辺には4株ずつ植えられているので、全部で、
    4×4=16株
   これらから収穫できる米の量は、
    20g×16=320g
            答 320g

問3 1aの面積を持つ正方形の田の1辺は10mなので、問2と同様に、
    1000cm÷20cm−1=49株
    49×49=約2400株
    20g×2400=48000g=48kg
    48÷60=0.8俵
            答 0.8俵

問4 1町の面積を持つ正方形の田の1辺は100mになるので、問2と同様に、
    100000cm÷20cm−1=499株
    499×499=約249000株
    20g×249000=4980000g=4980kg
    4980÷60=83俵
    83÷2.5=33.2石
            答 33.2石