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入試問題のポイント(算数)

■規則性の総合問題

規則性の問題には等差数列、周期性の利用、植木算、方陣算など、いろいろあります。この問題はそれらの基本的な考え方を組み合わせて作ったものです。練習問題として解くのも良いでしょう。

■問題

1から20までの数の書いてあるカードがたくさんあります。
いまこのカードを次のようなきまりで1,2,3,・・・・のように数の小さいカードから順に20までならべたら,また,1,2,3,・・・・というようにならべていきます。
 ならべかた
 @1回目は,図1のように,☆のカードの上に1をおき,時計まわりに☆を囲むよ うに,8までのカードを8枚ならべる。
 A2回目は,図2のように,@でならべたカードのまわりを囲むように,1のカードの上から,9から4までの順にカードを16枚ならべる。
 B同じようにして,3回目は9のカードの上から,5のカードから順にならべる。
下の図1から図3は@からBのようすを表しています。

このとき,次の[ ]にあてはまる数を答えなさい。
(1) 8回目にならべるカードは[   ]枚です。

(2) 8回目にならべるカードの最初のカードにかいてある数は[   ]です。

(3) 12回目にならべるカードに書いてある数の和は[   ]です。










■解答

(1) 1辺に並ぶカードの数は、3、5、7、9、・・・と変わります。
  3から始まる差が2の等差数列なので、8回目の1辺に並ぶカードの数は、
   3+2×(8−1)=17枚
  方陣算を利用して、
   (17−1)×4=64枚
            答 64枚

(2) 7回目までに並べたカードの総数を求めます。
  1辺に並ぶカードの枚数は、
   3+2×(7−1)=15枚
  よって、全部のカードの枚数は、
   15×15−1=224枚
  1から20までの数が周期的に繰り返されるので、
   224÷20=11あまり4
  7回目に並べた最後のカードは「4」です。
  よって、「5」が答です。
            答 5

(3) 同様に11回目までに並べたカードの総数は、
   3+2×(11−1)=23枚
   23×23−1=528枚
  12回目に並べた最初のカードは、
   528÷20=29あまり8
  より、「9」
  次に、12回目に並べたカードの数を求めます。
  1辺に並ぶカードの枚数が、
   23+2=25枚
  全部で、
   (25−1)×4=96枚
  ここで、
   96÷20=4あまり16
  よって、この中に、{9、10、・・・、20、1,・・・、7,8}の20個のまとまりが4個、
    まとまりに含まれない数が16個あります。
    実際に計算する場合には、まとまり5個から含まれない4個の数を除く計算の方が早く終わるでし
    ょう。
   (9+10+・・・+7+8)×4+(9+10+・・・+3+4)
   =(1+2+・・・+19+20)×5−(5+6+7+8)
   ={(1+20)×20÷2}×5−(5+6+7+8)
   =1050−26
   =1024
            答  1024