相似や平行線と比例などの線分の長さの比に関する問題はよく出されます。この問題は学力の高い生徒を対象にして作られた問題です。塾によっては「メネラウスの定理」を教える場合もあり,その考え方を用いると計算は楽でしょう。ここでは,一般的な相似の考え方を用いて解きます。
下の図,三角形ABCは角Cが直角の直角三角形です。
点Fは辺BC上にあり,BF=6cm,FC=4cmです。点Fを通る直線と,点Cを通る直線が,辺AB上
の点Dで交わるように引き,図のように点EとGを定めたところ,DF=DG,BG=EG,角CDF=90
度となりました。
このとき,次の各問いに答えなさい。
(1) DFの長さを求めなさい。
(2) ACの長さを求めなさい。
(1) 次の図のように辺CGと平行に線分FHを引きます。
三角形BFHと三角形BCGは相似で,その相似比は,
BF:BC=6cm;(6cm+4cm)=3:5
よって,
FH:CG=3:5・・・(ア)
また,三角形EFHと三角形EDGも相似です。
平行線と比例の関係から,
BF:FC=BH:HG=2:3
BG=EGなので,
EH:ED=(5+2):5=7:5
よって,
FH:DG=7:5・・・(イ)
(ア)(イ)から連比を作ると,
FH:CG:DG
3: 5
7: 5
------------------
21:35:15
これから,CG:DG=35:15=7:3
ここで,DF:DC=GD:(CG−DG)=3:(7−3)=3:4
直角を挟む2辺の比が3:4の直角三角形の3辺の比は,3:4:5なので,
DF=FC×=4cm×
=2
cm
答 2cm
(2) 次の図のように点Dから辺FCに垂線DIを引きます。
三角形CDFと三角形DIFは相似なので,
FI:DI:DF=3:4:5
DF=2cmなので,
FI=2cm×
=1
cm
DI=2cm×
=1
cm
三角形ABCと三角形DBIは相似で,AC:DI=BC:BIが成り立ちます。
AC:1cm=(6+4)cm:(6+1
cmより,
AC=1×(6+4)÷(6+1
)
=2cm
答 2cm