この種の問題はよく出されます。表面積を求めるには6方向から見た形で考えるのが一般的です。この考え方は絶対に覚えておきましょう。
次の図のように,同じ大きさの12個の立方体を組み合わせた形の容器があります。この立体の容積が96cm3であるとき,次の問いに答えなさい。
(1) この容器の表面積は何cm2ですか。
(ただし,一番上部の斜線部分も表面積に入れるものとします。)
(2) この容器に78cm3の水を入れると,水面の高さは何cmですか。
(1) 立方体1個の体積は,
96cm3÷12=8cm3
8=2×2×2なので,立方体の1辺は2cmです。
立方体の各面の正方形の面積は,
2cm×2cm=4cm2
このような立体の表面積は,各面に垂直な6方向から見た正方形の個数を数えて考えるのが
簡単です。
上から見ると, 9個
下から見ると, 9個
左横から見ると, 8個
右横から見ると, 8個
手前から見ると, 8個
奥から見ると, 8個
9個×2+8個×4=50個
よって表面積は,
4cm2×50=200cm2
答 200cm2
(2) 78cm3÷8cm3=9個あまり6cm3
1番下の段に9個あるので,図のように下から2段目の立方体の一部まで水が入っています。
下から2段目の立方体に入っている水の体積は立方体全体に対する割合は,
6cm3÷8cm3=0.75
よって,水の深さは,
2cm+2cm×0.75=3.5cm
答 3.5cm