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入試問題のポイント(算数)

■立方体を積んで作った立体の表面積

この種の問題はよく出されます。表面積を求めるには6方向から見た形で考えるのが一般的です。この考え方は絶対に覚えておきましょう。

■問題

 次の図のように,同じ大きさの12個の立方体を組み合わせた形の容器があります。この立体の容積が96cm3であるとき,次の問いに答えなさい。


(1) この容器の表面積は何cm2ですか。
  (ただし,一番上部の斜線部分も表面積に入れるものとします。)

(2) この容器に78cm3の水を入れると,水面の高さは何cmですか。
















■解答

(1) 立方体1個の体積は,
   96cm3÷12=8cm3
  8=2×2×2なので,立方体の1辺は2cmです。
  立方体の各面の正方形の面積は,
   2cm×2cm=4cm2
  このような立体の表面積は,各面に垂直な6方向から見た正方形の個数を数えて考えるのが
  簡単です。

   上から見ると,  9個
   下から見ると,  9個
   左横から見ると, 8個
   右横から見ると, 8個
   手前から見ると, 8個
   奥から見ると,  8個
   9個×2+8個×4=50個
  よって表面積は,
   4cm2×50=200cm2
                                 答 200cm2

(2) 78cm3÷8cm3=9個あまり6cm3
  1番下の段に9個あるので,図のように下から2段目の立方体の一部まで水が入っています。

  下から2段目の立方体に入っている水の体積は立方体全体に対する割合は,
   6cm3÷8cm3=0.75
  よって,水の深さは,
   2cm+2cm×0.75=3.5cm
                                  答 3.5cm