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  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。
  偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。
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■自修館中等教育学校
   [小田急小田原線愛甲石田から徒歩またはスクールバス、JR東海道線
    平塚からスクールバス]

 =ミニ情報= (1)男・女
        (2)<A>2/1PM <B>2/2 <C1>2/3AM <C2>2/3PM <D>2/5 
        (3)<A>20名 <B>30名 <C1>20名 <C2>15名 <D>5名
        (4)<A><C2><D>2科 <B><C1>2科4科選択
        (5)<A>男:統50日45四48 女:統51日44四48
          <B>男:統49日39四46 女:統49日39四46
         <C1>男:統49日43四46 女:統49日45四46
         <C2>男:統49日44四47 女:統49日46四47
          <D>男:統50日43四47 女:統49日45四47

     注)1.偏差値はすべて2002年の結果偏差値を表記。
       2.以下は2002年の内容を中心に表記。

 算数 <時間:50分、満点:100点、難度:D〜C>

    大問5題、設問約20問。式や考え方も答える設問が約10問含まれ
    ています。

    大問1、2計算問題と割合、数の性質、場合の数、条件整理、平面・
    立体図形などの一行問題。大問3以降は規則性、速さ、場合の数、平
    面・立体図形などのかなり難しい問題です。どの設問も途中計算や考
    え方も答えるように指定されています。一行問題の出題範囲がとても
    広いこと、また同年度の問題でも大問3以降の内容が大きく異なるこ
    とが特色です。

    2002年C−1日程の図形の問題、大問5「街灯によってできる影」を
    別に解説しています。中学入試では以前よく出された問題で、相似の
    考え方を用いて解くものです。

    大問1・2でミスをしないことが大切です。どれも塾のテキストに載
    っている問題に近いものです。単元を絞らずに出題の難度(基本から
    標準レベル)に合わせた問題練習を繰り返し、速く解く方法を覚えて
    いきましょう。後半の大問は速さと図形、場合の数に絞って練習をし
    ましょう。受験生の学力レベルを考えると、3〜5割程度の正解率で
    良いと思われるので、得意なものを優先してやるとよいでしょう。

    合格点の目安は男子55〜65%、女子50〜60%です。


 国語 <時間:50分、満点:100点、難度:D〜C>

    大問5題、設問約35問。記述が約5問含まれています。

    大問1・2漢字・語句の問題、3・4読解問題、5が条件作文です。
    読解問題は小説文(または随筆文)と説明文が出されます。記述が多
    い点を除けばオーソドックスな設問です。しかし、漢字・語句問題は
    与えられた条件に合わせて考えるもの、小学生があまり使わない言葉
    の読みを答えるものなど、他校にはない出題です。また、条件作文も
    「絵を見て適切な言葉で書く」などが出され、ユニークな問題です。

    読解問題はふつうの問題練習で対応できます。他はまず過去問を何度
    も解いて研究することが必要です。特に条件作文は問題に慣れていな
    ければ試験場で慌てることになります。また、漢字・語句の問題は特
    殊な内容なので、言葉の正しい使い方や正確な意味も覚えておくこと
    が必要です。問題集で練習した後、国語辞典で意味を必ず調べる習慣
    をつけましょう。

    合格点の目安は男子45〜55%、女子50〜60%です。


 理科 <時間:30分、満点:50点、難度:C>

    大問5題、設問約40問。記述が約10問が含まれ、計算が出される
    こともあります。

    大問1〜4は生物・化学・物理・地学の順で分野別の問題。5は総合
    問題(テーマ問題)です。分野別は各単元の実験・観察に関する問題
    が中心で、設問は他校でもよく出されるものがほとんどです。ただ、
    資料や実験の条件が難しい場合が多いので注意が必要です。最後の総
    合問題はすべて記述で、資料を読んで問題点を抜き出すもの、疑問点
    などを自由に書くものなど、独特の内容です。

    従来、男子の最難関校でしか出されなかった設問が盛り込まれていま
    す。しかし、記述でも配点が小さいので、1つの設問の出来不出来を
    気にすることはないでしょう。できる問題を確実に解いていくことが
    大切です。そのために塾のテキストでの問題練習、用語や実験方法な
    どを暗記しましょう。

    合格点の目安は男子45〜60%、女子40〜55%です。


 社会 <時間:30分、満点:50点、難度:D>

    大問4題、設問45〜50問。記述が2問、漢字指定が約5問含まれ
    ています。

    大問1が地理、2が歴史、3・4が公民の問題です。地理や歴史は基
    本的な知識問題が中心ですが、一部に専門的内容の設問もあります。
    公民は時事的な事柄を取り上げてそれに関係する政治や国際関係など
    の基本事項を問われます。さらに、2002年の問題ではマラソンの高橋
    尚子選手、野球の長嶋茂雄前監督を答える設問があり、日常の話題に
    も及ぶ幅広い出題が特色です。

    正確な知識を身につけるために、内容をまとめる作業や用語を書き抜
    いてチェックする作業が大切です。また、新聞やTVで取り上げられ
    た内容(政治、経済、スポーツ、芸能など)に関心を向けておきまし
    ょう。また、過去問を何度も繰り返し、どんな内容が出されても慌て
    ないようにしましょう。

    合格点の目安は男女とも40〜55%です。


 総合 2001年から学力の高い生徒が受験するようになり、問題はそれに見合
    って難しくなりました。入試問題からは言語表現力の高い生徒、幅広
    い分野に関心をもつ生徒を求めていることがわかります。ただし、現
    時点の受験生の学力レベルを考えると、やはり正確な知識とすばやい
    処理力を身につけた生徒に有利です。

    ≪現状と展望≫
    仏教系の向上学園が1999年に開設しました。当初から併設の向上高と
    は全く別の校舎・システムを採り、それを示すため創立後間もない時
    期の校名「自修学校」にちなんだ校名が使われています。2002年から
    中等教育学校に移行し、中学・高校を完全に一体化させた独自のカリ
    キュラムを発展させることが可能となりました。今後の学校の取り組
    み次第では大きな学力の伸びが期待でき、大学入試での成果が期待さ
    れます。

    中等教育学校への移行が認可された2001年には、教室に収容できない
    ほどに受験生が大増加し一気に(偏差値で5〜10)難化しました。
    塾やテスト会の予想を大幅に上回る難化だったため、従来の合否デー
    タが用をなさず、合格確実判定を受けた受験生の多くが不合格になり
    ました。2002年には受験生が絞られ落ち着きましたが、完全6年一貫
    の無駄の少ない指導への期待が大きく、しばらくは人気上昇が続くと
    思われます。

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 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を
       5段階に分類したものです。
      A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい
      E:易しい (○〜□:2つのレベルの中間)
      を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。

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