============================================================================ ミニ情報の(番号)は (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。 偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。 ---------------------------------------------------------------------------- ■富士見丘中学校 [京王京王線・京王新線(地下鉄新宿線乗入れ)笹塚から徒歩] =ミニ情報= (1)女子 (2)<W>2/1 <1>2/2 <2>2/4 (3)<W>50名 <1>70名 <2>40名 (4)<W><1>2科 <2>2科4科選択 (5)<W>統43日--四36 <1>統44日36四37 <2>統44日34四36 注)1.横浜市西区の富士見丘中学校、東京都練馬区の富士見中学校 とは別の学校なので混同に注意 2.<W> は「WILL入試」の略。“WILL”は意志意欲を表し第1志 望者による特別入試。出題方針と出題例が公表され面接も極 めて重視(算・国 各30分・50点、面接他50点) 3.<W>は特殊な入試のため、以下は<1><2>について表記 4.2003年入試は以下のように変更予定 <W>2/1 50名 2科 (変更なし) <1>2/2 60名 2科 (募集定員減少) <2>2/4 35名 2科4科選択(募集定員減少) <3>2/5PM 15名 2科 (新設) 算数 <時間:45分、満点:100点、難度:D> 大問6題、設問15問。式や計算も答える問題は出されませんが、作 図が出されることがあります。 大問1計算問題と数の性質、平均、割合、場合の数などの一行問題。 2〜6数の性質、割合、速さとグラフ、場合の数、平面・立体図形の 問題。条件を整理しながら解く問題(数の性質、場合の数)が多く出 されること、図形の問題で移動や回転などの動きが含まれるものが多 く出されることが特色です。受験生の学力よりもかなり高いレベルの 出題です。算数・数学の力が高い生徒を求める意図が感じられます。 2002年2回目の大問6「おうぎ形の転がり移動」を別に解説していま す。多角形と円の性質を持つので、おうぎ形を転がす問題はよく出さ れます。 毎回ほぼ一定した内容で出されているので、傾向に合わせた準備をす るのが効果的です。小6の夏休みまでは塾の授業にあわせ、その後は 学習内容を絞って勉強しましょう。塾のテキストや問題集で、数の性 質、速さとグラフ、場合の数を中心に、例題や過去問と同じような問 題を探して解きましょう。また、計算問題集で計算と割合の一行問題 をやるのも良いでしょう。 合格点の目安は30〜45%です。 国語 <時間:45分、満点:100点、難度:D> 大問3・4題、設問30〜40問。記述が2〜6問含まれています。 大問は読解問題2題、知識問題1題です。2002年1回目には大問4に 条件作文が出されました。読解問題は小説文と説明文の組み合わせが ふつうです。文章は読みやすいものが選ばれ、受験生の読むスピード を考えて長さも決めているようです。設問は選択式が主ですが、少し ずつ記述も増えています。漢字の読み書きなどが読解問題で出される ため、意味が通るように言葉をつなげたり適切な擬態語をあてはめた りする問題も出されます。 読解の基礎としての語句・文法力と、読解力がバランス良く問われて います。難問は出されないので漢字・語句問題、読解問題など塾のテ キストの問題を利用して何度も解くと良いでしょう。読解問題は話題 になった作品が出されます。読書量が多い方が有利ですが、時間の余 裕がないので模擬テストを多数受けて、新しい文章を使った問題を解 くのが効率的でしょう。 合格点の目安は45〜60%です。 理科 <時間:30分、満点:50点、難度:E〜D> 以下は2002年の出題について表記。 大問7題、設問25問。計算は単元により出される場合もあります。 大問は物理・化学・生物・地学の分野別です。中学入試の一般的な出 題と異なり、学校の教科書レベルの内容も含んだ知識問題が出されま す。単元別に一問一答形式で問われるものが中心です。特に難しい問 題はありませんが、広い範囲からの出題です。 出題範囲が塾のテキストとはかなり異なるので、学校の教科書の勉強 をすることも必要です。教科書をよく読んで、用語や図表、実験・観 察などはしっかり覚えましょう。テキストや問題集は基本問題、特に 用語や実験・観察に関するチェック問題の部分を利用して勉強すると 良いでしょう。 合格点の目安は60〜75%です。 社会 <時間:30分、満点:50点、難度:E〜D> 以下は2002年の出題について表記。 大問4題、設問40問。漢字指定と記述がそれぞれ1問含まれます。 大問は地理・歴史・公民の分野別です。時事的な内容も含まれ2002年 は牛肉の消費量の減少に関する問題、ノーベル賞に関する問題が出さ れました。時事内容を除くと基本的な知識問題が中心ですが、かなり 広い範囲から出題されるので注意が必要です。 すべての範囲を丁寧に勉強しましょう。テキストをよく読んで用語の 意味をまとめて覚え、さらに白地図作業で重要な土地の位置、年表作 成をして、出来事の順序と関係も覚えましょう。また、入試の前には 一問一答式の確認問題を利用して知識の仕上げをしましょう。 合格点の目安は50〜65%です。 総合 算数と国語に難度の差はあまりないのですが、算数の合格点がとても 低くなる学校です。算数の苦手な受験生が多いと思われ、算数で50 〜60%得点できると有利になります。なお、第1志望ならば、前の テストの得点も生かされるので複数回受験を勧めます。 ≪現状と展望≫ 1978年に中学校を再開し、中学・高校の6年間連続した指導体制を採 っています。高校の募集定員が中学の約3倍で、6年一貫指導とは言 いがたいのですが、中学時から習熟度別授業を導入するなど、学力強 化に向けて取り組みを進めています。その結果、併設高校からの大学 進学状況は競合する都立中堅高をはるかにしのぎます。 共学校人気の影響を受けて受験生が大きく減り、入試難度が下がりま した。教科指導、情操教育など、とても熱心に取り組んでいるので難 度は下がりすぎていると思われます。2002年にWILL入試、2003年に午 後入試が採用されるなど入試システムの改革も進めています。機能的 な新校舎も完成し一層の指導の充実が見込まれ、また通学の便も良い のでお勧めの学校です。 ----------------------------------------------------------------------------- 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を 5段階に分類したものです。 A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい E:易しい (○〜□:2つのレベルの中間) を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。 ----------------------------------------------------------------------------- |