ページTopへ


============================================================================
  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。
  偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。
----------------------------------------------------------------------------

■(山崎学園)富士見中学校
  [西武池袋線(地下鉄有楽町乗入れ)中村橋から徒歩、西武新宿線鷺ノ宮
   JR中央快速線・中央総武緩行線(地下鉄東西線乗入れ)/地下鉄丸ノ
   内線荻窪からバス]

  =ミニ情報= (1)女子 (2)<1>2/1 <2>2/2 <3>2/3
         (3)<1>100名 <2>100名 <3>46名 (4)2科4科選択
         (5)<1>統55日47四50 <2>統55日48四50 <3>統56日48四50

    注)1.2003年入試は下記のように変更されます。
         <1>2/1 100名 2科4科選択 
         <2>2/2 73名 2科4科選択(定員変更)
         <3>2/3 73名 2科4科選択(定員変更)

      2.同様な名称の学校が多数あります。関東や東海地方には公立
        や私立の富士見中学校・高等学校などが多数あります。その
        他、東京都渋谷区の富士見丘中学校、横浜市西区の富士見丘
        中学校とはよく混同されます。注意してください。
     
 算数 <時間:50分、満点:100点、難度:C>

    大問5題、設問20問。式や考え方も答える設問は出されません。

    大問1計算問題・数の性質・割合・場合の数・平面図形などの一行問
    題。2〜5場合の数・速さ・平面図形・立体図形・グラフ問題など。
    中学入試でよく出される問題が基本から標準レベルを中心に出されま
    す。同じ年度でも各回の出題単元がかなり異なり、1つの試験で特定
    の単元の問題が何問も出される場合もあるので注意が必要です。苦手
    の内容が多く出された場合に得点が伸びないことも多いようです。

    2002年1回目規則性の問題大問3「自然数の並べ方」を別に解説して
    います。等差数列を基にした群数列や数表の問題は女子の中堅レベル
    を中心によく出されます。

    まず、速さ・割合・比例式・比例配分、面積・体積など基本の計算法
    を正しく使うための練習をしましょう。主に小5から小6の最初のこ
    ろに勉強するので、指導された時に例題・類題を繰り返し練習して解
    き方を覚えることが必要です。練習には計算問題集(一行問題も含む
    もの)を使うと良いでしょう。小6の9月からは過去問の研究をしま
    しょう。出されたことがある単元を得て不得手で分けて、単元別の練
    習問題の量を変えながら取り組むと効果的です。

    合格点の目安は45〜65%です。試験で大きな開きがあります。


 国語 <時間:50分、満点:100点、難度:C>

    大問2題、設問50〜60問。記述は1問含まれています。

    説明文1題と小説文・随筆文・論説文・詩から1題の出題です。文章
    は「易しい内容でも長い」「短いが内容が難しい」、とバランスを取
    って出されています。設問は標準的なレベルのもので抜書きが主体で
    す。漢字・語句・文法などの知識問題がとても多いために、空欄が増
    えかなり読みづらいので注意が必要です。

    漢字・語句の力がたいへん重視されています。漢字の読み書き以外に
    ことわざや慣用句の正確な意味と使い方、擬態語や擬音語の使い分け
    なども練習しておく必要があります。塾の漢字テストなどに加え、別
    の問題集を使って家庭学習として取り組みましょう。入試前には過去
    問以外に空欄が多い練習問題を選んで読み方に慣れましょう。前後を
    読んでひとつずつ空欄を埋めて文章を完成しながら解く練習をするの
    が良いでしょう。

    合格点の目安は55〜65%です。試験によって80%程度の得点が
    必要な場合もあります。


 理科 <時間:社会とあわせて50分、満点:50点、難度:C>

    大問4題、設問25問。計算が5〜10問含まれています。

    大問は物理・化学・生物・地学の分野別に出されます。難しい計算も
    多く出されています。他校では実験や観察のデータを使って計算する
    問題が少なくなっているので、併願校の問題と異なった印象を受ける
    でしょう。新しく理科を出題するようになった学校の多くが中学校の
    範囲を基に出題しがちですが、それとは異なり入学後に生徒に要求す
    る力を重視した出題だと思われます。

    小6の夏休みまでは塾の勉強に合わせて基本事項の知識を深めましょ
    う。実験・観察に関する問題など、中学入試で多く出題される内容を
    勉強した後、過去問で勉強しましょう。中学受験のテキストや参考書
    にはない用語も使われているので、過去問でなれておきましょう。出
    題内容が変わる可能性もあります。説明会に参加して出題に関する情
    報を得て、直前の勉強内容を考えることが必要です。

    合格点の目安は50〜60%です。


 社会 <時間:理科とあわせて50分、満点:50点、難度:C>

    大問4・5題、設問約35問。記述が1問、漢字指定が3問含まれて
    ています。

    大問は地理・歴史・公民の分野別に出され、歴史・公民は1題ずつ、
    他の2・3題は地理の問題です。地理や公民は地図と統計を基に考え
    る一般的な出題ですが、歴史は説明文を読んで関連事項を答えるもの
    で、政治・経済・文化などをふくむ広範囲からの出題です。中学・高
    校の社会で必須となる調べる・関連付けて理解する力を要求している
    と思われます。

    小6の夏休みまでは塾の授業を中心に勉強するのが良いでしょう。基
    本的な用語や資料などをテキストの予習・復習を通じて覚えていきま
    しょう。復習の時には地図や統計、年表や史料を使ってまとめノート
    を作成すると効果的です。夏休み以降は過去問や女子校・共学校で上
    位の学校の問題を使って練習して問題の内容に慣れましょう。併せて
    新聞やテレビの特集を見ておくのも必要です。

    合格点の目安は50〜60%です。 


 総合 算数と国語は出題内容の変化が大きく、同じ年でも試験によって難度
    の差が大きくなる学校です。どちらの教科も内容的に偏りが大きいの
    で過去問や説明会などで情報を得て出題傾向に合わせた勉強をするこ
    とが必要です。理社は入学後の指導につながる独特な出題です。出題
    内容の変化も考えられますので、説明会への参加は不可欠です。

    ≪現状と展望≫
    1924年創立の富士見高等女学校の経営を1940年山種グループが引き継
    ぎ、戦後の1947年に中学、翌年に高校を設立しました。併設高校から
    の難関・上位私大への進学者が多く進学校として高い評価を得ていま
    す。そのため高校のレベルは中大附属・中大杉並・共立・豊島岡とほ
    ぼ並びます。充実したカリキュラム、大学の担当者を招いた大規模な
    説明会、ほぼ毎日更新されるホームページも注目されています。

    共学人気の高まり、埼玉方面の新設校との競合などの影響で徐々に難
    度が低下してきました。新しい施設や進学実績の伸びをいろいろな機
    会を設けて公開する学校が増えた中で、積極的に宣伝をしないために
    地味な印象を与えてきたのも難度が低下した原因のひとつです。学校
    の実力と比べて難度が低すぎるので進学校を希望する受験生や保護者
    には薦められる学校の一つです。地下鉄大江戸線が開通し城南方面か
    らの通学も便利になっており、受験生が増えることも予想されます。

-----------------------------------------------------------------------------
 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を
       5段階に分類したものです。
      A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい
      E:易しい (○〜□:2つのレベルの中間)
      を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。

-----------------------------------------------------------------------------