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  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。
  偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。
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■城北中学校
    [東武東上線上板橋から徒歩 JR中央快速線・中央総武緩行線/地下
    鉄東西線(東葉高速線乗入れ)中野 JR中央快速線・中央総武緩行
    線(地下鉄東西線乗入れ)高円寺からバス]

 =ミニ情報= (1)男子 (2)<1>2/1 <2>2/2 <3>2/4
        (3)<1>100名 <2>130名 <3>40名 (4)4科
        (5)<1>統59日54四53 <2>統65日58四58 <3>統66日58四58

 算数 <時間:50分、満点:100点、難度:B>

    大問5・6題、設問14〜17問。式や考え方も答える設問なし。

    最近、毎年のように問題形式が変わっています。以下は2002年を中心
    に記載します。大問1計算問題。2割合・数の性質・規則性・平面図
    形・立体図形の一行問題。3〜6速さ・場合の数・平面図形・立体図
    形などで、前半の問題と比べて難度の高い問題です。図形の性質と速
    さの融合問題である「動点の問題」がよく出されるのが特色で、2002
    年<1> は3以降の3題がすべて動点の問題という極端な出題でした。

    2002年1回目大問5動点問題「反射しながら移動する点」を別に解説
    しています。反射する点の動きを単純化して表すことが必要な問題で
    す。

    難しい図形問題が数多く出されるので、自信が持てるようになるまで
    勉強しましょう。それぞれの図形の基本性質や面積・体積の公式、相
    似や面積比の計算法などの暗記して、標準レベル以上の練習問題で力
    をつけることが必要です。特に対称や移動、回転などの考え方が含ま
    れる問題には力を入れて取り組みましょう。問題内容に慣れるために
    小6の10月頃からは過去問に取り組みましょう。

    合格点の目安は50〜60%です。試験の難度によってこの範囲から
    大きく外れる場合があります。


 国語 <時間:50分、満点:100点、難度:C〜B>
    
    大問3題、設問30〜40問。記述はほとんど出されません。

    大問は読解問題2題、漢字の書き取り1題です。読解はふつう小説文
    と説明文が出されます。説明文に代わって随筆文が出されることもあ
    りますが、主題や論理がはっきりした文章なので論説文に近いもので
    す。選択式の設問が多く易しそうに見えますが、本文をよく読まなけ
    れば間違えてしまう選択肢も数多くあります。また、要約文に適切な
    語句を入れる設問に、本文からの抜書きだけでなく自分で言葉を考え
    るものがあります。

    全文を読んでから初めて解答できる設問が多いので速読力・即解力が
    要求されます。小6の夏までは短い文章を読み内容を手短に説明する
    練習を繰り返すと良いでしょう。9月以降は標準の時間よりもかなり
    短い時間内で問題を解く練習をしましょう。一部の設問を除き特に難
    しいものや特殊なものはありませんので、問題集でいろいろな問題を
    練習する方が効果的です。過去問の研究は入試前12月頃からやりま
    しょう。

    合格点の目安は60〜70%です。


 理科 <時間:40分、満点:70点、難度:B>

    大問7・8題、設問25〜35問。計算が10〜15問含まれ、記述
    はあまり出されません。

    大問は物理・化学・生物・地学の分野別に1・2題ずつ出されます。
    大問が単元別なので出題範囲がとても広く、しかも用語チェック程度
    ではありません。特に大問1の物理の問題はテキストや教科書にない
    題材を使い、力学の法則を使って考えさせる問題です。試験回数を考
    えると実際の作問数は多く、どの問題もよく練られた良問です。

    単元が少なく出題できる内容が限られる物理や化学では、同じような
    問題の繰り返しを避けるため、身近な機械・器具や自然現象などを題
    材として扱います。内容は見かけほど難しくはありませんので、きち
    んと読んで内容を整理すること、どの法則が使えるか考えることが必
    要です。過去問や海城・攻玉社・国学院久我山などの問題を使って練
    習しましょう。他は塾の授業に合わせて勉強すれば良いでしょう。疑
    問がある内容は参考書や図鑑などで必ず調べ、知識の幅を広げておく
    ことが大切です。

    合格点の目安は55〜75%です。


 社会 <時間:40分、満点:70点、難度:C〜B>

    大問3題、設問は35〜50問。記述はなく漢字指定の数は一定せず
    出されないこともあります。 

    大問は地理・歴史・公民の分野別に各1題ですが、地理や歴史は大問
    がいくつかの小問に分かれています。地図・統計・絵などの資料が少
    なく、設問と選択肢の文章が並ぶだけの独特な形式の出題です。どの
    分野も細かい知識事項まで問われるので、選択式ばかりだと言っても
    あまり易しい問題ではありません。

    単元別に重要事項を正確に覚えることが大切です。章末などにあるま
    とめの部分を利用して重要語句を抜き出し、それを用いて確認テスト
    を繰り返すと良いでしょう。その際、地図帳や資料集で関係する場所
    や統計などを調べておくと知識の厚みが増します。問題形式に慣れる
    ために、小6の11月頃から過去問を繰り返し解きましょう。消去法
    による選択問題の解き方に慣れると良いでしょう。

    合格点の目安は55〜65%です。


 総合 もともと2月2日以降の入試だったため、1000名以上の受験生が
    集まることを想定した問題作りをしています。採点が容易な選択問題
    を数多く出しながら、深く考える力を診るための工夫をしています。
    合格点が男子の難関校としてはやや高めなので、ミスなく得点できる
    生徒や配点の高い算数か国語が特別に得意な生徒に向きます。 

    ≪現状と展望≫
    1941年旧制城北中学校・旧東京府立第四中学校の校長を務めた深井鑑
    一郎氏によって設立されました。現在、城北地区から埼玉方面かけて
    多くの志願者を集める人気のある進学校です。従来、早大など難関私
    立大への合格者数に比べて、東大を始めとする難関国立大への合格者
    はとても少数でした。そのため「入試難度に見合った合格状況ではな
    い」と指摘されていましたが、ここ数年で難関国立大への合格者数が
    大きく伸びています。

    巣鴨中と<1><2>の入試日が同じで競合関係にあります。巣鴨中の指導
    の厳しさを敬遠する層が増え入試難度では上回るようになりました。
    しかし、大学合格実績の面でまだ大きな差をつけられています。今後
    どのくらい差を縮めることができるかが、さらなるレベルアップの鍵
    となるでしょう。兄弟校の城北埼玉を含めて埼玉方面の学校よりは1
    ランク上のレベルにあり、志願者数の減少は考えられるものの学力レ
    ベルの低下は考えられず、人気校の地位を保っていくでしょう。

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 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を
       5段階に分類したものです。
      A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい
      E:易しい (○〜□:2つのレベルの中間)
      を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。

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