============================================================================ ミニ情報の(番号)は (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。 偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。 ---------------------------------------------------------------------------- ■法政大学第二中学校 [JR南武線/東急東横線(地下鉄日比谷線乗入れ)・目黒線(地下鉄 南北線・三田線乗入れ)武蔵小杉 東急東横線元住吉から徒歩] =ミニ情報= (1)男子 (2)<1>2/2 <2>2/7 (3)<1>110名 <2>80名 (4)4科 (5)<1>統56日52四48 <2>統59日53四49 注)2003年は<2>が2/6に変更 算数 <時間:50分、満点:100点、難度:C~B> 大問6題、設問20問。式や考え方を答える設問は出されません。 大問1・2計算問題・場合の数・数の性質・平面図形・約束記号(演 算記号)などの一行問題、2~6速さとグラフ・規則性・平面図形・ 立体図形などの問題です。前半は公式や性質を正確に使えるかどうか を診る問題が主ですが、見かけほど易しいものばかりではないので注 意が必要です。後半は一般的な問題が多く出されます。速さや図形の 問題で割合や比を使う問題が多いのが特色です。 2002年1回目速さとグラフの問題大問5「途中で速さが変わる移動」 を別に解説しています。よく出される速さの比を用いる問題です。中 堅レベルの学校で類題が多数出されます。 約束記号や規則性など一部の問題を除くと一般的な出題です。塾のテ キストを使ってきちんと勉強していけば対応できます。授業の復習・ 宿題に加えて解法を正しく覚えるために問題集で反復トレーニングを することが大切です。特に速さと図形の授業後は標準問題・応用問題 を繰り返しましょう。小6の10月以降に過去問の研究を行い、規則 性など変わった問題に慣れておきましょう。 合格点の目安は55~65%です。試験によりこの範囲を大きく外れ ることがあります。 国語 <時間:50分、満点:100点、難度:B> 大問1・2題、設問約40問。記述が5~10問含まれています。 大問は読解問題で、約20問の漢字語句などの知識問題があります。 小説文・随筆文・説明文から出題され、文章が長くかなりの速読力が 必要です。文中の比喩的な表現・抽象的な表現の言い換え、言動や判 断の理由などが問われます。また、記述が次第に増えしかも長くなっ てきています。 塾の授業にあわせて問題練習をするだけでは不足です。復習の際に本 文の要約や感想などを書くことで書き慣れることが大切です。練習問 題は記述の多いものを選んでやると良いでしょう。漢字・語句の問題 もかなり多いので、塾のテストにあわせた勉強以外に、入試前に短時 間で問題集を片付ける集中型の勉強にも取り組みましょう。過去問は 最近3年間に絞って勉強しましょう。 合格点の目安は50~60%です。 理科 <時間:理・社で60分、満点:50点、難度:C> 大問5・6題、設問25~35問。計算・記述・図示の設問数は出題 される単元により異なります。 大問は物理・化学・生物・地学の分野別が主ですが、いくつかの分野 にまたがった小問の集まりなど総合問題が出されることもあります。 設問の多くが選択式で、極端に難しい内容や変わった内容は出されま せん。他校で多く出される実験・観察の問題が少ないのが特色です。 「実際にやったことのない実験を出しても意味がない」という考えに 基づいて出題されています。選択肢は当てはまるものをすべて答える ように指定があるのでより正確な知識が要求されます。 多くが中学入試では一般的な設問です。塾の授業を中心に復習・宿題 ・問題練習をすることと、基本事項を正確に暗記することで対応でき ます。まとめノートや一問一答式のチェック問題集を用いて知識の確 認を行いましょう。小6の9月以降は問題集で標準問題を中心に繰り 返し練習して一般的な入試問題に慣れるのが良いでしょう。過去問は 入試直前の12月頃に取り組み最終のチェックをしましょう。 合格点の目安は65~75%です。 社会 <時間:理・社で60分、満点:50点、難度:C> 大問4題、設問40~50問。記述が3~5問含まれています。 大問は地理・歴史・公民の分野別に出されます。選択式の知識問題が 中心で、内容はいろいろと工夫されています。地理は日本の自然・産 業の一般的な出題は少なく、環境問題・人口問題などのテーマ問題で す。歴史は法令・条約など史料を読んで考える問題がよく出題されま す。地理や公民の問題には時事問題も含まれています。問題の形式が 独特なために不慣れな生徒には難しい印象を与えます。 正確な知識が必要です。塾の授業の予習復習でテキストをしっかり読 み、意味がよく分からない言葉やその内容を調べましょう。知識を整 理しながら増やしていくために、基本問題を何度も繰り返し練習しま しょう。独特な問題形式に慣れるために、小6の10月から過去問研 究を始めましょう。併せて時事問題集を購入して取り組みましょう。 合格点の目安は55~70%です。 総合 算数・理科がやや易しく、国語・社会がやや難しい出題です。国語で 高得点をとれると有利です。記述力を伸ばす練習をしましょう。 ≪現状と展望≫ 1939年法政大学の付属として現在の第二高校が設立され、1986年に中 学・高校の6年一貫体制が作られました。高校・大学進学の段階で推 薦資格を保持しながら他高校・大学を受験できるシステムには特色が あります。併設高校は規模が大きく運動系・文化系の部活動が盛んで す。内部進学率が高いのでカリキュラムの面で余裕があり、生徒はい ろいろな活動に参加しています。 他校の受験に柔軟な点も大きく評価されて募集再開以来多くの受験生 を集めてきましたが、付属校人気の低下に伴いやや易しくなっていま す。法政大学自体が上位私大のひとつで文科系学部と理工系学部を持 つので内部進学でも学部・学科の選択の幅が広いのが利点です。これ 以上易しくなると狙い目の学校と言えます。 ----------------------------------------------------------------------------- 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を 5段階に分類したものです。 A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい E:易しい (○~□:2つのレベルの中間) を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。 ----------------------------------------------------------------------------- |