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  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。
  偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。
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■立教女学院中学校
   [京王井の頭線三鷹台から徒歩、JR中央総武緩行線(地下鉄東西線乗
    入れ西荻窪駅からバス]

 =ミニ情報= (1)女子 (2)2/1 (3)帰国生入試を含み90名 (4)4科
        (5)統58日53四52  

 算数 <時間:40分、満点:60点、難度:C〜B>

    大問4・5題、設問約20問。式や考え方も答える問題はふつう出さ
    れません。

    大問1計算問題・場合の数・割合・速さ・平面図形・立体図形などの
    一行問題、2〜5割合・速さ・場合の数・規則性・平面図形・立体図
    形の問題です。出題範囲が広く、また基本から応用・発展までバラン
    ス良く出題されています。学習量・知識量が多い生徒に特に有利な内
    容です。ただし、最近は条件を整理して解く場合の数や規則性の問題
    がよく出されるようになり、出題方針はやや変化しています。

    2002年規則性の問題大問4「数列の総合問題」を別に解説しています。
    等差数列や群数列で基本となる考え方を利用して解く問題で、他校を
    受験する生徒にも参考になります。

    大問1では基本的な内容が幅広く問われるので塾の授業の復習、宿題
    と問題練習を欠かさずやりましょう。また、スピードと正確さをつけ
    るために一行問題を多く含む「計算問題集」で類題を探し取り組むと
    良いでしょう。その他の問題も特に難問ではありませんが、単純に慣
    れるだけでは対応できない問題もあります。図形や速さの問題、場合
    の数や規則性の問題は上級レベルの問題でよく考えて解く練習をしま
    しょう。過去問は時間配分を考えるために小6の12月から取り組む
    と良いでしょう。

    合格点の目安は50〜65%です。


 国語 <時間:40分、満点:60点、難度:B>

    大問2題、設問25問前後。記述が5〜10問含まれています。

    大問は2題とも読解問題です。ふつう1が論説文で2が小説文です。
    論説文は「平和」「幸福」など、広い意味で宗教と関わるテーマのも
    のが多く出されるのが特色です。両方とも、筆者の考えを説明する、
    筆者の考えに対する意見を述べる、登場人物の心情を説明する、主人
    公の言動に対する自分の感想や考えを述べる、などかなり難しい記述
    が出されます。文章を深く読み、適切に表現する力が要求されます。

    女子校の中では記述の量が多く難しい出題です。単純に問題を解く練
    習だけでは対応できません。早くから本を数多く読む(親子で一緒に
    読んでみる)ことが必要です。また、小4・5では文章を読んだ後で
    粗筋や感想を話したり書いたりすることも大切です。問題練習は男子
    校や共学校の記述の多いものを選んで練習すると良いでしょう。過去
    問は小6の9月頃から取り組み慣れましょう。

    合格点の目安はふつう45〜55%ですが、記述の量などによってか
    なり大きく変わります。


 理科 <時間:30分、満点:40点、難度:C>

    大問6題、設問約30問。計算が2〜4問含まれています。

    大問は物理・化学・生物・地学の分野別以外に、2002年「実験・観察
    結果を示すグラフ」、2001年「血管と川の比較」など独特な問題も出
    されています。また、歴史上の有名な実験・観察について長い説明文
    を読んで考える問題も復活し、再びユニークな出題に戻っています。
    選択式の設問も単純に知識事項を答えるだけのものではないので注意
    が必要です。

    小6の8月までは塾の授業に沿って偏りなく勉強して、各単元の基礎
    知識を正しく覚えましょう。知識をまとめた問題集(四谷大塚「四科
    のまとめ」、日能研「メモリーチェック」など)を使って、語句の意
    味まで正しく覚えると良いでしょう。また、物理・化学の計算問題や
    実験方法などは、テキストの例題で繰り返し確認しましょう。独特な
    問題形式なので、小6の10月から過去問を研究して慣れる必要があ
    ります。

    合格点の目安は50〜70%です。年によってかなり異なります。


 社会 <時間:30分、満点:40点、難度:C>

    大問3題、設問は約40問。ふつう記述や漢字指定は出されません。

    大問は地理・歴史・公民の分野別に出され、地理や公民に時事問題が
    含まれています。以前は世界地理に関する独特な問題が出されてまし
    た。最近は他の学校でも見られる一般的な内容の問題に変わり、図表
    が少なく説明文も短いので易しい印象を与えます。しかし、語句を記
    入する設問が多いのでより正確な知識が要求されます。

    塾の授業の復習と問題練習が中心です。ある事がらを集中して問われ
    ることが多いので、復習の時に白地図や年表を完成するなど、関連事
    項をまとめながら勉強していく方法が有効でしょう。また、問題練習
    では選択肢を隠して答えるのも良いでしょう。さらに、時事問題に備
    えてテレビや新聞の特集を見たり、時事問題集で練習したりすること
    も必要です。過去問は問題の形式に慣れるために小6の10月から取
    り組みましょう。        

    合格点の目安は55〜65%です。


 総合 4科の中では記述が多い国語がやや難しい出題です。受験生の学力レ
    ベルが低下して合格点がかなり下がっています。配点の大きい算数・
    国語で高得点ができると有利です。

    ≪現状と展望≫
    1877年創立のプロテスタント校で、現在、小学校から短大まで抱える
    学園です。立教学院と同一ミッションに属しているため、併設高校か
    ら立教大学への推薦入学枠を持っています。中高一貫教育の下、習熟
    度別授業や先取り学習が行われ、他大進学にも対応できる授業となっ
    ています。その結果、国立・早・慶・上智などへ多数の合格者を出し
    ています。

    かつて2月1日の受験校の中では桜蔭・女子学院・雙葉に次ぐ難関校
    で、同日入試の際は青山学院より入試難度が上に位置していました。
    しかし、共学校人気・進学校人気が高まるにつれ、進学校か付属校か
    はっきりしない性格が嫌われ入試難度は大きく下がっています。その
    対応策として立教大学への推薦枠の拡大が決まり、2002年入学者から
    校長推薦者のすべて(人数無制限)に変わります。従来はほぼ3割の
    約60名だったので大幅な拡大となります。この結果、難度の低下に歯
    止めが掛かると思われます。なお、2004年には2/01が日曜日になり入
    試日が2/02に変更になると予想されます。

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 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を
       5段階に分類したものです。
      A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい
      E:易しい (○〜□:2つのレベルの中間)
      を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。

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