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  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。
  偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。
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■浦和明の星女子中学校

 =交 通= JR武蔵野線「東浦和」

 =ミニ情報= (1)女子 (2)<1>1/14 <2>2/4 (3)<1>100名 <2>20名 (4)4科
        (5)<1>統65日58四62 <2>統64日59四60

      注)1.上記偏差値は2003年入試の結果偏差値
        2.下記は2003年1年分のデータに基づいた内容


 算数 <時間:50分、満点:100点、難度:C〜B>

    大問7題、設問約20問。式や考え方を答える設問は出されない。

    大問1計算割合・速さ・平面図形などの一行問題や短問、2〜6速さ
    ・場合の数・規則性・平面図形・立体図形などの問題である。問題文
    の言葉や内容はよく吟味され、小学生にもわかりやすいものである。
    開校初年度のためか、出題は一般的なものが多く難関校としてはやや
    易しいように思われる。それでも規則性や場合の数のような複雑な条
    件整理の問題は出されてはいる。2004年以降は受験生の学力レベルに
    合わせて難しくなる可能性がある。

    2003年「水そうの中の水の深さの変化」を別に解説している。外から
    水が入ることと立体が沈んでいくことが組み合わされた問題で、今後
    も同様に2つ以上の内容を組み合わせた融合問題が出されるだろう。

    2回分の試験データしかないので出題傾向に基づく勉強は難しいが、
    他の難関校でもよく似た出題がされるので同様に勉強すれば良いだろ
    う。易しいものから順々にやりよりも、塾の授業内容に合わせて応用
    ・発展レベルの練習問題までやる方が良い。出題傾向が変わる可能性
    も考えて、9月以降はいろいろな問題を出す日能研の模試を中心に、
    他の模擬テストも組み合わせて、いろいろな問題に慣れることが大切
    である。

    合格点の目安は65〜75%。


 国語 <時間:50分、満点:100点、難度:C〜B>

    大問2題、設問約50問。記述が約5問出される。

    大問は2題とも読解問題である。難関校では珍しく漢字・語句などの
    知識問題が約20問含まれている。2回とも小説文は出されず、論説
    文・説明文・随筆文・鑑賞文付きの詩という内容で、書き手の考えや
    思いがはっきり示されている文章が出されている。設問は文章の内容
    を正確につかむことができているかどうかを診るものが出される。受
    験生の学力レベルを考えると、もう少し難しい文章や長い記述が出さ
    れても良いと思われる。今後の出題内容には注意が必要である。

    同様な出題傾向が続くとすれば知識問題では満点が要求される。塾の
    問題集以外に漢字・語句問題集を用意して取り組むこと、読解は論説
    文や随筆文を中心に練習をすることが必要である。女子学院や渋谷幕
    張などの問題は内容はやや違うが参考になると思われる。小6の9月
    以降は各種の模擬テストを数多く受けて、いろいろな種類の問題に慣
    れると良い。

    合格点の目安は65〜85%。


 理科 <時間:社会と合わせて50分、満点:50点、難度:B>

    大問4・5題、設問約25問。計算が3問程度出される。

    2003年は出題内容が1回目と2回目で異なっていた。1回目は物理・
    化学・生物・地学の分野別の大問に加えて、大問5で総合的な問題と
    して中国の環境問題が取り上げられた。受験生の状況を考えて問題の
    手直しをしながら問題の質を高めようとする意図が感じられる。しば
    らくはいろいろな形式で出題されることも考えられる。内容は標準レ
    ベルのものが中心だが、一部にかなり難しい内容が含まれている。

    まず、単元別に弱点がないように問題練習をすることが必要である。
    出題内容の変化も考えて、科学的な読み物を読んだり、科学館などで
    各分野の資料を見たりすることで知識の幅を広げておくのが良い。問
    題練習は他の難関女子校や共学校の問題を集めて解くと参考になるだ
    ろう。過去問がないので、模擬テストを数多く受けて試験に備えるこ
    とも大切である。

    合格点の目安は55〜65%。


 社会 <時間:理科と合わせて50分、満点:50点、難度:C>

    大問3題、設問約30問。記述はなく、漢字指定も少ない。

    大問は地理・歴史・公民の分野別に出される。初年度の2003年はいろ
    いろな内容をバランス良く問うものが出された。説明文は短く資料も
    あまり多くなかった上に、ほとんどが選択式の設問のために易しい印
    象を与えた。ただし細かく難しい内容を問うものも含まれているので
    注意は必要である。今後は出題内容の手直しが行われ、言葉で説明し
    たり語句や数を書いて答えたりするものが増えると思われる。

    出題内容の変化も考えると、まず基本となる知識事項をしっかり覚え
    ていくことが大切になる。塾の授業に沿って暗記カードやまとめノー
    トを作るなど、作業をしながら覚えていくことが必要である。また、
    時事問題が出される可能性もあるので、新聞やTVなどで話題になっ
    ている事件や社会問題化している事がらに関心を持つこと、関連事項
    を書物やインターネットなどで調べることも必要である。

    合格点の目安は65〜80%。


 総合 初年度にもかかわらずよく練られた良問が出されている。合格点も考
    えあわせると、学習量が多く教科別のバランスのとれていることが合
    格の条件と言える。全体的にはやや易しめの問題だが今後は少し難し
    くなるだろう。学校説明会などで出題に関する情報を得ることが大切
    である。

    2003年に新設された。高校での募集を停止することもすでに発表され
    ており、将来は完全な中高一貫校になる予定である。併設高校は全国
    の私立女子高の中では慶應女子に次ぐ難関校として知られている。県
    立の浦和一女と県内のトップレベルの生徒を分け合うため、高校の募
    集停止が発表された影響はかなり大きかった。難関私立大の合格実績
    では浦和一女や都内の難関私立女子高・共学高の多くをしのぐ。その
    ため、開校初年度から桜蔭や女子学院との併願者も含めたトップ層の
    受験者を多く集めた。今後もこのような受験状況が続くので、地元の
    受験生にとっては狭き門となる。

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 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を
       5段階に分類したものです。
      A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい
      E:易しい (○〜□:2つのレベルの中間)
      を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。

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