ページTopへ


============================================================================
  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。
  偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。
----------------------------------------------------------------------------

■開成中学校

 =交 通= JR山手線・京浜東北線/地下鉄千代田線「西日暮里」

 =ミニ情報=(1)男子 (2)2/1 (3)300名 (4)4科 (5)統74日68四70

     注)上記偏差値は2003年入試の結果偏差値

 算数 <時間:60分、満点:85点、難度:A>

    大問3題、設問約10問。ほとんど全部が式や考え方も答える設問で
    ある。

    過去3年の出題内容は一定していないが、2003年の出題形式が基本に
    なると考えられる。大問は数の性質・場合の数・規則性・平面図形・
    立体図形から出されることが多い。単純な文章題はなく、割合・速さ
    の問題でも他の考え方と融合された「考える問題」として出される。
    また、考え方を図・表・式を用いて表現することも要求され、単元別
    に覚えた公式や性質などを発展的に使いこなせるかどうかが診られて
    いる。

    2003年「条件を整理して考える問題」を別に解説している。男子難関
    校ではよく出される内容の問題である。   

    易しい問題の反復だけでは全く通用しない。塾の授業内容に合わせて
    最高難度の問題まで取り組むことが必要である。試験では粘って正解
    を導くことも大切なので、問題練習の際に制限時間を設けず取り組ん
    でみるのも良い。過去問や他の男子難関校の問題に小6の1学期頃か
    ら取り組み、その時点で解けない問題は書き出しておき、解けるよう
    になったら次々と解くような方法も良い。各塾主催の学校別合判テス
    トや講座はどんどん受け、難問に慣れることも必要である。

    合格点の目安は50〜60%。問題の難度が年によってかなり異なる
    ので易しい年には80%近くになることがある。


 国語 <時間:50分、満点:85点、難度:A>

    大問2題、設問約10問。漢字以外はすべて記述である。

    記述中心の出題形式が定着した。大問は読解問題2題で、小説文・随
    筆文・説明文が出される。記述では、筆者の主張や登場人物の心情を
    まとめるものが出される。本文の内容に即して書くことが要求され、
    麻布や駒東に近い。接続語や比喩などの表現のちがいを正しく読み取
    ってヒントとなる事がらを探すことが大切である。

    内容が難しい文章や一部を取り出してつながりが分かりにくい形式に
    なった文章が出されるので、いろいろな文章を読んで慣れている生徒
    に有利である。ただし麻布や武蔵ほどの深い読み取りは要求されてい
    ないので、読書量が多くなくても練習で多くの問題を解くことで対応
    できる。問題を解いた後で本文を要約したり感想や意見を書いたりす
    ると良い。過去問や学校別合判テストで形式に慣れておくことも大切
    である。

    合格点の目安は45〜65%。


 理科 <時間:40分、満点:70点、難度B〜A>

    大問3〜7題、設問約40問。計算が3問程度、記述が2問程度出さ
    れるが、年によってかなり異なる。

    大問は物理・化学・生物・地学の分野別に出される。どの分野も同じ
    テーマで出され、全体としてひとつの総合問題になったこともある。
    麻布や武蔵のように特殊な題材について多方面から考えさせる問題で
    はなく、法則や実験・観察の手順と結果などを正しく覚えて、いろい
    ろな条件の下で使えるかどうかを診るものが多い。

    幅広い知識とその知識を基に整理して解く力を練習を通じて身につけ
    ることが大切である。細かい内容についての正確な知識が要求される
    こともあるので、疑問点が生じた場合に単純に答を見て解決するので
    はなく、参考書や資料を調べたり科学館などに出かけ調べたりするこ
    とも必要である。また過去問を解くだけではなく学校別合判テストも
    利用して問題の特色に慣れると良い。

    合格点の目安は70〜85%。


 社会 <時間:40分、満点:70点、難度B>

    大問1〜3題、設問40〜50問。語句はふつう漢字指定で、記述が
    3問程度出される。

    大問は地理・歴史・公民の分野別に出されることが多いが、あるテー
    マに基づいた総合問題が出されることもある。中学入試では一般的に
    出される知識問題からかなり細かい知識問題までいろいろなレベルの
    設問が含まれている。選択肢が紛らわしかったり、用語を正確に書か
    なくてはならなかったりするので、より正確な知識が要求される。

    出題内容が多いので、短時間で正確に暗記することが大切である。地
    図や資料を用いてすばやくまとめ、関連する事がらを調べて重要なも
    のは書き加えてまとめていくと良い。さらに自然災害や社会問題など
    の幅広い知識を得るため、新聞の特集記事やテレビの特集番組を見た
    りして情報を得ておこう。問題練習では理由や原因の説明を選ぶ選択
    問題が多いものを主にやること、また解答はどんなに難しくてもすべ
    て漢字で答えることが必要である。

    合格点の目安は75〜85%。


 総合 首都圏私立中の最難関である。算数と国語のバランスが取れてきてお
    り、算数が強いと有利という状況が崩れてきた。そのため、従来以上
    に4科のバランスが取れた学力が重要になっている。

    近年、不景気の影響から全国的に国公立大の医学部志向が強まり、特
    に灘や洛南など関西方面からは東大受験者が減少している。そのため
    に東大合格者数では2位との差がさらに広がってきた。国語力がやや
    低い生徒が多いという指摘もあるが、総合的な学力の高さで大学受験
    においては揺るぎのない地位を保ち続ける。

-----------------------------------------------------------------------------
 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を
       5段階に分類したものです。
      A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい
      E:易しい (○〜□:2つのレベルの中間)
      を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。

-----------------------------------------------------------------------------