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  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。
  偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。
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■桜蔭中学校

 =交 通=JR中央総武緩行線/地下鉄三田線「水道橋」、地下鉄丸ノ内線
      「本郷三丁目」

 =ミニ情報= (1)女子 (2)2/1 (3)240名 (4)4科 (5)統72日66四68

     注)1.上記偏差値は2003年結果偏差値
       2.2004年入試は試験時間を変更し教科別配点も公表
        算・国(各50分、各100点)、理・社(各30分、各60点)
       3.以下の内容は出題予測を含めて記載 

 算数 <2003年まで、時間:算・理で55分、満点:非公表、難度は省略>

    従来は大問4題、設問約10問。ほとんどが式や考え方も答える設問
    だが、2004年入試では試験時間が長くなるので問題数の増加が予想さ
    れる。

    2003年までは、大問1で計算問題・割合・場合の数・図形などの一行
    問題や小問の集まり、大問2〜4で場合の数、規則性などの条件整理
    の問題、速さ、平面図形の面積・面積比、立体図形などの問題が出さ
    れた。試験時間が短いために式や考え方をあまり詳しくは要求されな
    かったこと、大問数が少ないために各年で出題内容がかなり違ってい
    たことが解消されると思われる。男子難関校に近い内容や形式の出題
    が増えると予想される。

    2003年の「周期性の問題」を別に解説している。公倍数を利用して考
    える問題で工夫されたものである。やや易しいので今後はもっと時間
    をかけて考える内容に変えられるだろう。

    時間が長くなるので試行錯誤をしながら解く問題が増すと思われる。
    男子難関校などの、解答過程を式だけではなく図や表でも書くように
    要求される問題を練習するとよい。特に数や図形を使って考える条件
    整理の問題、移動の様子をグラフに表して解く速さの問題、複雑な立
    体について考える問題を数多く解くことが必要である。過去問はその
    まま使うのは難しいので、後半の大問を単元別に分類して練習すると
    いいだろう。

    合格点の目安は省略。


 国語 <2003年まで、時間:国・社で55分、満点:非公表点、難度は省略>

    従来は大問2題、設問15〜20問。記述が5問程度出されたが、記
    述の数と量が増えると予想される。

    2003年までは読解問題2題の出題で、小説文と随筆文が主に出されて
    きた。この点は大きな変化はないと思われる。解答の時間がとても短
    く受験生が十分に吟味した答案を作るのが難しかった。そのため、短
    時間で解答できるようにと無理をして作ったと思われる設問も見られ
    た。試験時間の変更で実力がきちんと反映される出題になるだろう。

    記述が増えると思われので、従来以上に速読し読み終わった直後に文
    章内容を説明するような練習が大切になる。また、問題練習では記述
    が多い男子難関校の問題、特に開成・麻布・駒東・海城の過去問を選
    んでやると良い。本文中の内容や出題者の意図を考えて、独りよがり
    にならない記述を心がけよう。そのために必ず他人に作った解答を読
    んでもらいチェックを受けることが必要である。

    合格点の目安は省略。


 理科 <2003年まで、時間:算・理で55分、満点:非公表、難度は省略>

    従来は大問4題、設問約30問。記述はほとんどなく、計算が3〜5
    問出されていたが、記述や計算が増えると思われる。

    2003年までは実質15〜20分の短い時間で解かなくてはならなかったの
    で、選択式の設問が多かった。他校では記述になる内容も選択式だっ
    たので、受験者の得点差が小さく、ミスが合否を分けてきた。今後は
    そのような極端な状況は解消されるだろう。また、以前から実験や観
    察について得られた結果を比較して考察する問題が出されてきたが、
    このような良問が増えると思われる。

    まず重要事項を正確に覚えることが大切になる。まとめノートなどを
    作成して、繰り返しチェックテストを行い、語句だけでなくその意味
    も正しく覚えるようにしよう。実験・観察の問題以外は過去問があま
    り参考にならない場合も考えられるので、どのような出題になっても
    慌てないように他の男女難関校の問題を軒並み解いて慣れると良い。

    合格点の目安は省略。


 社会 <2003年まで、時間:国・社で55分、満点:非公表、難度は省略>

    従来は大問4〜6題、設問約40問。記述も漢字指定もあまり出され
    なかったが、これからは増えることが予想される。

    2003年までは主に地理と歴史の2分野の知識問題が出され、基本的な
    内容がほとんどを占め、受験生の学力レベルとは対応しないものだっ
    た。これからは説明文や図表を参考にして自分の考えを記述する設問
    が出されることも予想される。時事問題やテーマ問題も出される可能
    性が高いので注意が必要である。

    基本的な用語とその内容に関する正確な知識はもちろん、その事柄に
    関連する知識までもまとめて覚えることが大切である。疑問点はその
    場で調べて解決することや博物館や資料館、展示会などに出かけてい
    ろいろな資料を見ることが必要でなる。問題練習は開成やフェリスな
    ど知識問題を中心に出す難関校の問題を主に練習すると良い。ただし
    特殊な思考問題や本格的な記述問題も考えて駒東・栄光・海城などの
    問題を解くことも必要である。

    合格点の目安は省略。


 総合 試験時間が変わり出題内容の変化は確実である。ただし、一気に麻布
    や武蔵のような記述型の出題になる可能性は小さく、開成や駒東のよ
    うなバランスの取れた問題になると考えられる。学習量が多く処理力
    がとても高く、4科のバランスの取れた学力の生徒に有利である。

    毎年、東大への進学率が2〜3割を示し、女子では名実ともにナンバ
    ー1の進学校となっている。国立大医学部など理科系への進学者も多
    く、他の女子校とは様子が異なっている。2004年はサンデーショック
    にあたり、ライバル校の女子学院とも併願が可能となり、例年以上に
    上位の受験生が集まる厳しい入試が予想される。


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 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を
       5段階に分類したものです。
      A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい
      E:易しい (○〜□:2つのレベルの中間)
      を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。

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