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  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。
  偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。
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■田園調布学園中等部(旧校名:調布中学校)

 =交 通= 東急東横線・目黒線「田園調布」、東急池上線「雪が谷大塚」
       
 =ミニ情報= (1)女子 (2)<1>2/1 <2>2/3 <3>2/4
        (3)<1>80名 <2>100名 <3>20名
        (4)<1><3>2科4科選択 <2>4科
        (5)<1>統57日52四52 <2>統56日51四52 <3>統58日55四53

     注)1.上記は2004年入試。ただし、偏差値は四谷大塚のみ2004年結
        果偏差値、他は2004年予想偏差値
       2.<3>には4科のうち1科による選抜(ベストワン選抜)あり

 算数 <時間:50分、満点:100点、難度:C>

    大問5題、設問20問。2004年は理由を説明する設問が1問だけ出さ
    れた。

    大問1は計算・単位・割合・速さ。図形などの一行問題、大問2〜5
    は速さとグラフ・規則性・場合の数・平面図形・立体図形などの問題
    である。以前に比べて図形の出題が減ったため出題範囲のバランスが
    取れてきた。ただし、後半の問題が次第に難しくなってきており、線
    分比と面積比、展開図・切断面に関する問題など注意が必要である。

    2004年3回目「大きい容器に小さい容器を沈める問題」を別に解説
    ている。この種の問題は出題例が増えているもので、あふれた水が小
    さい容器に入っていくことを考えるのがポイントになる。

    大問1の出題範囲が広いので、基本事項(公式、性質など)もおろそ
    かにせず、正確に覚えておくことが必要である。塾の授業で扱われた
    際に多くの類題を練習するよう心がけておくことである。後半の平面
    図形・立体図形・速さとグラフ問題への備えには、テキスト・問題集
    の上級問題までこなすことが必要である。小6の10月頃から過去問
    に取り組んで時間配分を考えることも大切である。また、設問の難度
    が大きく違うことが多いので、入試では易しい設問や得意な設問を選
    んで解くことができれば大変有利である。

    合格点の目安はふつう55〜65%。3回目がやや難しく他よりも合
    格点が低くなることがある。


 国語 <時間:50分、満点:100点、難度:C〜B>

    大問3題、設問約35問。記述が約10問出される。

    大問は全て読解問題である。小説文・論説文・説明文・随筆文など、
    いろいろなものが出題される。長い文章でないが合わせると相当な量
    であり、深い読み取りもが要求されているので読むスピードが鍵とな
    る。記述が減って取り組みやすくなってはいるが、中には100字程
    度の記述もあるので上記のように難度も比較的高い。。

    塾の授業で勉強した文章を読み直し、内容をまとめたり感想を書いた
    りする復習を先ず受験勉強の基本に据えることである。その上でいろ
    いろな種類の文章の読解問題を解いて慣れることである。小6の11
    月頃から過去問に取り組み、文章中で設問が出てくる度に前後の内容
    から考えて解く手順を身に付け、さらに時間配分も考えよう。

    合格点の目安は50〜70%。


 理科 <時間:社会と合わせて65分、満点:50点、難度:C>

    大問6・7題、設問約30問。記述が3〜5問、計算も3〜5問出さ
    れる。

    大問は物理・化学・生物・地学の分野別に出される。物理・化学は計
    算を含む実験問題が多い。生物と地学は長い文章や多数の図表を使っ
    て身近な生き物や現象について考えさせる問題が出される。以前に比
    べて単純な知識問題が大幅に減った。また、中学入試ではあまり見か
    けない題材の出題もなくなった。難度には大きな変化はないが、高い
    レベルの思考を要求する出題に変化している。
   
    まず、塾の授業とその復習が基本だろう。用語が正確に言えるだけで
    なく内容を説明できるよう、まとめノートを作成することが効果的で
    ある。問題練習は基本から上級レベルの問題まで解いて、いろいろな
    種類の問題に慣れることが必要である。さらに日能研などの模試で新
    しいタイプの問題も練習すると良い。過去問は最近3年分を何度も繰
    り返し形式になれることが大切である。
    
    合格点の目安は55〜70%。


 社会 <時間:理科と合わせて65分、満点:50点、難度:C>

    大問1題、設問40〜50問。記述はほとんどなく、漢字指定は試験
    によって数が異なる。

    大問は地理・歴史・公民3分野の総合問題1題という独特な出題が続
    いている。長い説明文や資料を基に、各分野の設問に答える形式であ
    る。設問が分野別に集まっているので見かけよりは取り組みやすい。
    設問は各分野の基本的な事がらが主だが、時事的な内容も多い。ただ
    し、出題形式は少しずつ変化しているので注意が必要である。

    塾のテキストを使った勉強以外に、その内容の「調べ学習」をすると
    良い。各種の資料を集めてまとめたり、博物館や資料館などに出かけ
    て実物を見たりするのも良い。問題集は分野別に上級レベルまでやり
    知識を増やすことを心がけておくことである。小6の11月頃から過
    去問に取り組んで出題形式に慣れることも大切である。
    
    合格点の目安は60〜75%。


 総合 4科のうちで社会の独特な問題だけが目立っていたが、他の教科の出
    題内容も徐々に変化してバランスが取れてきた。単純な問題練習だけ
    では通用しないので、出題傾向を考えて勉強することを勧める。

    大学進学状況も安定しており進学校として評価が高い。しかし近隣に
    競合校が多いので入試難度は上がっていない。新興の進学校に比べて
    大学への推薦枠の大きさ、学校情報の量など有利な点が多い。大きな
    難度上昇がない限り狙い目の学校である。

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 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を
       5段階に分類したものです。
      A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい
      E:易しい (○〜□:2つのレベルの中間)
      を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。
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