ページTopへ


============================================================================
  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。
  偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。
----------------------------------------------------------------------------

■芝浦工業大学中学校

 =交 通= 地下鉄三田線「志村三丁目」、JR埼京線「浮間舟渡」

 =ミニ情報=(1)男子 (2)<1>2/2 <2>2/4 (3)<1>110名 <2>50名
       (4)2科4科選択 (5)<1>統53日46四45 <2>統54日52四46

     注)1.上記は2004年入試。偏差値はすべて2004年結果偏差値
       2.以下は2003年までの内容による


 算数 <時間:50分、満点:100点、難度:C>

    大問4・5題、設問約15問。ほとんどの設問が式や考え方も答える
    ものである。

    大問1計算・数・割合・場合の数・平面図形などの一行問題、2〜5
    速さ・割合・平面図形・立体図形などの問題である。1を除くと長い
    説明文や図で条件を示して考えさせる応用問題が出される。以前に比
    べると大問1で基本的な文章題が増え、2以降で図形の問題が増えて
    いる。難度にはあまり変化はないが、以前より正確な知識と条件を整
    理して考える力がバランス良くよく問われるようになった。

    2004年「割合の応用問題」を別に解説している。この学校独特の長い
    説明文を読んで考えるものである。

    出題形式が独特なので、過去問に早い時期から取り組み、慣れる必要
    がある。小6の10月以降に大問2以降を過去5年分は繰り返しやっ
    ておいたほうがいいだろう。内容は基本的な考え方を組み合わせたも
    のなので、塾の授業と復習で基本例題を解き、類題の練習をすれば良
    い。場合の数・図形の問題は上級レベルまで、他は標準レベルを中心
    にやればよい。

    合格点の目安は50〜60%。


 国語 <時間:50分、満点:100点、難度:C>

    大問5・6題、設問約40問。記述が3〜5問出される。

    大問は読解・鑑賞問題3題、知識問題2・3題である。知識問題は漢
    字書き取りのほかに、熟語の構成やことわざ・慣用句の使い方、擬音
    語・擬態語の使い方なども出される。読解・鑑賞は小説文または随筆
    文1題、論説文または説明文1題、詩歌1題が出される。文章が3題
    も出されるので合計するとかなりの速読力が必要となる。また最近出
    題が減ってきた詩歌も出される。

    難しい設問や変わった設問は出されない。塾の授業と宿題・復習を中
    心にして受験勉強を進めるのが良い。小6の9月以降からはいろいろ
    な読解問題を速解練習する必要がある。問題集には詩歌の問題がとて
    も少なくなっているので、複数冊用意したほうがいい。男子校の中で
    は漢字・語句の問題が多く、内容も豊富なので、これも塾のもの以外
    に別に用意して練習することが必要である。

    合格点の目安は50〜60%。


 理科 <時間:社会と合わせて60分、満点:60点、難度:C>

    大問6〜8題、設問30〜40問。出題単元によって、計算が4・5
    問、記述が1・2問含まれている。

    大問は物理・化学・生物・地学の分野別に1〜3題出される。理工系
    大学の付属校らしく、物理・化学を重視した問題構成が特色である。
    中でも物理は単元を分けて3題という場合もある。実験問題が多く、
    単純な手順・装置や結果に関する知識を問うもの以外に、得られた数
    値をもとに考える問題も出される。生物・地学は基本的な知識問題が
    中心である。

    分野の重要度が違うので、物理・化学の内容を塾で勉強した際には、
    宿題をやるだけではなく、多くの問題練習をする必要がある。練習は
    標準レベルの問題を中心に取り組めばよい。物理は他校でよく出され
    る力学だけでなく、電気や光・音・熱の範囲にも力を入れて取り組む
    ことが大切である。過去問は問題内容に慣れるため、小6の11月頃
    から取り組むので良いだろう。

    合格点の目安は50〜65%。


 社会 <時間:理科と合わせて60分、満点:60点、難度:D〜C>

    大問2・3題、設問約40問。漢字指定が10問程度出されることが
    ある。

    大問はふつう地理・歴史・公民の分野別に1題ずつ出される。以前は
    説明文が短く図表などの資料もあまり多くなかったが、最近は長い説
    明文を読み、資料を参考に考えるという一般的な出題に変わった。設
    問は3分野とも基本的な選択問題以外に漢字指定の設問もあり、より
    正確な知識が要求される。

    塾の授業と復習に力を入れる勉強方法が効率的である。テキストを読
    み直し重要語句をノートに書き出し、暗記カードを作り、繰り返しテ
    ストをすると良い。テストの際に書いてチェックすると漢字練習にも
    なる。小6の夏休み以降から、暗記勉強と並行して、基本から標準レ
    ベルの問題練習や過去問をやるとよい。

    合格点の目安は55〜65%。


 総合 4科の難度のバランスはよく取れているが、算数・理科では独特な出
    題が見られる。暗記だけでは対応できない内容も出される。理数系に
    強い生徒には有利だろう。

    数少ない理工系大学の付属校である。他大への進学には不利な印象を
    与えるので難度が下がってきた。しかし、情報工学やバイオテクノロ
    ジー、ナノテクノロジーなどと呼ばれる先端技術への要求が強まって
    いる現状を考えると、再び難化する可能性が高い。

-----------------------------------------------------------------------------
 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を
       5段階に分類したものです。
      A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい
      E:易しい (○〜□:2つのレベルの中間)
      を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。
-----------------------------------------------------------------------------