============================================================================ ミニ情報の(番号)は (1)対象(2)入試日(3)募集定員(4)入試科目数(5)合格ライン偏差値 を示しています。 偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚。 ---------------------------------------------------------------------------- ■慶應義塾湘南藤沢中等部 =交 通= 小田急江ノ島線/相鉄いずみ野線/市営地下鉄線「湘南台」、 JR東海道線「辻堂」 =ミニ情報=(1)男・女 (2)筆答2/2・面接2/6or2/7 (3)120名 (4)4科 (5)男:統69日64四62 女:統68日62四65 注)1.上記は2004年入試。偏差値はすべて2004年結果偏差値 2.2004年は「サンデーショック」の年にあたりフェリスやその 他の難関校との併願ができず、その影響で女子の難度は大き く下がった。2005年は入試日程がもとに戻るので、再び難化 し例年のレベルに戻る。 算数 <時間:45分、満点:推定100点、難度:B> 大問6題、設問15問前後。式や考え方も答える設問は出されない。 出題形式は毎年少しずつ変わる。ふつう大問1計算、2速さ・規則性 ・平面図形などの一行問題、2~6速さ・規則性・場合の数・グラフ ・平面図形・立体図形などの問題である。場合の数や規則性の問題が よく出題されるのが特色である。試験時間が40分から45分に変わり幾 分余裕ができたが、正解を導き出すための内容の整理に時間がかかる ものや何度も計算を繰り返さなくてはならないものなど、解答スピー ドが要求される設問が多い。 2004年「図形を使った規則性」の問題を別に解説している。碁石を並 べてできる正三角形の数を考えるもので、増え方・減り方の規則を見 つけて解く問題である。 短時間ですばやく解くために、基本問題の解法を正確に覚えることが 大切である。塾の授業内容にあわせて類題練習を行い、標準から発展 レベルの問題練習まで数多く練習していくことが必要である。解答の 糸口が短時間で見つけられないことが多い場合は、解答・解説をよく 読んで内容を整理して憶える、というような工夫が必要である。過去 問は問題慣れだけでなく、入試の際の時間配分を身に付けるために、 何度も繰り返し解くと良い。 合格点の目安は男女とも65~75%。 国語 <時間:40分、満点:推定100点、難度:C~B> 大問3・4題、設問約30問。記述が3問程度出される。 ふつう大問1知識問題、2・3が読解問題になる。知識問題は慣用句 の問題が多いが、熟語中の漢字の意味なども出される。読解は小説文 1題、説明文・論説文・随筆文のうち1題が出される。このうち小説 文はとても長い文章が出されるので、相当な速読力が要求される。ま た、100字を超える記述が1・2問出され、自分の考えをしっかり まとめる力も要求される。なお、2004年は大問4として詩の中の他の 連に合わせて書き足す問題が出された。 一般的な入試問題とはかなり違った問題が出されるので、塾の授業や 宿題の内容と並行して、いろいろな問題を数多く練習していくことが 大切である。知識問題は漢字の読み書き以外の問題も多く採られてい る問題集に毎日取り組み、記述練習は練習問題の文章で感想や要約を するとよい。また6年の後半は出題傾向に合わせた勉強をするために 学校別の対策講座を受講するのも方法である。過去問は総仕上げとし て小6の12月頃から取り組み、時間配分を計算するとよいだろう。 合格点の目安は男子60~70%、女子70~80%。 理科 <時間:25分、満点:推定50点、難度:C~B> 大問4題、設問20~30問。記述が2~7問、他に出題内容によっ て計算が数問出される。 大問は物理・化学・生物・地学の分野別に出される。どの大問も単元 別の単純な知識問題にならないように工夫されている。関連する事項 を単元や分野を越えて問う融合問題の形式が多いので、見かけよりも 出題範囲は広い。従来から日常生活の体験や、話題となったできごと に関連させた問題がよく出される。 一つ一つの設問は極端に難しいわけではない。よく読んで考えること が大切になる。小6の夏休みまでは、塾の授業と復習を中心に勉強し て知識の偏りがないようしておくことである。その後、過去問や入試 問題集に取り組み、新出問題に備えて模擬テストを数多く受験すると 良い。模擬テストなどの復習でよく分からないことは参考書などで解 決しておくことも大切である。 合格点の目安は男女とも65~80%。 社会 <時間:25分、満点:推定50点、難度:C> 大問6題、設問40~50問。漢字指定が1~3問出される。 大問はふつう地理・歴史・公民の分野別に出されるが、時事問題が出 されることがある。独立した時事問題がない場合は、公民・地理の中 で出されることが多い。地形図の読み取りなど繰り返し出される問題 もある。説明文が短くなり資料も減ったため、短時間で問題を解く標 準的なものだが、専門的な難しい内容が含まれていることもある。 各分野の基本知識事項を正確に覚えることが大切である。テキストの 重要語句を抜き出し、内容や意味を参考書や事典で調べ、調べた内容 を白地図に書き込んだり年表にまとめる作業を通した学習が効果的で ある。小6の夏休み以降は問題練習に打ち込める状況にし、設問を読 んだら反射的に解答できるまでになると良い。さらに10月以降は過 去問に取り組んで、内容や形式に慣れ時間配分ができるようになるこ とも必要である。 合格点の目安はふつう男子70~80%、女子75~85%。 総合 受験生の学力レベルに比べて4科とも難度がやや低い。単純なミスが 命取りになるので、練習問題を数多く解き問題に慣れた生徒に有利で ある。 慶應義塾の3つの中学校の中では最も新しく、ただ一つの中高一貫校 である。進学校への志向が強まり付属校が軒並み人気を下げている中 でも、依然として高い人気を保っている。併設高校からは卒業できれ ば大学への内部進学が可能なので、今後も高い人気を保っていくと思 われる。 ----------------------------------------------------------------------------- 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を 5段階に分類したものです。 A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい E:易しい (○~□:2つのレベルの中間) を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。 ----------------------------------------------------------------------------- |