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  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象 (2)入試日 (3)募集定員 (4)入試科目数 (5)合格ライン偏差値
  を示している。偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚
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■国立大学法人筑波大学附属中学校

 =交 通= 地下鉄有楽町線「護国寺」、地下鉄丸ノ内線「茗荷谷」  =ミニ情報=(1)男・女 (2)<抽選>1/15 <筆答>2/3 (3)65名        (4)4科+音楽・家庭・図工+体育実技        (5)男:統70日64四65 女:統70日67四68      注)1.上記はすべて2004年入試。偏差値は2004年結果偏差値        2.各教科の満点は非公表        3.音・家・図の傾向と対策は省略。実技教科(満点:推定60         点)は最低80%が目標  算数 <時間:社会と合わせて50分、満点:推定100点、難度:C>     大問7〜9題、設問16〜18問。式や考え方も答える設問は出され     ないが、作図・図示が出されることがある。     大問1は計算・数の性質・割合・速さ・平面図形の一行問題、2〜9     グラフ・速さ・規則性・場合の数・平面図形・立体図形などで一部の     問題が一行問題になることもある。小学校算数のほぼ全範囲を基本か     ら標準レベルの問題を用いて診る出題である。私立中に比べると高度     な考え方を要求する問題や複雑な計算問題などは出されないので易し     い。ただし、場合の数や図形はよく工夫された問題で他の問題より少     しレベルが高いものが出される。     2004年「線分の長さの比を利用して面積を求める問題」を別に解説し     ている。私立中でもよく出される問題で、相似比や底辺の長さの比を     利用して考えるものである。     テキストの基本問題や標準問題にあたる内容がほとんどである。問題     選びなどで特別な対策は必要がない。テキストで特殊な文章題以外の     全範囲の問題を丁寧に繰り返し、基本的な解法を正確に覚えることが     大切である。ただし併願する私立中の問題は難しい問題が出されるこ     とが多いので、その対策を優先する方が良い。制限時間内にミスなく     解答できるかがポイントになるので、小6の1月頃に過去問を繰り返     し練習して形式に慣れることが必要である。     合格点の目安は男女とも85%以上。実技教科を考えて満点を目標に     する。  国語 <時間:理科と合わせて50分、満点:推定100点、難度:C>     大問2・3題、設問20問程度。記述は出題内容により2・3問出さ     されることがある。     大問は読解問題2題で、2003年から他に聞き取り問題も出されるよう     になった。読解は小説文・随筆文・詩から1題と論説文・説明文から     1題が出される。文章はあまり長くなく内容も小学生にわかりやすい     ものが出される。聞き取りは文章が非公表で、設問は2003年選択式、     2004年は記述であった。国語で全体的な学力を診る意図が窺える     問題の形式や難度を考えれば併願する私立中の対策を優先するのが良     い。問題はとても丁寧に作られているので、過去問を練習問題として     小6の8月〜9月頃にやると基礎力チェックになる。聞き取り問題で     はより集中力が要求されるので、家族に新聞の記事や問題文をなどを     読んでもらい、その要約を短時間に書く練習をすると良い。合格点が     高いので絶対にミスをしないように、漢字の書き方や選択肢の微妙な     違いにも注意して慎重に解くことが大切である。     合格点の目安は男子80%以上、女子85%以上。  理科 <時間:国語と合わせて50分、満点:推定50点、難度:D>     大問6〜8題、設問10〜15問。記述や図示が2〜5問出される。     大問は物理・化学・生物・地学の分野別に出される。学校の教科書に     ある実験・観察についての問題と身のまわりの生物や環境、さまざま     な自然現象に関する問題が多い。物理・化学の計算問題や難しい知識     事項も問われないので、問題は私立中の一般的なものに比べて、とて     も易しいものである。     どの問題も各分野の基本的な内容なので、特別な対策を必要とするも     のはない。併願する私立中の内容レベルに合わせて受験勉強をするの     が一般的である。過去問は入試直前に時間配分を考え、選択肢の区別     のしかたに慣れるためにやる程度で構わない。     合格点の目安は男女とも約90%以上。  社会 <時間:算数と合わせて50分、満点:推定50点、難度:C>     大問6・7題、設問10問。記述は出されない。     大問は地理・歴史・公民の分野別のもの以外に、簡単な時事問題も出     されることが多い。ほとんどの問題は他の3教科と同じく基本的な問     題が多いが、かなり細かい知識事項も出されている。そのため4教科     の中では私立中の出題との違いが最も少ない。     勉強内容は併願する私立中への勉強に含めることができる。特別な対     策が必要なのは時事問題など現代社会に関するものだけである。併願     する私立中でも同様な問題が出されるならば小6の12〜1月頃、出     されないならば1月以降、時事問題集で大きな行事・事件・事故など     の状況・原因・結果、関連する用語の意味を中心に覚えると良い。入     試では、記号の書きまちがいや選択肢の見まちがいに注意して解くこ     とが大切である。     合格点の目安は男女とも約90%。  総合 受験生の学力レベルに比べて問題が易しすぎるので、算・国・理・社     の総得点で少なくとも90%が必要だと思われる。1科目でも失敗を     すると合格はできない。実技教科も含めて学力のバランスが取れてい     ること、注意力が高くミスをしないことが合格の条件になる。     東京にある国立大学附属中・高の中では最初に進学校として認められ     た学校である。以前と比べて併設の高校からの進学実績が良くないの     で、兄弟校である筑波大駒場や私立難関進学校に成績上位の受験生を     奪われている。しかし、学習環境にとても恵まれ独特な教育にも根強     い人気があるので、入試難度が下がることはないだろう。 ----------------------------------------------------------------------  難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を       5段階に分類したものです。           A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい       E:易しい ○〜□:2つのレベルの中間         を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。 ----------------------------------------------------------------------