======================================================================== ミニ情報の(番号)は (1)対象 (2)入試日 (3)募集定員 (4)入試科目数 (5)合格ライン偏差値 を示している。偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚 ------------------------------------------------------------------------■学習院中等科
=交 通= JR山手線「目白」、都電荒川線「学習院下」 =ミニ情報=(1)男子 (2)<1>2/2 <2>2/3 (3)<1>50名 <2>75名 (4)4科 (5)<1>統63日56四60 <2>統64日56四59 注)上記は2005年入試。偏差値は統一模試と日能研は2005年予想偏 差値、四谷大塚は2005年結果偏差値 算数 <時間:50分、満点:100点、難度:C〜B> 大問6題、設問17〜19問。大問3以降はすべて式や考え方も答え る問題である。 大問1計算・数の性質・記数法などの一行問題、2〜6割合・速さ・ 規則性・場合の数・平面図形・立体図形・グラフなどの問題である。 毎年タイプの違う問題が出されているが、出題される単元はほぼ一定 している。内容のバランスがよくとれており、特定の分野だけ強くて も合格点をとることは難しい。見かけと実際の難しさが異なることが 多いので、問題の見極めが大切である。 2005年「図形の角の大きさと面積」を別に解説する。図形の計量に役 立つ考え方が含まれているので、練習問題として利用するとよい。 奇問や難問が出されず出題範囲も広いので、塾の授業にあわせて単元 別に勉強を進めることが大切である。授業と並行して問題集で標準か ら応用問題レベルを練習する必要がある。また、併願校でも多く出さ れる規則性や場合の数、比を使って解く図形問題は特に多く解くとよ い。出題内容がほぼ一定してるので、過去問は「どの設問までやると 合格点になるか」などを考えながら取り組むことも必要である。 合格点の目安はふつう55〜65%。 国語 <時間:50分、満点:100点、難度:B> 大問2題、設問約30問。記述が約10問出される。 大問は2題とも読解問題で、漢字の読み書きなどの知識問題も含まれ る。読解はほとんどが随筆文だったが、小説文・説明文・論説文など も出されるようになった。漢字の読み書きが15問出され、同レベル の男子校の中では重要視されていることがわかる。読解の設問はほと んどが短い字数制限のある記述で、文章中の比喩的表現・抽象的表現 の説明、人物の心情や筆者の考えに関する説明や理由を答えるものが 多い。直接に表現されていない事がらを考えて答える設問もある。 文章を深く読み取る力が必要である。まず、授業・宿題・模擬テスト などの問題で、解答後に文章を要約をしたり、感想を書いたりすると よい。また、意味がよくわからない表現は自分の言葉でわかりやすく 書き換える練習をするとよい。自己チェックだけでは不十分なので他 の人に聞いてもらって内容をチェックすることが大切である。なお、 記述は自分の考えを書くことはほとんどないので、傍線部の前後を繰 り返し読んで考えるとよい。 合格点の目安は55〜65%。 理科 <時間:40分、満点:80点、難度:C> 大問6〜10題、設問30〜40問。記述はあまり出されないが、計 算は5問程度出される。 大問は物理・化学・生物・地学の分野別のもの以外に、理科全体に関 する知識問題や時事的な内容が出されることがある。以前に比べて設 問数は大幅に減ったが、基本的な知識問題が多い。そのため、実験・ 観察に関する問題が少なく、男子難関・上位校グループの中では特殊 な出題である。「入学後に授業で実験・観察を多くさせるので、紙の 上での実験・観察は意味がない」という考えがあるようだ。 併願校で難問が出される場合、そちらの対策を優先する方がよい。第 1志望の場合、まず塾の指導内容にあわせてノート整理をして知識を まとめていくことが必要である。その後、そのノートを利用したり、 一問一答式の問題集などを利用して暗記テスト繰り返すとよい。また 模擬テストや問題練習で間違えた項目を書き出した「間違いノート」 をつくると効率的である。過去問は小6の10月以降、何度か取り組 み形式・内容に慣れておくとよい。 現在の合格点の目安は65〜80%。 社会 <時間:50分、満点:100点、難度:C> 大問3題、設問50問程度。記述が3〜5問、漢字指定が15問程度 出される。 大問は地理・歴史・公民の分野別に出され、地理や公民には時事問題 も含まれている。説明文に多くの空欄を設けて、基礎知識を数多く問 うのが特色である。特定の範囲に集中していろいろ知識を問われる。 このような出題では、不得手な内容が出された場合には大きな差をつ けられてしまうことがあるので、勉強内容を吟味しておくことが必要 である。 塾の授業にあわせてノート整理、地図作成、年表作成などの作業をし ながら知識を増やしていくことが大切である。ある項目に関連する地 名・人名などをひとまとまりにして覚えていくとよい。一問一答式の 問題集では内容が粗すぎて役に立たないので、テキストの章末にある まとめを使ってチェックテストを繰り返すとよい。時間配分も重要な ので、小6の12月以降に何度も過去問を解き、解答を書く時間がど の程度になるかをつかんでおくことも必要である。 合格点の目安はふつう60〜75%。 総合 出題内容が各教科に任されていると考えられる。教科間で内容や形式 に統一性がなく難度も不揃いである。算数・国語は記述が主体なので 平均点が低い。理科・社会で高得点を挙げても差がつかない場合もあ り、算数・国語の学力が高い生徒にとても有利になる。 長い伝統を持つ私学で、幼稚園から大学までを備える数少ない学園で ある。皇族が通う学校として知られるが、併設大学は明大・立大・法 大・中大・青学大とほぼ同レベルの難関私大である。高校からは内部 進学者も多いが、大学にない医学部や工学部などを目指して外部受験 をする生徒も多い。中・高では理数系の指導にも力を入れており、今 後は外部受験生がさらに増加することが予想される。 ---------------------------------------------------------------------- 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を 5段階に分類したものです。 A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい E:易しい ○〜□:2つのレベルの中間 を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。 ----------------------------------------------------------------------