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  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象 (2)入試日 (3)募集定員 (4)入試科目数 (5)合格ライン偏差値
  を示している。偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚
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■香蘭女学校中学校

 =交 通= 東急池上線・大井町線「旗の台」  =ミニ情報=(1)女子 (2)2/1 (3)160名 (4)2科4科選択        (5)統54日49四48  算数 <時間:50分、満点:100点、難度:D〜C>     大問3題、設問22問。式や考え方も答える問題は出されない。     大問1計算・数の性質・場合の数・割合・速さ・平面図形・立体図形     などの一行問題、2・3速さ・割合・場合の数・平面図形・立体図形     の問題である。以前は立体図形が少なく、規則性や場合の数などの条     件整理の問題が多く出され偏りが目立ったが、最近はより一般的な内     容に変わっている。一行問題の数がとても多い点は変化がなく、出題     範囲が広いので従来通り計画的な勉強が必要である。     2005年「立体図形の体積と底面積の関係」の問題を別に解説している。     三角形の相似などいろいろな考え方を使って考えることができるもの     で、練習問題としてもよい問題である。     大問1で確実に得点できるように、基本的な公式・性質を正確に覚え     ていくことが大切である。塾のテキストや問題集以外に、市販の一行     ・計算問題集で毎日トレーニングをするとよい。後半2題は易しい順     に設問が並んでいるので高得点できる可能性も高い。練習問題として     先に挙げた単元の標準・上級問題を数多く練習しておく必要がある。     よく読んで1問ずつ解いていくことが大切である。     合格点の目安は60〜70%。  国語 <時間:50分、満点:100点、難度:C>     大問2題、設問は約40問。記述が5〜10問出される。     大問は2題とも読解問題で、漢字・語句や文法・語法の知識問題も多     く含まれている。文章は小説文1題、随筆文・説明文・論説文のいず     れか1題である。両方の文章をあわせると相当な長さだが、設問数が     以前より減っているので、時間的な余裕は増えている。小説文は主人     公の心情の変化などを考えていく設問が多い。小6では考えたことも     ないようなテーマ・題材の文章が出されることも多い。焦らずじっく     り考えていくことが大切である。     文章内容をすばやく把握できる生徒に有利である。小5までは文字を     読む量を増やすとよい。小説に偏らず、新聞のコラムや科学的、社会     的なものを読むことも必要である。小6ではいろいろな問題の練習量     を増やすとよい。また、問題練習の際は基準時間の7割程度の時間で     解く練習を繰り返し、速読・即解に慣れることも大切である。小6の     11月頃から過去問を始めて問題形式に慣れる必要がある。     合格点の目安は60〜70%。  理科 <時間:30分、満点:50点、難度:C>     大問5題、設問約30問。計算が2〜8問出される。     大問は物理・化学・生物・地学の分野別のものと、各分野の小問を集     めた総合問題が出される。実験・観察に関する問題が多いが、他の学     校であまり出されない題材を使ったものがよく出される。内容は計算     がやや難しく、他は標準的なレベルのものである。特に化学反応の際     の物質の量の関係についての計算は、十分に練習して慣れていないと     難しい。     各分野の基本知識を正確に覚えることが必要である。塾の授業に合わ     せて問題練習を数多くやること、重要語句を書き出して意味を書き加     えた重要語ノートなどを作るのがよい。また、計算は基本的な解法を     繰り返し練習し、化学変化や力のつりあいなどのよく出される問題を     練習することが特に大切である。慣れれば高得点が期待できる内容な     ので、あきらめずに取り組む必要がある。     合格点の目安は50〜65%。  社会 <時間:30分、満点:50点、難度:C>      大問3題、設問約40問。記述や漢字指定は出されない。     大問は地理・歴史・公民の分野別に出される。長い説明文や地図・グ     ラフ・表・絵などの資料から、関連する事がらを答える設問が多い。     3分野とも特に難しい内容はなく一般的な知識問題だが、問題量が多     いので内容の読み落としや、勘違いをしないようにすることが大切で     ある。また、使われている言葉が専門的で難しい場合があるので落ち     着いて考えることも大切である。     各分野の基本知識を正確に覚えるために、塾のテキストで章末のまと     めを使ってチェックテストを繰り返し覚えていくのがよい。さらに、     小6の9月以降、一問一答式の確認問題集などを使い、小テストを繰     り返しながら確実に解けるようにするとよい。形式が多少変わってい     るので、小6の10月以降に過去問を何度も解き慣れる必要がある。     合格点の目安は55〜65%。  総合 4教科の難度のバランスはよく取れている。4科とも出題範囲が広い     ので偏りなくコツコツまじめに取り組んだ生徒に向いた出題である。     なお、共通する2科で合格者を選ぶ割合が8割を超え、7割程度の他     校よりもかなり高い。2科受験の不利が小さい選抜方法なので、当面     は理科・社会が弱い受験者にお勧めと言える。     少人数を活かした面倒見の良い指導で、都立の2番手校を上回る高い     大学進学実績を挙げている。また、同じ聖公会系の立教学院や立教女     学院と関係が深く、卒業生の3割程度が立教大学や立教女学院短大へ     推薦で進学できる。洗足学園中とセットで受験する生徒が多く見られ     たが、洗足学園中が2月1日に入試を設けてからは併願パターンが     変わりつつある。第1志望の割合が高いが、成績上位生が他校を受験     する場合が増え、難度は下がり気味なのでねらい目の学校である。 ----------------------------------------------------------------------  難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を       5段階に分類したものです。           A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい       E:易しい ○〜□:2つのレベルの中間         を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。 ----------------------------------------------------------------------