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  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象 (2)入試日 (3)募集定員 (4)入試科目数 (5)合格ライン偏差値
  を示している。偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚
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■フェリス女学院中学校

 =交 通= JR根岸線「山手」  =ミニ情報=(1)女子 (2)2/1 (3)180名 (4)4科 (5)統68日63四64      注)上記は2006年入試。偏差値は結果偏差値  算数 <時間:45分、満点:100点 難度:B>     大問6題、設問12〜15問。ほぼ全部が式や考え方も答える設問で     ある。     大問1が計算・割合・数の性質・場合の数などの一行問題や小問、2     〜6割合・速さ・数の性質・場合の数・規則性・平面図形・立体図形     などの問題で、求め方を記入する必要がある。特に文章で条件を示し     て考えさせる場合の数・規則性などの問題、また平面図形の問題では     特に難しいものが出されることがある。よく出される問題を基にして     独自の工夫を加えて作られた応用問題が多い。     2006年「3つの数の和の大小関係」を別に解説している。よく出され     る2数の和を発展させた内容の問題で、フェリスの特色がわかる問題     である。     難関校の中では基本の理解と正確な暗記が最も必要とされる。問題の     反復トレーニングの際に、式・図・表を使って解答できるかを確かめ     ながら取り組むのがよい。早い時期から出題内容に即したトレーニン     グが必要である。過去問の練習だけでは、要求されている考え方や解     答の作り方を身につけることが難しいので、学校別合判テスト・講座     などを利用して勉強することも大切である。     合格点の目安は50〜60%。  国語 <時間:45分、満点:100点、難度:B>     大問3題、設問30〜40問。記述が5〜10問出される。     大問は読解問題2題と漢字の書き取りである。読解は小説文を中心に     随筆文・説明文などが出される。問題文は長いが、小説文1題だけが     出された頃ほどの長さではない。記述式の設問は内容を深く読み取っ     て、登場人物の心情や筆者の主張などについて、本文中の表現を参考     に自分の言葉で書くことが要求される。高い国語力を要求している点     では変化がないが、以前に比べて合格点が大幅に上がっているので注     意深く解く必要がある。     読書量が多い生徒にとても有利である。早い時期からジャンルを問わ     ず多くの文章を読むのがよい。4、5年生になったら文章を読んだ後     に、あら筋のまとめ、内容の要約、感想・意見などを短くまとめて書     く練習を課すとよい。なお、記述は客観性を欠かないように他の人に     評価してもらう必要がある。解答の作り方に慣れるためにも、過去問     練習だけではなく、学校別合判テストなどを利用するのを勧める。     合格点の目安は65〜75%。  理科 <時間:40分、満点:100点、難度:C〜B>          大問6題、設問約50問。記述・図示が5〜10問、計算5問前後出     される。     大問は物理・化学・生物・地学の分野別に出される。大問のほとんど     に長い説明文やたくさんの図表があるので、問題量が実際よりもとて     も多いように見える。重要語句に関する知識問題に始まり、実験の方     法や結果に関する記述や計算まで、いろいろな内容の設問が出されて     いる。特に難解な問題はなく、基礎・基本の理解を診る問題が中心で     ある。     出題範囲が広いので、単元別の重要事項を正確に覚えておく必要があ     る。重要語句や実験・観察をまとめたノートや表などを作成し、繰り     返し確認テストを行い、正確さを増していくのがよい。問題量が多い     のですばやく読んですぐに答える力が必要である。テキストや問題集     を使って、読んだらすぐに答を言う練習をするのもよい。     合格点の目安は70〜80%。  社会 <時間:40分、満点:100点)、難度:C〜B>     大問3・4題、設問70〜80問。記述が10問程度出される。     大問は地理・歴史・公民の分野別に出される。ただし、関係する内容     が分野を越えて問われることも多い。どの問題にも長い説明文や多く     の資料があるのが大きな特色である。中学入試問題は全体的に設問数     が減る傾向にあるが、この学校にはそのような変化は見られない。大     量な知識を駆使して、短時間で解答することが何よりも大切である。     息もつかず、すばやく解くには正確な知識が必要である。塾のテキス     トや問題集の基本から標準の問題を解いてよく出される知識問題を知     っておくこと、用語集や用語カードを作って何度も読み書いて内容を     覚えること、地図や年表にしてポイント事項をまとめることなどに、     面倒と思わずに取り組むことが大切である。小6の9月以降、過去問     や学校別合判テストなどで問題形式に慣れることも必要である。     合格点の目安は70〜80%。  総合 最難関校としては全体的に問題が易しめで高得点の争いになる。算数     の平均が50点を下回るが、受験生の学力レベルを考えると難しいと     は言えないだろう。以前は難しかった国語を含めて他の3教科はかな     り易しく、問題を慎重に読んでミスせず解くことが求められる。     1870年に創設され、女子学院とともに最も長い伝統を持つプロテスタ     ント系の女子校である。神奈川県内では最難関の女子校として知られ     ている。大学入試に即して授業を進めているわけではないが、授業の     レベルが高いので大学進学実績も高い。キリスト教の理念に基づいた     教育はとても高く評価され人気も高い。この後も多数の志願者を集め     続けるだろう。 ----------------------------------------------------------------------  難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を       5段階に分類したものです。           A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい       E:易しい ○〜□:2つのレベルの中間         を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。 ----------------------------------------------------------------------