======================================================================== ミニ情報の(番号)は (1)対象 (2)入試日 (3)募集定員 (4)入試科目数 (5)合格ライン偏差値 を示している。偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚 ------------------------------------------------------------------------■雙葉中学校
=交 通= JR中央快速線・中央総武緩行線/地下鉄丸ノ内線・南北線「四 ツ谷」 =ミニ情報=(1)女子 (2)2/1 (3)100名 (4)4科 (5)統69日63四66 注)上記は2006年入試。偏差値は2006年結果偏差値 算数 <時間:40分、満点:100点、難度:B> 大問5・6題、設問10問。すべて式や考え方も答える設問である。 計算問題や単純な一行問題は一切出されない。大問は数の性質・規則 性・場合の数・平面図形・立体図形などの問題である。特に高度な考 え方を必要とする難問は出されず、基本的な考え方を使って解いてい く問題である。文章で条件を与え、その内容を整理しながら解かせる タイプの問題が多く、じっくり読んで内容をつかんで解くことが要求 される。 2006年「電話連絡網の問題」を別に解説している。順々に電話をかけ ていくときに電話を受け終わるまでの時間を考えるもので、最近では 類題が増えている。 変わった考え方は要求されないので、各単元の基本を正しく使うこと ができるまで覚えることが大切である。練習時から、走り書きの計算 などで答を求めるのではなく、易しい問題でも必ず考え方をことばで 表現して計算する必要がある。模範解答で自己チェックをする際に解 説も書き写して覚えるのもよい。形式に慣れるために、過去問の研究 だけでなく、学校別の模擬テストや講座も利用するのがよい。 合格点の目安は55〜75%。問題の内容によって大きく変わる。 国語 <時間:40分、満点:100点、難度:B〜A> 大問3〜5題、設問50問前後。漢字・語句など知識問題以外のほと んどが記述である。 大問は読解問題2・3題、漢字・語句に関する知識問題1・2題であ る。読解では必ず1・2題詩が出され、他の1題は小説文だが論説文 ・説明文が出されることもある。詩にはふつう鑑賞文・解説文はない が、2006年には解説文がついたものが出された。記述式の設問は比喩 表現や登場人物の言動で示された心情を説明するものなど、深い読み 取りを要求するものが多い。知識問題は日本語の正しい使い方を身に つけているかを診るもので、年によって内容が変わる。 すばやく簡潔に記述できることが要求されるので、他校に比べ速読力 ・即解力が必要である。練習問題の復習などの際に問題文の要約や感 想などを短い文章を書くようにするとよい。最初は短時間でやるのが 難しくても次第に慣れて速くなる。設問の内容・形式が独特なので、 問題に慣れていないと高得点は難しい。小6の9月以降、過去問を何 度も解いて他の人に採点・批評をしてもらうことや、学校別の模擬テ ストや講座を受けることが必要である。 合格点の目安は55〜70%。 理科 <時間:25分、満点:50点、難度:B> 大問2・3題、設問20〜30問。計算が2〜5問、記述が3〜6問 出される。 以前出されていた「身近な物や現象を調べるための実験・観察を通し て、その様子や結果を考える」という独特な総合問題はなくなり、物 理・化学・生物・地学の分野別の実験・観察問題が出される。題材や 装置などが工夫され、暗記した結果でそのまま解答できるような出題 ではない。得られたデータを利用して計算する、得られたデータや状 況からいろいろ考察するなど、単純な知識だけでは対応できず、その 場でしっかり考えることが必要である。 問題練習や語句暗記トレーニングだけでは不十分である。首都圏の中 学入試では最も思考力を要求する出題のひとつなので、狭い範囲で勉 強しないで、生物や地学の内容では中学で扱う内容も含めて勉強する とよい。ただし、教科書を使ってやるのではなく、塾の授業の内容に 関して疑問点や関連事項を理科事典や百科事典、インターネットなど で調べるのがよい。さらに博物館や科学館などで実際に観察・体験す ることなども必要である。 合格点の目安は50〜70%。 社会 <時間:25分、満点:50点、難度:B> 大問1〜3題、設問約40問。記述が3問程度出される。 以前出されていた「1つの分野を中心とした総合・テーマ問題」では なく、地理・歴史の分野別の大問が出されるようになった。受験生に とっては取り組みやすくなった印象を与えるが、いくつかの設問では 受験勉強の知識だけでは対応できない内容のものがある。説明文や資 料を正しくに読み取り、考える力が要求されるので思考の柔軟さが必 要である。 塾の授業の復習・宿題・問題練習だけでは不足である。細かい知識を 数多く知っているよりも、それぞれの事がらを関連づけて覚えていく ことが必要である。当然、地域別・産業別に白地図で整理する、世紀 別・分野別の年表による整理などに取り組むことが大切である。自分 でまとめ方を工夫していくと入学後にも役立つ。 合格点の目安は60〜70%。 総合 よく工夫された良問ぞろいである。問題の量も難度も受験生の学力レ ベルから考えると適切だと思われる。ただし、記述を厭わないことが 受験の条件になるので、十分な受験対策が必要である。 桜蔭・女子学院とともに「女子御三家」という名前で扱われるトップ 校のひとつで、カトリックの理念に基づいた情操面での教育でも評価 が高い。併設の小学校を持つために中学での募集は少なく、難関大学 への進学者数でライバル2校と比べると大きな差があるように見える が中学入学者の合格率ではあまり大きな差ではない。最近難度が上昇 傾向で、今後もトップ校として高い人気を集めていくと思われる。 ---------------------------------------------------------------------- 難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を 5段階に分類したものです。 A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい E:易しい ○〜□:2つのレベルの中間 を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。 ----------------------------------------------------------------------