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  ミニ情報の(番号)は
  (1)対象 (2)入試日 (3)募集定員 (4)入試科目数 (5)合格ライン偏差値
  を示している。偏差値は、統:統一模試、日:日能研、四:四谷大塚
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■桐朋中学校

 =交 通= JR中央快速線「国立」、JR南武線「谷保」  =ミニ情報=(1)男子 (2)2/1 (3)190名 (4)4科 (5)統67日62四61    算数 <時間:50分、満点:100点、難度:B>     大問6・7題。設問約20問。式や考え方を答える設問も出される。     大問1計算、2数の性質・割合・平面図形などの一行問題、3〜7数     の性質・割合・速さ・場合の数・規則性・平面図形・立体図形の問題     である。多くの男子難関校は大問が少なく、規則性・場合の数など特     定の単元に偏った出題をするが、この学校はバランスが取れている。     ただし、後半の大問でとても難しいものが出され、設問の難度の差が     極端に大きいこともある。なお、考え方を答える問題は規則性や場合     の数のような図・表・式によって整理して解くものではなく、中レベ     ルの文章題、特に特殊算を応用した問題になることが多い。     2006年「条件整理の問題」を別に解説している。考え方を解答する必     要はないが条件に合わせて手際よく整理する必要がある問題である。     難関校受験生には参考になる。     出題範囲がとても広いので、塾の授業に合わせた漏れのない勉強が必     要である。復習と同時に標準から応用問題までを繰り返し練習すると     よい。試験では解答の途中経過を書くものは少ないが、図・表にまと     め式を書いて解答することが必要ある。入試に向けて特に力を入れて     取り組むのは、数の性質・場合の数・速さ・平面図形である。問題集     の応用・発展レベルの問題を選び出して計画的に取り組むことが大切     である。学校別の対策講座や模擬テストを利用するのもよい。     合格点の目安は55〜70%。  国語 <時間:50分、満点:100点、難度:B〜A>     大問3題、設問30〜35問。記述が5〜10問出される。     大問は読解問題2題、漢字の書き取り1題である。読解は主に小説文     ・随筆文が出されるが、どちらかに代わって説明文が出されることも     ある。登場人物の心情や筆者の主張に関する記述が出され、長い文章     で解答することが要求され、以前より記述量が増えている。記述以外     も文章を軽く読み流しただけでは解答ができないように工夫された設     問が多い。内容を正しく読み取るための取り組みや、一度書いた答が     設問で要求されていることかどうかの吟味が必要である。     いろいろな文章を多く読んでいる生徒に有利な出題である。低学年の     頃から物語などを読み、小4・5では新聞のコラムなど大人が大人向     けに書いた文章を読む経験を積むのがよい。また、正確な読み取りを     するために、塾の授業で扱った文章は復習で粗筋や要旨をまとめる練     習をするのもよい。さらに、短時間で内容を正確につかむために、一     度だけ読み、その直後に内容を話す練習をするのもよい。     合格点の目安は55〜70%。  理科 <時間:30分、満点:60点、難度:B>     大問4題、設問30〜35問。計算が5問前後、記述が3〜5問出さ     れる。     大問は物理・化学・生物・地学の分野別に出される。実験や観察に関     する問題が多い。中学校以降で扱う内容や一般常識的な内容など、中     学入試の内容を越えた出題もある。実験や観察で得たデータを用いて     考察するもの、計算するものが多い。生物・地学の問題でも単純な知     識問題は少ない。なお、計算では難しい設問が含まれる場合がある。      単元別に漏れがないように勉強を進めることが大切である。細かい知     識を暗記するだけでなく、実験の手順などをまとめて図示できるよう     になるのがよい。力とエネルギーや化学変化の、難しい考え方が要求     される計算問題は、テキストや参考書をよく読んで内容を整理し、基     本法則を用いた計算を繰り返し練習することが必要である。科学的な     読み物や事典・図鑑を使って、調べる勉強ができるとさらによい。     合格点の目安は55〜75%。  社会 <時間:30分、満点:60点、難度:C〜B>     大問3題、設問が30〜40問。記述が5問程度、漢字指定が2〜5     問出される。     大問は地理・歴史・公民の分野別に出される。以前は一般的な出題内     容が多く、他の男子難関校とは異なっていた。最近は世界地理や時事     問題に関する深い知識も要求されるようになっている。時事問題では     取り上げられた事がらの名称や内容だけではなく、背景・原因や予想     される影響などの関連事項まで問われる。     塾の授業で扱われるものが多いので、授業の復習と問題練習を通して     確実に覚えていくことが必要である。用語を単純に覚える程度では対     応できないものが多いので、地図や資料などを図・表にまとめていく     のがよい。また、普段から新聞やTVで政治の動き、国際問題、社会     問題などにも関心を持つことが大切である。ある事がらを家族で考え     てみるなどの機会を持つことができるととてもよい。過去問は主に最     近3年分を参考にするとよい。     合格点の目安は60〜75%。  総合 どの教科も工夫された良問が出される。男子の難関校の中ではやや易     しい問題が出される学校だったが、国・理・社は少し難しくなってき     ている。配点の大きい算・国のどちらかで大きな失点をすると合格が     難しくなるので、初めは算・国の勉強に力を入れるとよい。     多摩地区ナンバー1の進学校である。東大など難関大学へ高い進学実     績を上げてきた。一時、難関大学への進学状況が低迷し難度が下がっ     ていたが、現在では難度は回復している。大学受験に即したカリキュ     ラムを採っておらず、併設小学校からの内部進学者もいるので、新興     進学校と比べて不利な点もある。しかし、その独特な教育方針には賛     同者がとても多く、今後も高い人気を保っていくであろう。 ----------------------------------------------------------------------  難度表記 首都圏全中学の入試問題を相対評価して、教科別に問題の難度を       5段階に分類したものです。           A:難しい B:やや難しい C:標準レベル D:やや易しい       E:易しい ○〜□:2つのレベルの中間         を表します。Aを超える場合「特」と表記することがあります。 ----------------------------------------------------------------------